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往復交通費400円で行く氷ノ山



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平成16年8月21日(土)〜22日(日)  メンバー 私だけ

氷ノ山 ひょうのせん 1509.8m

2万5千分の1地形図「氷ノ山」を参照すること。


路線バスで行けるか氷ノ山

姫路駅前から神姫バスの山崎行き、山崎から戸倉行きに乗り継ぎ終点まで行くと、氷ノ山の南「坂ノ谷コース登山口」まで6.9kmの地点まで行ける。登山口から氷ノ山頂上まではあと6.2kmで、合計13.1km歩けば頂上に着ける

しかし残念なことに一番早い便でも姫路からだと戸倉に12時1分にしか着けない。戸倉発の最終便は16時17分でその間4時間16分、姫路からの日帰りは不可能だ。

そこで、氷ノ山頂上の避難小屋に一泊し次の日に下山する計画を立てた。

バスの運賃は<姫路駅前〜山崎>が1,110円、<山崎〜戸倉>が1,370円、往復すると合計4,960円になるが神姫バスの通勤定期券を持っているとエコ定期制度が利用でき、乗車距離に関係なく1回の乗車につき100円、往復で4回乗車してもわずか400円で氷ノ山まで行って帰ることができる。


姫路駅前から山崎・戸倉へ

9:50
姫路駅前から山崎行きの神姫バスに乗車する。もっと早い便もあるが、山崎での待ち時間が増えるだけなのでこの便にした。青山を経由し国道29号線を北上し安富町を通過山崎町へ向う。

10:48
乗車時間58分で山崎町中心部にある神姫バス山崎営業所に到着。乗客は終始7、8人だった。

11:00
12分の待ち合わせ時間で、今度は戸倉行きのバスが発車する。乗客は5人ほど。

12:01
国道29号線をさらに北上し、音水湖を通り過ぎ、ばんしゅう戸倉スキー場のある宍粟郡波賀町戸倉の戸倉バス停に着いた。終点まで乗車したのは私だけだった。

姫路を出発してから2時間11分、路線バスでも思っていたよりは時間がかからないものだ。神姫バスの運行案内・バス停時刻表などは神姫バス のぞみNaviで調べることが出来る。


「坂ノ谷コース登山口」までの6.9km

気温27度。天気予報は晴れから曇りだが、すでにここ波賀町は曇っている。山の上では天候が崩れるのが早いので、氷ノ山頂上に着くまでに雨に降られるだろう。明日の天気予報はさらに悪いので、下山は雨の中を覚悟してきたが登りまで雨とは少し辛いものがある。

引原川を挟んでバス停の対岸にある戸倉山荘はスキーシーズンのみの営業のようだ。

ドライブイン戸倉園の廃墟
交通量も増えた今なら営業できそうな気もするが

ばんしゅう戸倉スキー場への入口を過ぎ、ジンギスカンが名物だったらしい「ドライブイン戸倉園」の廃墟を過ぎると人家も途絶え、融雪用配管が道路脇に延びる戸倉トンネルへと続く緩やかな国道29号線を登っていく。

12:24
戸倉峠名物「滝流しそうめん」で有名な「ハイランドレストラン氷ノ山」を素通りする。いまここで「滝流しそうめん」を食べてしまっては、氷ノ山に登るというストイックな目的を忘れ、このまま姫路に帰りそうなので、明日下山してからのお楽しみにとっておくことにする。

しかし「ハイランドレストラン氷ノ山」が正式な名称だとは全く知らなかった。でも「takinagashi.com」でもそのことは全く触れていないので店の人も忘れているのかもしれない。

12:28
国道29号線から、「やまめ茶屋」の茅葺屋根のかかる看板が目印の広域基幹林道へと右に入る。道端には

ふれあいの道
(左)湖底の笛ルート 音水休憩所まで12km
(右)氷ノ山登山道入口まで8km

の標識がある。また道端の草むらの中に「氷ノ山後山那岐山国定公園 ***登山口」(***は草の陰で読めず)の朽ち果てようとしている木の表示板があり、その横には波賀町が建てた小ぶりの石碑がある。

