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遊歩道完備の波賀町東山



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平成15年10月12日(日)  メンバー 私と妻

東山 ひがしやま 1015.9m

2万5千分の1地形図「音水湖」、「安積」及び「フォレストステーション波賀 遊歩道散策コース」案内図を参照すること。


展望台の山、東山

どういう成り行きだったのか忘れたが、妻から次ぎの山行に連れて行って欲しいと言われた。いつもの籔山に連れて行くのもどうかと思い、千メートルを越え頂上から大展望が広がる、遊歩道も完備している波賀町の東山に決定。

しかし、8月下旬から7週間続いた「日曜日の好天」も8週目にして、とうとう雨に降られてしまった。雨は2回10分ほどづつ降っただけで、運がよく濡れることもなかった。しかしながら東山頂上は雲の中で完全に展望は閉ざされていた。


フォレストステーション波賀から登る

姫路から国道29号線を北上し、安富町・山崎町・一宮町と過ぎ波賀町に入る。周りは山ばかりだ。

波賀町上野で高野峠に向う国道429号線に右折するのだが、国道同士の交差点なのに信号がない。429号線の通行量がいかに少ないかよく分かる。

9:30
高野峠は越えずに道案内に従って水谷で右に入る。フォレストステーション波賀に登る舗装道路を行き、東山温泉メイプルプラザ前の駐車場に到着。

フォレストステーション波賀は平成11年にオープンした宿泊設備・温泉・コテージ・オートキャンプ場などがある総合野外活動施設だが、温泉以外は利用したことがない。

東山にはフォレストステーション波賀以外にも東側の三方町高野から、そして高野峠からも登れる。しかし遊歩道が完備されたフォレストステーション波賀から登るのが一番楽だろう。ただし積雪期はどの経路も一般向きではなくなってしまう。

フォレストステーション波賀の駐車場で登山準備をしていると、曇り空から雨が降ってきてしまった。これで登山はなくなり温泉だけかと思いながらしばらく待つと雨はきれいに上がってしまった。

9:53
先行する夫婦のハイカーを追い、駐車場から北にコテージ村・オートキャンプ場方向に向け歩き出す。温泉・宿泊施設・食堂のある東山温泉メイプルプラザの受付に「フォレストステーション波賀 遊歩道散策コース」の案内図が置いてあるので、入手しておけばいいだろう。

コテージ村を過ぎ、「メイプルロード1号線」への分岐点は直進し、緩い坂を登っていく。

10:06
下り坂の先にオートキャンプ場が見えてくると、「メイプルロード2号線」への分岐で、「東山登山口」の指導標がある。指導標の柱には番号がついていて「フォレストステーション波賀 遊歩道散策コース」案内図にも同じ番号が表示されていて、今どこにいるのか一目でわかるようになっている。

3連休なのでコテージもオートキャンプ場もそれなりにお客さんが来ているようだ。

オートキャンプ場
お客さんはそれなりに来てい

10:14
メイプルロード2号線は東屋があるところが終点で、横には駐車スペースもある。ここまで車で登れるが周回コースを歩くとここまで戻らなくてはならず、結局東山温泉メイプルプラザ前の駐車場に車を止めるのがベストだろう。


遊歩道1号線(北周り)から東山尾根コース

東屋に着いたとたんに、また雨が降り始めた。ここまで来たのだから東山頂上まで登ろうかということになり、カッパを着ていると10分ほどで雨が止んだ。また降るかも知れないので、カッパは着たままだったが後は降らなかった。

10:24
夫婦のハイカー、東屋まで車で登ってきたグループの先陣を切り登山開始。案内標識によると東山頂上までは2.4kmだ。

登山道(遊歩道)は世にも珍しい木のチップを接着剤で固めたもので舗装されている。路面は非常に滑らかで、見た感じは弾力性があるように見えるが実は堅い。水はよく吸い取るようで、雨の中を歩いても滑らないだろう。

登山道に入ると直ぐに分岐がある。左は「東山尾根コース」右は「歩道1号線」となっている。「フォレストステーション波賀 遊歩道散策コース」案内図によると左側が「遊歩道1号」となっていてどちらに進むのか迷うが、「遊歩道1号」と「歩道1号線」は同じもので、指導標7と指導標8を周回している。

