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曽我井山と小嵐山



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平成15年2月21日(金)  メンバー 私だけ

曽我井山 そがいやま 180m
小嵐山 こあらしやま 185.5m


新宮町の国民宿舎「志んぐ荘」の北と南の山

「曽我井山」と「小嵐山」を知っている人は少ないだろう。私自身1週間前に新宮町の「鶴觜山」に登ったあと、国民宿舎「志んぐ荘」の前にあった案内看板でこの山を知ったばかりだ。

兵庫県揖保郡新宮町を流れる揖保川の東岸にある国民宿舎「志んぐ荘」の南に「曽我井山」(曽我井城跡と呼ばれているが、曽我井山と私が勝手に名前をつけた)、北に185.5mの四等三角点「点名:新宮」がある「小嵐山」がある。

志んぐ荘から登り始め、曽我井山頂上へ、頂上から東に伸びる尾根を行き破線道に出る(地形図「龍野」参照のこと)。

破線道を横切り北へ続く尾根に乗り、西に方向を変え「小嵐山」頂上へ、そこから適当に下山し志んぐ荘に戻るといった計画だが、登ってみて尾根に切り開き・踏み跡がなかったらお終いという計画だ。

10:47
家を出発。国道29号線を北に進み、追分で左折。揖保川を渡ったら右折し、狭い土手道を北に進む。觜崎ノ屏風岩が対岸に見える。

11:25
曽我井橋で再び揖保川を渡り、左折し川岸を北に進み国民宿舎志んぐ荘の先、吊橋の下の駐車場に到着。



曽我井山から登るぞ

11:29
準備を終え出発。志んぐ荘の前の案内看板を見て、曽我井山への道を確認する。看板の右側から登山道が始まっている。

東山公園と周辺の自然

この辺りは北の小嵐山を中心に揖保郡八景の一つとして知られ、春はコバノミツバツツジ・ソメイヨシノが咲き乱れ、秋にはイロハモミジが見事に紅葉します。コバノミツバツツジは町花、イロハモミジは町木です。渓流を挟んで植物だけではなく、鳥・昆虫の観察もでき、前の揖保川では魚・水辺の植物・鳥も観察できます。

西播丘陵県立自然公園

平成14年3月 兵庫県教育委員会

志んぐ荘を下に見ながら、遊歩道のような九十九折れの道を登って行くと、周りは雑木からウラジロに変わっていく。

曽我井山への道
まるで遊歩道だ

11:47
曽我井山中腹の展望地に着いた。テレビのアンテナと避雷針が正面にあり、思いっきり邪魔だが新宮の町並み、城山・的場山・鶏籠山などがよく見える。アンテナさえなければ新宮町を一望できる名所になると思うのだが残念だ。

中腹の展望地から
アンテナを入れずに撮ることもできるが
それでは現実との開きが大きくなるので
あえて入れてみ

12:00
休憩の後、頂上を目指し登り始める。展望地までは遊歩道のような道だったが、ここから上には最近整備されたと思われる、雑木で作られた階段道があり、トラロープも張ってある。

途中に真新しいテレビのアンテナがあり、展望地のものは既に使われていないようだ。それならば展望地のものはぜひとも撤去してもらいたいものだ。

12:08
曽我井山頂上に到着。この頂上には三角点はないが、「十三」と彫られた石柱がある。頂上は山城跡にしては狭く、最近開かれたようで、木が伐られ草が刈られている。しかし周りは雑木に囲まれ展望は余りよくない。

昔々400年前には城(砦?)があったようだが、私にはその遺構を確認することは全くできなかった。しかし、東に続く尾根に切り開き・踏み跡があることは確認することができた。周りの雑木に風が遮られ、ぽかぽかの頂上で昼食を食べる。

曽我井山頂上から新宮市街
周囲の雑木のため展望は今ひとつだ



予定通り東の尾根へ

12:41
昼食を食べ終え、東の尾根を行く。ウラジロが茂る尾根だが、キッチリした踏み跡が続いているし、時々杭も現れる。こんなところを誰が通るのだろうか。おそらく鹿や猪や狸などだろう。