日本の自然100選
氷ノ山

<撮ってきた写真では、石碑の地紋と文字のバランスが調和しすぎていて全く読み取れない。次会に訪れるまでの宿題とする。>

1983年1月1日 波賀町

12:33
2,000円でやまめ定食が食べられる茅葺屋根の「やまめ茶屋」も素通りする。

やまめ茶屋
やまめ定食を食べたいが
ここに一人ではいるのはかなりの勇気が要りそうだ

やまめ茶屋前には二つの表示板がある。

氷ノ山後山那岐山国定公園
氷ノ山自然歩道案内図
<左半分には氷ノ山山頂までの案内図>

コース案内
国道29号線-5.0km-坂ノ谷登山口-3.8km-三ノ丸-2.4km-氷ノ山頂上
国道29号線-8.5km-殿下登山口-1.8km-三ノ丸-2.4km-氷ノ山頂上

この看板は、セブンイレブン緑の基金の助成を受けています
セブンイレブン緑の基金
兵庫県波賀町

氷ノ山での遭難防止のため登山される方は、必ず入山届(ヤマメ茶屋にあります)をして下さい

山崎警察署 波賀町山の遭難対策協議会

冬期登山なら入山届は必須だろうが、夏山なら要らないかなと勝手に判断し出さないことにする。

やまめ茶屋の先にも表示板が3枚ある。

バイク、スノーモービル等乗入れ規制地域

<広域基幹林道から西側が乗入れ規制地域になっている地図>

許可なく「乗入れ規制地域」内にバイク、スノーモービル等を乗入れることは禁止されています。

自然を愛しましょう

兵庫県
(元の字を消してテプラの小さな字で)兵庫森林管理署

坂ノ谷国有林

ここから坂ノ谷国有林です。兵庫県波賀町に所在し、面積は892hAです。この国有林には貴重なブナなどの保護を目的とした「氷ノ山・三の丸ブナ植物群落保護林」や新緑・紅葉等のすばらしい「坂ノ谷風景林」等があり、登山や森林浴が楽しめます。
また、「人と森林との共生林」でもあり食べ物等のゴミを捨てることによって野生鳥獣の生態系バランスが崩れます。
人と自然、野生鳥獣との良い関係を保つためにもゴミは持ち帰っりましょう。
美しい、心のなごむ森林、自然を大切にしましょう。

林野庁 兵庫森林管理署

坂ノ谷国有林

自然の景観を大切にしましょう
ごみはじぶんでかたづけましょう
木をけずったり・枝を折ったりしないようにしましょう
土石や植物の採集はやめましょう
たき火はしないで下さい
たばこのすいがらは必ず消しましょう

兵庫森林管理署

すぐに林道の舗装は途切れ地道になり、しばらくは右手に渓流を見ながら歩いていく。路面は比較的良好で普通車でも充分入っていける。歩きながらコンビニおにぎり2個を食べ昼食とする。


羊ケ滝に寄道

13:06
道路左脇に

羊ケ滝
坂ノ谷国有林
兵庫森林管理署
徒歩5分

の表示がある。

滝へ行くため、水の流れる足場の悪い斜面を登っていくと、植林の中の水平道になりその先は渓流に出てしまい行き止まりになっている。分岐はなかったはずだが引き返していくと、斜面から水平道になる地点に、折り返すように階段道があった。目には入っていたのだろうが、楽な方に行こうとする無意識な状況判断がなされたのだろう。

13:17
階段道を登って行くと、渓流を挟んだ対岸の崖に「羊ケ滝」が流れ落ちている。数本の滝に分かれ漢字の「羊」に見えないこともないが、対岸にあり離れているので迫力はない。かといって近づくことも出来なさそうだ。

羊ケ滝
この辺までは天気は悪くなかった

羊ケ滝 <四季の写真つき>

所在地:兵庫県宍粟郡波賀町戸倉 坂ノ谷国有林
「羊ケ滝」は、氷ノ山周辺のブナ林などを源とする清流を集めて、落差70mの雄大な二段滝となっています。
また、滝水の流れが、「羊」の字字を描いているところから、「羊ケ滝」の名前があります。

兵庫県森林管理署・波賀町

林道に戻り、緑の濃い中を行く。

広域基幹林道
このまま天気が持てば良かったのだが

14:00
周囲の緑が益々濃くなってきて、いや違う薄暗くなってきて、ポツポツと頭上の木々に雨が当る音が聞こえてきた。木が覆いかぶさっているので濡れることはないが、止みそうもないのでカッパを着ることにする。

