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細見山から釜崎へ



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平成15年3月24日(月)  メンバー 私だけ

細見山 ほそみやま 133.1m


東は金ケ崎、西は釜崎

相生湾の入口東側の岬は金ケ崎で、国民宿舎相生荘もあり、遊歩道が整備され小さい子供からお年寄りまで楽しむことができる。

西側の岬は釜崎で、籔ばかりで道がなく誰も楽しむことができない。そこを無理やり楽しんできた。手足は引っかき傷だらけになってしまったが。

半島途中のピークに三角点があり点名は「細見山」となっている。この地域の記録は兵庫の山 写真帳にあるが、途中までは踏み跡がありその先は手厳しい籔になるという。

9:33
家を出発。天気は曇り。予報だと夜から雨。

姫路バイパスから国道2号線を西に進み、JR相生駅手前で南に曲がり相生湾沿いの国道250号線に出る。

相生産業高校前から県道壺根坂越線に左折する。「トンネルの工事で片側通行待ち時間20分」の案内板があり、確かに工事をしていたが意外にもすんなり通ることができた。

相生発電所の西の狭い道を通り、壺根の漁港に行くが適当な駐車場所が見つからず、赤穂市側の坂越港まで行ってみる。

10:40
結局、壺根の反対側、小島集落の東端の道路湾曲部の広い路肩というか駐車スペースに車を止める。坂越湾の鍋島がすぐ前にある。



途中まではいい道だ

10:45
準備を整え登山開始。東に舗装道路を登り、赤穂市と相生市の境に「災害危険区間 兵庫県」の杭が立っている所から南の山に入る。

北向きの斜面のせいか下草の全くない雑木林の中を登って行く。結構急だが雑木林の中に広い道も現れ楽勝に登って行ける。

127mピーク手前
この道が岬まで続いていればいいのだが

11:10
127mのピークに着いたが周りは雑木林で展望はない。道は切り開きになり、ササが少し茂っているが問題なく通行することができる。

127mピークの南斜面
まだまだ楽勝ペース

11:29
2番目の120mほどのササのピークに着いた。このピーク手前から左右の展望が広がってきた。ササの中に西や東の展望地に行く踏み跡があり、ここまではかなりの人が来ているようだ。

2番目のササのピーク
踏み跡にはなったがまだまだ行ける

西側の坂越湾
右は鍋島、左は生島


東側の金ケ崎
岬の右の島は君島



ここから南は大藪だ

ここまでは踏み跡もありすんなり来ることができたが、ここからは雑木の密集した籔になった。踏み跡も所々現れるのだが(昔は岬まで道が続いていたのだろう)踏み跡の上にも枝が茂り籔になっている。

2番目のピークから南は、密集した雑木とシダの籔、というかジャングルで、トッピングにイバラも混じりとんでもない籔を形成している。

いつもはザックの中で重石になっている刃渡り165mmの鉈が今日は大活躍した。といっても、イバラを切り、絡み合っている枝をほぐして通り道を作るくらいだが。

季節が早かったため、イバラはそれほど繁茂していなかったが、手袋を通しトゲが突き刺さるし、手足に絡んでくるし散々だった。私の少ない経験の中では最悪の部類に属する籔だった。

写真を撮ることのできた籔
酷いところは写真どころではなかった

12:45
2番目のピークから50分(分速10m)かけ、133.1m三角点ピーク(点名:細見山)に到着。三角点以外には測量用対空標識の残骸と空き缶が一つだけあるだけ。周りを雑木に囲まれ展望は無い。

展望を求め南の釜崎まで行くことにする。

13:01
籔を漕ぎ海岸の崖の上に到着。三角点からの歩行時間、周囲の風景からして釜崎からかなり東側に着いたようだが、釜崎を求め籔の中を彷徨う元気は残っていない。目の前に見える風景もいいし、ここで満足だ。

目の前の海には灯台がある蔓島が浮かび、島の周囲には牡蠣の養殖いかだが浮かんでいる。小さな漁船がいかだを漁港に向けて引いている。霞んではいるが家島の島々も見ることができる。天気がよく空気も澄んでいたら絶景を見ることができるだろう。

非常に残念なのは、同じような景色を遊歩道で行ける隣の金ケ崎でも見ることができることだが。

釜崎の東の海岸の崖上
ここまで来る人はほとんどいないだろう

金ケ崎から君島、蔓島、牡蠣養殖いかだ、霞んでいる家島諸島
天気が悪いのが残念だ



帰りも同じコース、同じ籔だ

13:37
写真を撮り昼食を食べ帰途に着く。来た行程を引き返す。登りの藪はさらにきつい。

13:56
籔を漕ぎ三角点ピーク通過。

14:30
籔を漕ぎ127mピークの南のピーク通過。

14:55
踏み跡を辿り127mピーク通過。背中に入った大量の枝葉を、服を脱いで払う。ここで、ぶら下げていたペットボトルと首に巻いていたタオルが無くなっていることに気がついた。ザックの枝葉が入りそうなところにはもれなく大量に入っていて逆さにして払う。

15:09
相生市と赤穂市の境界の道路に出た。道を渡り北の山の中に入っていけば、坂越後背丘陵から宝珠山に行けるが、雨がぱらついて来たし、時間も遅いし今回は見逃してやることにする。

15:15
小島の駐車場所に到着。

15:21
車を出し帰途に着く。国道250号線で室津の七曲りに行こうかと思ったが、天気も悪いし2号線・姫路バイパスで帰る。

16:19
小雨の降る中、家に帰着。総走行距離76km。

低山の籔漕ぎの練習には最適だが、私の「もう二度と行かないリスト」のかなり上位にランクイン確実な山だ。

夏になり籔がさらに濃くなり、イバラも繁茂し、灼熱地獄・籔地獄の中を重装備で漕いで見たい気は全く無いこともないが。



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