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河原山渓谷自然探索路



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平成15年5月20日(火)  メンバー 私だけ

延ケ滝 のぶがたき 落差30mくらい


あいあいAI

2万5千分の1、地形図「安積」を参照すること。

朝日新聞と一緒に毎週水曜日に配達される、播磨地区の情報誌「あいあいAI」に「ぶらり ひとある記」というコラムが連載されている。

5月14日発行の第353号で、山崎町河原山渓谷の自然探索路が紹介されている。渓谷にある小さな滝と「延ケ滝」を巡り、1周するのに約40分かかる。自然探索路入口の位置など細かい点は載っていない。

姫路から国道29号線を北上し、山崎町で日帰り温泉施設「伊沢の里」への案内に従い、「道の駅山崎」手前の「今宿北」の信号を左折し、突き当りの手前で右折し(この辺は分かりにくい)伊沢川を渡る。

左に「伊沢の里」を見ながら、県道429号線を北に進む。この道を最後まで行くと「岩上神社」に着くが、その先は車では通れない。

都多小学校の先で伊沢川を渡り、「上ノ」の集落で右側に郵便局を見て500mほど行くと、県道546号「上ノ波賀線」の分岐がある。そこには「河原山渓谷 延ケ滝4km」の道標があるが非常に分かりにくい。裏側がオレンジ色のカーブミラーが曲がり角に立っているのでそれを目印にするといいかもしれない。

「上ノ波賀線」への分岐地点
道が狭くなるところだ

「上ノ波賀線」は1.5車線幅だが県道だけあって完全舗装で離合場所もかなりある。しかし、谷に沿った道で見通しは思いっきり悪い。「上ノ波賀線」と名前が付いているが、野々隅原の先で道幅が1mになり車の通り抜けは出来ない。

10:58
狭い道を2.5kmほど進むと、左側に駐車スペース、右側に小さなログハウスが1軒だけある「河原山ふれあいの郷」に着いた。ログハウスやバーベキュー設備の利用料金表があるが連絡先は消されている。設備はかなり古く、今は営業をしていないようだ。ここに車を止める。

河原山ふれあいの郷
5台くらいは止められそうだ

位置は県道入口と野々隅原のほぼ中間地点、ヘアピンカーブの手前だ。駐車場所横には「延ケ滝 1km」の道標があり、駐車場所北の「やじろぐち橋」を渡ると、左に新しそうな「自然探索路」の道標があり、林道が山の中に続いている。



自然探索路の小滝

11:06
準備を整え探索開始。

「河原山渓谷自然探索路」入口
車でも入れそうだ

林道脇に、古いトイレ、古い道標、古い壊れたごみ入れなどがある。この探索路もかなり古いものなのだろう。

11:17
林道終点の先で渓谷に架かる丸太橋を渡る。丸太橋の半分は最近補修されたようで、新しくなっている。丸太橋の先にある道標は周囲が欠け、コケが生えて時代を感じさせるものだが、丸太橋やロープなどは全て更新されていて、それ自体に危険を感じることはなかった。

最初の丸太橋
手入れは継続されている

渓谷を右手に見ながら道を進む。道は遊歩道までは行かないが歩きやすい道だ。


渓谷の横を行く
いい雰囲気だがヒルはいるのかな

11;31
道が左に渓谷を少し離れると、下に小滝が見えてきた。少し足場が悪いが注意して下りて行く。暑くなったらた水遊びに最適だと思うが、この川の上流には牧場があることを思うと、水には触れたくない。

小滝その1

11:39
また、小滝があった。今度のはなかなかと見事な小滝だ。前のと同じで、下りるのは足場が悪いので注意が必要だ。

小滝その2

11:44
渓谷に3連結の丸太橋が架かっている。特に三番目のは傾斜がかなり付いているので濡れていたら滑りやすく厄介だろう。乾いていても結構スリルがあった。

2番目の丸太橋(3連結)

丸太橋を渡った先は歩きにくい岩がゴロゴロした道、ロープが張ってある急坂、ロープの手摺り付きの丸太橋と難所が続く。サンダルでも歩けないことは無いが、靴だけはしっかりしたものの方がいいだろう。



延ケ滝

12:02
行く手に「延ケ滝」が見えてきた。少し暗い渓谷の中で滝だけに光が当たり輝いて見える。落差はあまり無いが、水量が豊富で見ごたえがある。地形図の滝印が延ケ滝だ。

延ケ滝

延ケ滝には哀しい伝説がある。おのぶという遊女にまつわる、それはそれは哀しい涙なくしては語れない悲恋の物語で、やまさき農業小学校というHPのヤマサキ アドベンチャー ファーム プレス Vol.33 2002年7月号に「蔦沢の伝説と民話集」の中の「延ケ滝の悲しい伝説(おのぶの悲恋物語)」として載っている。

延ケ滝の上には県道が通っていて、車道からも見ることは出来るが、しかし、下から見たほうが800倍ほど迫力が増す。野々隅原から黒尾山に登る時など、路肩に車を止めるスペースが用意されているので、少し車を止めて下に降りて見てほしいものだ。

12:37
延ケ滝から県道を歩き駐車場所に戻る。「あいあいAI」では40分ほどで回れると書いてあるが、倍以上の90分もかかってしまった。歩くのが遅いのか、途中100枚以上も写真を撮ったためなのか大分時間がかかってしまった。

尚、このコースを回る場合は、上流側から回り、いきなり道路端の延ケ滝を見てはいけない。下流側から回り、初めに小滝を見て最後に延ケ滝を見ることにより、延ケ滝がより一層立派な滝に見えるという不思議な現象を利用しなければならない。



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