カッパを着終わると雨脚が強くなってきた。気温はまだ高く、カッパの外は雨・中は汗でびっしょりの辛い歩きになってしまった。その上に風が全くなく蒸し暑さが倍に感じる。

14:38
車が一台とまっている「坂ノ谷コース登山口」と「殿下コース登山口」へ行く林道の分起点に着いた。

林道分起点の標識
私も写真に入りたかったが、三脚を立てられなかった

坂ノ谷コース登山口 500m
兵庫県波賀町

この看板は、セブンイレブン緑の基金の助成を受けています
セブンイレブン緑の基金
兵庫県波賀町

<やまめ茶屋脇にあったものと同じ>

氷ノ山後山那岐山国定公園
氷ノ山自然歩道案内図
<左半分には氷ノ山山頂までの案内図>

コース案内
国道29号線-5.0km-坂ノ谷登山口-3.8km-三ノ丸-2.4km-氷ノ山頂上
国道29号線-8.5km-殿下登山口-1.8km-三ノ丸-2.4km-氷ノ山頂上

この看板は、セブンイレブン緑の基金の助成を受けています
セブンイレブン緑の基金
兵庫県波賀町

殿下コース登山口 4.0km
兵庫県波賀町

この看板は、セブンイレブン緑の基金の助成を受けています
セブンイレブン緑の基金
兵庫県波賀町

広域基幹林道から、左側の坂ノ谷コース登山口へ続く林道へ入っていく。登山口が近づくと両側に植林が迫り、夕方のように薄暗い不気味な雰囲気になってきた。


暗い植林の中の登山道

14:49
歩き始めて2時間48分、ようやく坂ノ谷コース登山口に到着。ここから登るのがいやになりそうな、それはそれは暗い登山口で、さらに暗い植林の中へ登山道は入っていく。

<やまめ茶屋脇にあったものと同じだが、表示者が少し違う>

バイク、スノーモービル等乗入れ規制地域

<広域基幹林道から西側が乗入れ規制地域になっている地図>

許可なく「乗入れ規制地域」内にバイク、スノーモービル等を乗入れることは禁止されています。

自然を愛しましょう

兵庫県
山崎営林署

氷ノ山 後山 那岐山 国定公園
氷ノ山自然歩道
坂ノ谷コース 三ノ丸を経て氷ノ山山頂へ5.5km)

<左側に案内地図>

コース案内

国道-5km-坂ノ谷登山口(現在地)-3.8km-氷ノ山頂上
(氷ノ山越えコース)
氷ノ山-2.0km-氷ノ山越え-1.0km-地蔵堂-1.0km-八木川二保-3.0kM-船戸
(東尾根コース)
氷ノ山-1.0km-千本杉-0.5km-神大ヒュッテ-2.0km-東尾根避難小屋-3.0km-奈良尾-1.0km-船戸

波賀町

坂ノ谷コース登山口に入る
行き先に白く写っている棒は、バイク・スノーモービル止めです

本当に薄気味悪い登山口で、この登山口で12枚の写真を撮ったのだが、そのうちの3枚「頭上注意」の表示板を入れた写真だけには白いボーッとしたものが写りこんでしまう。ほかの9枚にはそのような現象が現れていなく不思議だ。ここで撮った12枚全てを見たい物好きな人はここをクリック

登山口の不思議な霧
白いのはストロボとガスと看板の白さとの
相互作用と思うが

頭上注意

自然災害等が起こる可能性があるので注意して下さい。
枯れ枝、倒木等の落下の恐れがあるので頭上は特に注意して下さい。
”思い出とゴミは持ち帰りましょう”

兵庫森林管理署

頭に落下物が当たり、思い出さえ持って帰ることが出来なかった人がいたのかもしれない。

登山道は真っ暗な植林地の中を登っていく。雪のためか幹が曲がったものが多い。

少し明るくなった植林地を登っていると、突然小型犬が前方より走ってくる。「コタロウ止まりなさい」の声が聞こえてくるもコタロウはうれしそうに私のところまで走ってきた。その後から夫婦が下りてきたが、氷ノ山で犬を見たのは初めてだ。


