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姫路市大回り、その12
(送電線鉄塔が立つ峠から北山へ)



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平成15年12月21日(日)  メンバー 私だけ

北山 きたやま 396.2m

2万5千分の1地形図「安志」、「龍野」を参照すること。


姫路市大回り

前回、姫路市の北西端に達し瀬戸内海に向け南下を開始した。8月の終わりに始めた姫路市大回りも冬を迎え、昨日からの降雪により真っ白になった里山を歩いてきた。今年中に終わるかなと思っていたが、こんなに日数がかかるとは思わなかった。

国道29号線沿いの林田町松山の南端「山上下」のバス停から西の峠に延びる破線道(峠で送電線と交わっている)を行き、峠から尾根伝いに396.2mの三角点ピーク(点名:北山)に登る。その後は嘴崎ノ屏風岩方面に抜ける予定だったが、途中で挫折し国道29号線沿いの大谷のバス停裏に下りてしまった。というわけで今回はバス停1区間分しか進めなかった。


姫路は雪景色

姫路駅前から山崎行きの始発のバス(雪のため20分遅れで発車)に乗る。姫路中心部近くの山々は雪を被り白くなっていたが、林田町に入る頃から雪が増えてきて周囲の景色は真っ白になってきた。

8:33
姫路市北西端に近い「山上下」のバス停で下車する。北東に見える姫路市最高峰葛城山も雪で白くなっている。

姫路市最高峰「葛城山」
雪は降っていない

車道には雪が無いが、歩道は数センチの雪が残っている。国道脇にある荒神社の軒先で雪対策のスパッツを着け身支度を整える。

峠への道は神社の南側から始まり入口には獣除けのフェンスがある。扉には鍵は掛かっていないので自由に出入りできる。また入口には関西電力送電線巡視路の道標になっている赤地の「火の用心」があり、おまけに初めて見る白地の「送電線巡視路」の標識があった。

初見の「送電線巡視路」標識
1週間前に撮った写真で雪はない


送電線鉄塔のある峠へ

8:49
準備を終え登山開始。始めは雑木林の中の道を行く。雪の重みで枝が垂れ下がったのを迂回したりしなければならず意外と時間がかかりそうだ。

雑木林の先は植林となり比較的歩きやすくなる。地面が雪で白く天気もよくなってきたので暗い植林が明るく感じられる。

植林の中を行く
これぐらいなら楽勝だが

植林を抜けると再び雑木林の中の道になる。雪を被っているが広い道が真っすぐ続いているので、垂れ下がった木を除けながらでも道を見失うことはない。積雪は峠に近づくにつれ深くなり20cmほどになる。気温は2度ほど。

雪が深くなってきた
予想外の雪の量だ

当然足跡などなく、新雪を踏みしめながら行くのは結構楽しいが、迂回できずに垂れた枝の下を屈みながら行く場面が多く結構疲れる。空を見上げるといつの間にか青空が広がっている。

正面に続くはずの道がなくなり、右側から合流する感じの鋭角に曲がる道が現れた。それ以外に道はないようなので右に入ってみる。

9:49
右へ曲がる道に入り、3度ほどジグザグに登ると峠に着いた。峠には送電線鉄塔「龍野揖保線44」が立っている。この峠の名前はどう呼ばれているのだろうか。

西へ下る破線道は雪のためはっきりしないがあるような気がする。北の386mピークへは非常に明瞭な道が登っている。南西に伸びる送電線の下にも送電線巡視路のこれまたはっきりした道が付けられている。

私の進む予定の南側雑木の中には、人が通れるくらいの切り開きがあるような気がする。雪がなかったら踏み跡があると思うがどうだろうか。

峠に着いた
ここまでは予定どうりだ


北山へ

10:03
峠から南に登ることにする。途中で登れなくなっても、迷ってしまっても自分の足跡を目印に引き返せばよいので気分は楽ではある。

雪の斜面を登る
目印はない

途中、枝から落ちてくる雪を除けきれないのでレインウエアの下をはく。テープ等の目印は全く見当たらず、境界杭も雪の下になっているのか見当たらない。周囲は見通しが悪く、急斜面になると切り開きもはっきりしなくなるが、適当に高い方に登っていく。

10:59
390mほどのピークに着いた。三角点ピークの手前で平らなピークだ。周囲はどの方向を見ても同じ雑木林で、三角点ピークへの道は分らない。

コンパスで進路を南に定め少し下ってから進路を少し左に振ろうなどと考えながらピークから下ると、雑木越しに三角点ピークへの尾根が見えてきた。

三角点ピークに近づくと尾根は狭くなり、背丈ほどの笹薮になる。木の隙間から西の揖保川や新宮町の山々が見える。

11:14
雪まみれの笹薮を漕ぎ396.2m三等三角点ピーク(点名:北山)に着いた。頂上は開けているがここも周囲を雑木に囲まれている。南の家島方向は木が伐られているのか見通しがいいが、それ以外はあまりよくない。

この山の名は知らないが、三角点の点名が北山となっていて、周囲の地名に北山というのが見当たらないので、点名は山の名から付けたものかも知れない。

北山頂上
展望はあまりよくない

三角点の標柱は立っているのだが、標石は雪に埋もれているようだ。標柱を中心に標石を探すのだがなかなか見つからない。2m程に探索範囲を広げてようやく見つけ出すことが出来た。その場所は写真を撮るために立てた三脚のちょうど真下だった。標石は真新しい完璧なもので最近に改埋されたようだ。

雪の下にあった三角点標石
最近のもののようだ

11:33
三角点ピークから南に下る町界尾根は、西側は雑木東側は植林で間には明確な切り開きが続いている。

11:46
南の350m程のピークに着いた。町界はさらに南に伸びているのだが、雪を被った雑木籔の斜面となっている。町界を辿るのはここまでとし、東側の植林と雑木の境界になっている尾根を下ることにする。


下山は東へ

明瞭な切り開き
緩やかな尾根だ

尾根は東北東方向に下っている。枝に積もった雪は気温の上昇で解け始め、天気は良くなってきたが雨の中を歩いているようだ。地面の雪も滑りやすくなってきた。

12:29
比較的緩やかな尾根を下り送電線鉄塔に着いた。龍野揖保線40だ。

鉄塔から送電線巡視路は北方向に行っているが、平坦な植林の中で雪にかき消されどこあるのか分らなくなった。適当に植林の中を下っていくと大きな段差に出あった。

段差に沿って行くと下れるところがあり、下りてみるとその段差は石を組んだ石垣だった。今は植林になっているが昔は田畑だったのだろうか。そういう石垣が数段あり、雪の積もった林道に下り立った。車が通れる幅があるが、この林道も雪に倒された竹が邪魔をして通りにくい個所が多数あった。

12:58
林道を下ると国道29号線「大谷」のバス停裏に出た。出発地点のバス停から1区間、直線距離では1kmもないところだ。

時刻は早いが今日はここまでとし、次回の出発地点の「六九谷」バス停まで歩きバスに乗ることにする。気温は少し上がり5度ほどになっていた。



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