船越三山縦走記録(姫路市下手野)
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平成17年5月7日(土) メンバー 私だけ
秩父山 | ちちぶやま | 60m+ |
船越山 | ふなこしやま | 61m |
西山 | にしやま | 60m+ |
2万5千分の1地形図「姫路北部」を参照すること。
雨上がりの土曜日
夢前川と国道2号線が交わる地点の北東に(姫路市下手野から西今宿にかけて)、住宅地に囲まれた東西にピークが三つ並んだ低山がある。地形図では中央のピークが「舟越山」となっている山で、西から「秩父山」・「船越山」・「西山」で、三山を総称して「船越山」と呼ばれている。
「船越山」と「西山」の間は住宅地となりマンションも建っていて分断されているが、西側二山はピークまで登る踏み跡や遊歩道があり、標高は低いが眺めは結構よい。ただ一番東側の山の名が「西山」とは解せない。
ゴールデンウィーク終了間近の雨上がりの土曜日、前々から登ろうと計画してきたが果たせずにいた船越山に登ることにした。
なお、「兵庫の山々 山頂の岩石」の船越山の記録を参考に、忠実にその登山ルートを辿っているので、目新しいことは何もない。
秩父山から
11:03
妻その1に姫路赤十字病院の東側のポプラまで送ってもらう。ポプラで昼食を仕入れ登山開始。
11:11
ポプラ東側の交差点を北に住宅地の中を行くと、JR姫新線の踏切北側に船越神社が見えてきた。単線で架線もなくレールが2本延びるだけのシンプルな姫新線の線路は、国道2号線と船越山の間を通っている。
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山裾の急傾斜地に建てられた、鉄筋コンクリート造りの船越神社脇の緩い石段を登ると、秩父山と船越山の間の草地に出て、左手に金毘羅宮が見える。
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11:16
一番西側の秩父山に登るため、金毘羅宮の左側の踏み跡に入る。道は明確だが、両側の草木が張り出し多少ヤブっぽくなっている。所々にモチツツジが咲いているが、最盛期を過ぎてきれいな花びらのものはあまりない。
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11:23
秩父山頂上に到着。麓から10分もかからず、途中にマーキングも道標もなく、頂上にも山名板はないし登頂記念プレートもない。まばらに生えた木々の間から南の苫編山塊の山々が見える。
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船越山へ
秩父山頂上から北へと下る踏み跡がある。地形図によると北側は崖になっていて、近くに家の屋根が見えるのだが下りることはできず、踏み跡は東へと東へと不明確になりながらも続いている。
11:29
遊歩道がV字型に曲がった所に出た。北東に下ると船越山北側のゲートボール場がある公園に下りてしまい、引き返して南東に登ると、秩父山を1周して金毘羅宮の前に戻ってしまった。
木立に挟まれた、緩やかに下る広い道を東へ進むと、舗装路の先にあずまやがあり、そこから緩やかな登りになる。船越山頂上が近づくと階段道の急坂?になり、北側の雑木林は下草が刈られ今風な里山の風景となっている。
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11:45
休憩所がある船越山頂上に到着。北の蛤山がすぐ近くに、その先には書写山が。西を見ると今登ってきた秩父山に重なり鷹山が。南には苫編山塊がまじかに見える。雨上がりで空気が澄み遠い山もくっきりと見える。山に登っていてこんな視程のよい日はめったにない。どうしてもっと高い山に登らなかったのか、悔やんでも悔やみきれないが、これも巡りあわせと諦める。
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このピークにも山名板も登頂記念プレートもない。ピークの北側には、麓からもよく見える消費者金融業者の大きな看板がある。
ここで昼食をとっていると、小さな子を連れたお父さんが登ってきて、東側の小路を下っていった。お子様は登りたくもない山に登らされて非常に不機嫌だった。つまり泣きながらの登山で、トラウマにならなければよいが。
最後の西山は厳しかった
12:05
親子を追って私も東へ下ることにする。いつもなら記憶の補助のために写真を撮りまくるのだが、デジカメの電池が切れかかっていて節約したので下山中の風景が思い出せない。正面にマンションがあったような気もするが覚えていない。どうやら私の記憶は写真なしには成り立たないようだ
12:09
雰囲気のある山道を下ること4分、住宅地の中に下りてしまった。あっという間だった。登山口には何一つ表示はない。
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三番目の西山に登るため、登山口を探しながら時計回りに周囲を巡るが、これといったところがない。山中に送電線鉄塔やアンテナ塔もあり関西電力送電線巡視路が必ずあるはずだが、どこに入口があるのだろう。
12:26
ほぼ一周し「兵庫の山々 山頂の岩石」にある南側の駐車場に着いた。駐車場東側のコン柱がころがる広場北で明確な踏み跡が山中へ登っているのを見つけた。
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南向きなのに、昼なお暗い雑木林の中に明確な踏み跡が続いている。登山道というよりは近所の子供たちの秘密の道といった雰囲気だが、道があるとないでは大違いな密な雑木林、ありがたやありがたや。
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12:37
西山頂上が近づくと踏み跡はなくなる。適当にヤブを漕いで高い方へと登っていき、平坦な山頂部のここが頂上かなと思う地点に到達した。雑木ヤブの頂上には当然ながら山名板も登頂記念プレートもない。展望もない。見通しもない。
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濃密な枝葉越に送電線鉄塔が薄っすらとだが確認できた。送電線巡視路を期待し、方向を定めヤブを漕いでいく。
12:43
数分間のヤブ漕ぎで送電線鉄塔に出た。「浜田線 五」で昭和39年の表示があるが鋼管丸パイプ製の新しそうな鉄塔だ。鉄塔を更新しても名板は再利用するのだろう。
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上の写真は少しだけ演出されていて、本当はもう少しヤブの薄いところから出た。期待されていた送電線巡視路は鉄塔から南北に延びていて、家に近い北へと下ることにする。
12:50
広い送電線巡視路を北へ3分も下るとアンテナ塔に着いた。近くに車道があるが、どこから登っているのだろう。1周してもこんな道はなかったのだが。携帯の基地局かと思っていたアンテナ塔も名板がないし、機器が基地局のものとはぜんぜん違う。いったいどこのアンテナ塔なのだろう。
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頭の中が?になりながら車道を下りた先は「西播自動車教習所」の所内道路だった。幸いにも講習が終了し昼休みになるときで、教習車は走っていない。ただ、車を降りてきた教習生も先生も私を見て不審そうな表情を浮かべている。私はできるだけ自然に何気ないふりでゆっくりと歩き外に出た。
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上の写真の建物右側の斜路を登ると送電線巡視路へと行ける。教習所が定休日の木曜が登山適日かも知れない。
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