ようやくブナ林に

15:20
登山口から26分、ようやく植林が終わり、氷ノ山らしいブナとネマガリタケの林が始まる。ここには次の標識が立っている。

氷ノ山頂上へ5.2km 坂ノ谷登山口へ1km
氷ノ山自然歩道

15:25
トラロープが登山道を塞ぎ、ネマガリタケが刈られ迂回路が左側に付けられている。通行禁止区間の登山道脇に倒れそうな枯れたブナの大木があるからだろう。

15:40
雨は降り続きメガネが曇り登山道の真ん中で拭いていると、MTBに乗った若者2人が突然目の前に現れビックリ。向うも雨の中この時間に登っている人がいるのには驚いたことだろう。その後から2台現れ、4人で雨の氷ノ山を満喫?したことだろう。

16:05
今日は氷ノ山頂上まで行く予定だったが、播州最高峰の三ノ丸の避難小屋で泊まるのも面白いな、などと考えながら歩いていると、ようやく雨が上がりブナ林の中を行く登山道の写真を撮ることができた。と

ブナ林を行く坂ノ谷コース
ブナを町中に植えても育たないのだろうか

16:07
古びた「熊の水飲み場 BS宍粟五団」の表示板がある。以前、雲ひとつない快晴の夏のある日にこのコースを歩いたときはカラカラだったが、今日は流れのある小さな水溜りになっている。

今日のような雨の氷ノ山も困るが、真夏の快晴の氷ノ山は困るどころではなく日射病・熱射病・脱水症状に見舞われ身体に大きなダメージを受けた数年前の記憶がよみがえってきた。今日は雨が降っていて本当に良かった。

16:20
殿下コースと合流する。この辺からブナ林と別れを告げ、ネマガリタケの回廊を進むことになる。

氷ノ山山頂へ 3.4km
坂ノ谷登山口へ 2.8km
殿下登山口へ 0.8km
兵庫県波賀町
この看板は、セブンイレブン緑の基金の助成を受けています
セブンイレブン緑の基金

殿下コース合流地点から北へ

16:33
「見返り丘」の古い表示板があり、ここで振り返ると兵庫県第2位の高峰三室山はじめとした播州の山々が見えるはずだが、天候のため何も見えない。

16:35
鳥取県若桜町からの登山口と合流する。新しいのと古い道標があり、鳥取県の立てたものは「須賀ノ山」と表示している。

兵庫県波賀町  鳥取県若桜町

<古い壊れかけの標識、上の方向板は脱落している>

須賀ノ山登山道三ノ丸コース 登山口 3.1km 三ノ丸休憩所 0.21km

須賀ノ山登山道三ノ丸コース 須賀ノ山(氷ノ山)山頂 2.3km

須賀ノ山登山道三ノ丸コース 坂ノ谷登山口 3.8km

須賀ノ山登山道 鳥取県・環境庁


三ノ丸から氷ノ山頂上へ

16:37
赤い三角屋根が可愛らしい、波賀町が建てた「三ノ丸避難小屋」に到着。定員2名の小さな小屋で、いつきてもアマチュア無線愛好家が三ノ丸展望台にアンテナを立て無線局に、避難小屋を宿泊所に利用している。

今日も来ているようで展望台のほうから声が聞こえてくる。絶滅危惧種レッドデータブックに近々載るという噂が聞こえてくるアマチュア無線愛好者は大切に保護しなくては。携帯電話にインターネットそして理科離れでアマチュア無線を始めようという若者は近年まれで、開局数は急激に減少しているという。

というわけで、予定通り氷ノ山頂上避難小屋に泊まることに決定。

三ノ丸避難小屋
1回は泊まってみたい小屋だ

16:39
三ノ丸展望台に着いた。ここが播州地方の最高峰1,450mだ。展望台に登るまでもなく、いつも見える氷ノ山頂上の避難小屋は見えない。

三ノ丸展望台放送局
展望台が新しくなっている

氷ノ山頂上へ 2.4km
坂ノ谷コースへ 3.8km 殿下コースへ 1.8km
氷ノ山自然歩道

ふれあいの道
犬ワシルート
氷ノ山頂上まで 2.4km

緩やかな登り下りの三ノ丸から氷ノ山のルートの鞍部にはぬかるみが待ち構えている。特に山頂に近い鞍部の古杉の大木が立ち並ぶ地点は一番ひどく、迂回路が東側へとふくらみ続けている。そろそろ恒久的な木道の設置が必要だろう。

17:21
天候がだいぶ回復し一部青空が見えてきて、頂上のトイレ小屋と避難小屋が見えてきた。

ようやく氷ノ山頂上が見えてきた
見えたらもうすぐだ


氷ノ山山頂避難小屋の一夜

17:41
バスを降りてから5時間40分、ようやく氷ノ山頂上に到着。普通の人が普通に歩けばこんなに時間がかからないと思う。気温は20度。

氷ノ山山頂避難小屋には3人の先客が2階でくつろいでいる。私は1階の南側に陣取りのんびりすることにする。

濡れた服を着替え外に出ると、天候はさらに回復し西側には雲海が見え、東側には鉢伏山から鉢伏高原まで見えてきた。それも5分もすると頂上がガスに囲まれたのか視界が利かなくなってしまった。

雲海に沈もうとしている夕陽
モデルがいいから写真が映える?