前に来た時は右側の道から下りてきたので、今回は左側の道を行くことにする。

遊歩道1号線
歩きやすい

10:45
「フォレストステーション 遊歩道散策コース」案内図の927mの地点に着いた。指導標によると東山頂上まで1,6kmとあり、どうやら地形図の928mピークにいるような気がする。おそらくこのピーク西側の尾根を登ってきたのだろう。地形図に載っていない道を漫然と登ってくると現在位置がどこか判らなくなってくる。

天気がよければ、東西に眺望が広がっているのだろうが、今日は西側が少し見えるだけだ。厚い雲が上に被さってはいるが、車を止めた「東山温泉メイプルプラザ」の建物がよく見える。

標高927m展望所より
近くにベンチがあ

この付近の尾根の両側は雑木林だが、フォレストステーション波賀のある西側は下草がきれいに刈られ絵に描いたような里山の風景が広がっている。しかし、東側は熊笹などの下草や雑木が伸び放題で見通しが悪く混沌とした風景だ。

10:53
分岐地点に来た。案内図の8番で、南回りの「遊歩道1号線」が南に下りている。ここからの尾根道は「遊歩道1号線」から「東山尾根コース」になり、木材チップ接着剤固め道から普通の地道になる。西側の植林と東側の雑木林の境の道で、よく整備された広いなだらかな道が続く。前回に通った時よりも一段と整備され登山道というよりは遊歩道と呼んだ方がいいかもしれない。

東山尾根コース
少し暗いが

11:17
東山頂上まで200m地点に着いた。ここからは「東山登山コース(登山口まで2.2km)」が分岐している。下りに使えば周回コースになる。

11:23
木製展望台のある東山頂上に到着。まだ誰もきていない。気温は19度ほど。

東山頂上
どこかの公園のよう

頂上は雲の底に入っているようで全く展望はない。展望台には4枚の山名板がありハサリ山、山品山、落折山、大段、阿舎利山、氷ノ山、三久安山、一山、藤無山、須留ケ峰、笠杉山、大段山、高峰、千町ケ峰、平石山、砥峰、暁晴山、雪彦山、黒尾山、深山、船越山、日名倉山、有賀山、大甲山、植松山、後山、長義山、沖ノ山、竹呂山、笠ケ城山、三室山、くらますの32の山の名が記載され、約40km南の瀬戸内海も見えるようだ。

東山頂上展望台より
何も見えません

展望台の上で昼食をとっていると、夫婦のハイカー、6人ほどのグループが登ってきた。皆展望がなくがっかりしている。まあ雨が降らなかっただけましか。


下山は東山登山コース

11:53
下山開始。「東山尾根コース」と「東山登山コース」の分岐地点まで戻り「東山登山コース」で下山する。南西方向の尾根を下りていくようだ。

頂上近くには雑木林で小規模なブナ林もある。大木はなく少し寂しいブナ林だ。その下は最後まで植林の中を下りることになる。

頂上近くは雑木林の中
幻想的な雰囲気だ

道は砕石が敷き詰められ、急なところは段差の小さな丸太の階段道になっている。よく整備されていて壊れているところや倒木は全くなかった。親子や子供だけのハイカーが登ってくる。いくら道がいいからとほとんど手ぶらで、雨が降り始めたらどうするのだろうか。

植林の中の階段道
道はいいぞ

12:32
木橋を渡り車道に出た。この道は舗装されていない砂利道だ。

登山道の入口
まるで一人で歩いてるみたいだ

12:54
指導標に従い東山メイプルプラザ前の駐車場に戻る。登りは駐車場から1時間半、下りは1時間の行程だった。展望は得られなかったが、雨に濡れることもなく、夫婦でそれなりに楽しい山行ができたかなと思う。

入浴料600円の東山温泉につかり汗を流したあと、妻に車の運転をまかせ、私は隣でビールを飲みながらの気楽なドライブを楽しみ姫路への帰途につく。

東山名水

この名水は、平成2年「東山泉源開発事業」として、京都女子大学教授桂京造氏の現地調査、指導を受けながら泉源調査を進め、良質泉を発見。山の斜面を温泉ボーリングし、泉源獲得に成功しました。
兵庫県衛生研究所の温泉分析の結果、泉質はラドン含有19.8マッヘと温泉法基準(5.5マッヘ)3.6倍、療養泉基準(8.25マッヘ)の2,5倍のラドンを有する極めて良質の冷鉱泉で、泉温はセ氏11.6どであります。
療養泉分類の泉質に基づく浴用の適応性は、神経痛・慢性消火器病・高血圧など21種。飲用の適応症は、通風・慢性胆のう炎・神経痛など7種に上ります。
   【年中無休】   以上

上野林野委員会



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