曽我井山頂上から東の尾根
ウラジロが茂っているが踏み跡はしっかりしている

緩やかな上り下りの広い尾根を行くと、最近の蓋ができるアルミ缶が落ちている。誰かがここ1年以内に通ったようだ。

今度は背の高いササ籔が現れた。左右に逃げられないので中央突破するが、笹薮の中にも踏み跡があり、通過は困難ではない。

笹薮の中には石杭もあり、「立町」と彫られている。それ以外に「浦町」と「西町」と彫られた石杭もあった。狭い範囲に、この付近には無い、いろいろな町の名が彫ってある石杭があり、不思議だ。

背の高い笹薮
踏み跡があり通過は簡単

13:14
「西町」石杭の所から北に曲がり、少し下りると鞍部に出た。

鞍部には地形図の破線道の代わりに、東から車が通れる道が来ていて、鞍部は駐車場になっている。鞍部の西側は「町民の森 ふれあい広場」として公園化されているが、いまだ整備途上のようで1年前に植樹された木々が淋しそうに並んでいるだけだ。

町制と共に50歳

新宮町合併50周年を記念して、新宮町に生まれ育った50歳の住民によりイチョウ・ヤマザクラの50本を植樹。

平成13年12月吉日

ふれあい公園記念植樹実行委員会

町民の森 ふれあい広場
予算が無くなったのかな



計画変更、志んぐ荘に下りよう

鞍部から道を横切り、北の尾根に進む計画は破棄し、国民宿舎志んぐ荘に下りることにした。

「町民の森 ふれあい広場」から「東山公園」に下ると、「不動の滝」が遊歩道の横に現れた。ここの滝は世にも珍しい、樋から流れ落ちる滝だ。おそらく水量が少ないので普通に流したら滝にならないのかもしれない。

東山公園 不動の滝
修行の滝にはいいかも



志んぐ荘から小嵐山に登れるぞ

13:52
志んぐ荘の東の端に、東山公園の案内看板があった。このまま車に戻り帰ろうと思っていたが、案内図を良く見るとここから北の「小嵐山」に登る道が書かれている。予定とコースが少し違うが、時間も早いし小嵐山にも登ることにする。

最初は遊歩道のようないい道だったが、次第に狭くなり急になり、荒れた登山道のようになってきた。

14:00
大きな岩が現れると道は益々荒れて、テープのマーキングまで現れた。急な登りが終わると、道はウラジロの中の踏み跡になった。東山公園から散歩気分で登りえらい目にあった人が大勢いるだろう。

小嵐山頂上手前のウラジロ道
ワサワサ

14:13
四等三角点がある小嵐山頂上に到着。登る途中に展望の良いところがあったが、頂上は雑木に囲まれ展望はあまり良くない。ピストンのつもりだったが、頂上から東の尾根に切り開きがあるのでそちらに進むことにする。

小嵐山頂上
数年前なら大展望だったろう

14:42
写真を撮るため後戻りしたりしてだいぶ時間が経ってしまった。東の尾根に向かう。

最初は広い切り開きで楽勝かなと思っていると、ウラジロの踏み跡になってしまった。それでも踏み跡が続くので、どこかに行けるだろうとそのまま進むことにする。

14:51
地形図(龍野)の枠外上の「安志」の字から4mm下の鞍部に着いた。踏み跡は東側にしか続いていない。東に下りれば東山公園にいけると思うが、点の記には西の県営住宅に下れるように記載されていた。

踏み跡は無いが、西の谷は傾斜も緩いし植林で下草も少ないし、下りられると判断した。

県営住宅へ下山中
進路は間違いようが無い

15:08
それなりに苦労し谷を下りていくと踏み跡も現れ、無事に地形図の上端の、県営住宅の一番奥の道に下山できた。

15:19
吊橋の下の駐車場に戻る。

15:22
車を出し家路につく。

16:02
家に帰着。総走行距離39km。

予定のコースとは途中から大分変わったが、志んぐ荘の南と北の二つの山に登ることができた。両方とも尾根はウラジロが繁茂していて非常に似た感じの山だった。

曽我井山中腹の展望地が、あのテレビのアンテナさえなければ、新宮市街を見下ろすのに一番いいところなのだが非常に惜しい。



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