「尼工氷ノ山ヒュッテ跡」

昭和27年、元陸軍測候所を譲り受け、ここ氷ノ山山頂に尼工氷ノ山ヒュッテが開設。
平成13年8月、救難ヘリポート事業協力のため閉鎖。
この間、兵庫県立尼崎工業高等学校同窓山岳会の避難小屋として尊い命を守り続けた。
閉鎖にあたり、この功績を記念しここに設置する。

平成13年8月吉日 鳥取県森林管理署長

氷ノ山北東斜面は西日本唯一の湿原です。富栄養化すると貴重植物が絶滅するので周辺で用便しないで下さい。

南但馬の自然を考える会
NPO法人ひょうごエコ市民ネットワーク

山頂部の裸地化が進行し動植物に被害が出ています。自然復元のためロープ内には進入しないで下さい。

南但馬の自然を考える会
NPO法人ひょうごエコ市民ネットワーク

氷ノ山頂上はトイレ小屋建設・尼工ヒュッテ撤去後かなり荒れいたが、いつの間にか植物が生えそろっている。ボランティアや行政のたゆまざる努力の成果だろう。

トイレ小屋から見た避難小屋
人の手は思いっきり入っているが
きれいになってきた氷ノ山頂上

1階はL字形の板の間と土間になっている。氷ノ山のほか避難小屋には土間に囲炉裏が切ってあるが、この頂上小屋にはない。1階と2階に詰め込めば15人位ならば泊まれそうな広さがある。

晩御飯はコンビにおにぎり2個とインスタントラーメン、そして0.5リットルの赤ワインが加わる。2個目のおにぎりを食べようとした時ラーメンに入れて炊いたらどうかな思い実行。日高昆布のおにぎりと醤油ラーメンは見事に調和し美味しかった。

日も暮れ真っ暗で何もすることがなく、おなかも満腹になり19時過ぎには寝袋に入り就寝。

05:00
起床。外は雨かと思いきや、曇りはしているが雨は降りそうもない。気温は16度。

朝ご飯は昨晩に続き、おにぎり2個と一緒に炊いた味噌ラーメン。焼きたらこは良かったがキムチは合わず少し失敗。それでもお腹は一杯になり、出発準備をする。

帰りの戸倉発のバスは13時17分。登りに5時間40分かかったのと、ゆっくり昼食をとる時間と、余裕の時間を加え6時過ぎには出発することにする。


帰りは早かった

6:15
氷ノ山頂上を出発する。公共交通機関で来たのだからどこへ下りてもいいのだが、他の下山口からの交通機関は全く調べていないので、南の波賀町戸倉へ下ることにする。また殿下コースを使うと下山後の林道歩きが8.5kmと長くなるので登りと同じに坂ノ谷登山口まで下ることにする。

ネマガリタケが朝露で濡れて登山道に倒れこんでいるのではないか、はたまた誤ってぬかるみに倒れこんだらどうしようと考え、フル装備で出発したが杞憂に終わり、おまけに暑いのでカッパをすぐに脱ぐ。

7:15
三ノ丸通過。アマチュア無線愛好家たちはローテーターでアンテナをグルグル回しながらまだ通信楽しんでいる。もしかすると徹夜で通信していたのだろうか。

三ノ丸から氷ノ山を振り返る
次に来るのはいつだろう

7:34
殿下コース分岐を通過し坂ノ谷コースを下りて行く。

薄日の差してきたブナ林を下る
次にブナに会えるのはいつだろう

相変わらず暗い植林を下る
この先は不気味な坂ノ谷登山口

8:42
坂ノ谷コース登山口を通過。昨日よりは明るいが、立ち止まりもせずに足早に通り抜ける。

8:46
広域基幹林道に出た。車が1台止まっているが、途中誰にも出会わなかった。その車の人は殿下コースに行ったのだろか、羊ケ滝に行っていて会わなかったのだろうか。

10:15
やまめ茶屋を素通りし国道29号線まで出る。登るときはここから氷ノ山頂上まで5時間13分かかったが、下りるのは4時間丁度しかかからなかった。バスが出るまであと3時間もありどうやって時間を潰そうか困ったな。この次ぎは頂上を8時前ぐらいに出ることにしよう。


バス待ち時間は2時間半

10:19
「滝流しそうめん」の店前に座り込みスパッツを外ししばし休憩する。

10:30
店へ入り、カツどん(700円)とビンビール大(650円)を注文する。この店は「ハイランドレストラン氷ノ山」という屋号なのにメニューが非常に乏しく淋しい。しかし、ほとんどの客は「滝流しそうめん」目当てなのでメニューを絞っているのだろう。

女性週刊誌を読みながら、ゆっくりと食べて飲んでも時間はあまりたたない。ここに来るお客さんで店内の椅子席に座る人はまずいないので、食べ終わってのんびりとしていても文句は言われない。客が次々と訪れ「滝流しそうめん」を食べていく。

11:30
店に入り1時間、本を読むのも客を観察するのも厭きてきて、私も「滝流しそうめん」(650円)を食べることにする。レシートの番号の進み具合から、1時間の間に27件の注文があったことになる。

「30メートルの渓谷をひとまたぎ、本場の味!戸倉峠名物 滝流しそうめん」は最後は水色のプラスチックざるに収まり、そこから食べるのだが、最後のざるにもう一工夫すれば完璧なものになると思うのは私だけではないだろう。

ステンレス樋を流れてくるそうめん

最後はプラスチックのざるの中へ

11:48
そうめんも食べ満腹になり店を出る。今回の氷ノ山は少し食べ過ぎたようだ。

12:08
戸倉集落の北のはずれに「大森神社」がある。

戸倉峠
戸倉の地内にある大森神社はかつて氷ノ山の山頂にあったが、参拝に不便なのを惜しんだ村びとが舂米村と出合村との三村で話し合い、時間を決めて神体を村へ持ち帰ろうということになった。が、他の村の人たちが早く行って持ち帰ってしまったため、この村の者がついた時には戸と倉しか残っていなかった。よって戸倉村という。という話が角川地名辞典に載っている。かなりな後付けの説明である。倉は岩場を意味する「クラ」から来るか。峰越えの道(古い戸倉峠)はこうした岩崖の切通しであった。戸倉、都倉、十倉といった地名が近畿を中心に散見される。

http://nagajis.dyndns.org/pazzetteer.htmlの峠名覚書より引用。

まだバスの時間まで1時間もあり、大森神社に参拝し軒先で休憩することにした。

神社脇の国道29号線をバイクが頻繁に走り抜けていく。何故か数台以上で、1台だけのは見なかった。群れるのが好きなのか、はたまた走っていると自然にバイクが集ってきてしまうのだろうか。原付でしかツーリングしたことのない私には分らない。

12:49
雨がポツポツ降り始め、大森神社から戸倉バス停に移動することにする。


帰りも神姫バスで料金は200円

12:57
バス停にはすでに山崎行きが待機している。時刻表から考えるに山崎から12時1分にここに着いて、そのまま待機しているようだ。運転手は一番後ろの座席で休憩をとっているようで、冷房もまだ入っていないので外で待つことにする。

13:17
バスは私だけを乗せて発車。音水湖から先でようやく乗客が乗ってきたが5人ほど。

14:18
山崎営業所に到着し、料金は100円。12分の待ち合わせで姫路駅前行きが出る。

14:30
姫路駅前行き発車。このバスも乗客は少なく10人もいない。

15:29
姫路駅前に到着。料金は当然100円。

氷ノ山頂上からの下山開始時間の判断を間違えてしまった。しかし下山中ネマガリタケの回廊で熊さんに出会ったりして大迂回(大段ケ平ルート)を強いられる可能性もゼロではないので、バスの時刻に関係なく可能なかぎり早めに下山するのがベストかなと思う。

山崎からでも日帰りは困難で、一泊しなければならないという欠点(私にとっては長所かな)があるコースだが、神姫バスの通勤定期券を持っている人にはお勧めだ。また下山に別のルートを取るとさらに面白くなるだろうが、姫路まで帰ってくる公共交通機関の下調べが大変だろう。



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