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西の端から桶居山・高御位山



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平成18年1月29日(日)  メンバー 私だけ

姫路市御国野町深志野〜桶居山〜高御位山〜高砂市阿弥陀町長尾

2万5千分の1地形図「姫路南部」・「加古川」を参照すること


JR御着駅から

9:11
JR姫路駅を発車した普通列車は市川を渡り、一駅目の御着駅で下車する。駅前には5人ほどの中高年ハイカーがたむろしていて、遅れてくるメンバーを待っているのか、それにしても御着駅からどこの山に登ろうというのだろうか。登るとすれば南山から高坪山・木庭山への縦走コースだろうか、はたまた八重鉾山から小富士山・仁寿山・甲山・御旅山・海山の縦走コースだろうか。それとも私と同じ桶居山・高御位山なのだろうか。

御着駅から北に国道2号線に出て、東に進み天川を渡り少し行くと「御着」交差点だ。交差点から北に進み「播但自動車道」をくぐると神姫バスの「深志野」バス停がある。姫路駅から夕陽ケ丘行きバスに乗ると、このバス停までの所要時間は26分(別所駅経由便は31分)・料金は230円・運行ヘッドは1時間間隔と、桶居山登山には便利な路線で、終点の夕陽ケ丘にも桶居山登山口がある。ここまで御着駅から歩いて20分ほどかかっていて、次回からはバスを使おうと思った。

9:33
バス停から3分ほど北へ進み、右手の住宅の間の路地を入ると桶居山への登山口がる。「JOMO」ガソリンスタンドの手前、左手には瓦屋さんがあるところで、登山口の案内など欠片もない。

ここを右に入ると登山口だ

9:39
身支度を整え、登山開始。何も目印はないが、とりあえず道は林の中に続いている。

姫路市御国野町深志野の桶居山登山口

始めだけは林の中だが、すぐに岩がちの眺めの良い登りになる。見えるのは周囲の住宅地だが、登山道脇の木々しか見えない登りよりも20倍は楽しい。分岐や合流がたくさんある登山道だが、登るにつれ一本に集ってくるし、下りもどの分岐を選んでも問題なく麓に下りられると思う。

岩場を登り、眺めが良い

こんな好展望地もある
横切るのは播但自動車道

10:03
登り始めて20分ほどで、桶居山の西端の150m程のピークに着いた。ここまではそれなりに急だったが、ここからは比較的緩やかな登り下りが続く。

このピークには桶居山への案内板「山友会 桶居山 →」と「大阪やまびこ会 安東 平成18年1月15日」の登頂記念プレートが木に括られている。こんなピークにまで御自分の名前を書いたプレートを付けるとは、安東さんという方は自己顕示欲の塊のような人なのだろう。「残すのは足跡と思い出、とるのは写真だけ」という言葉を一度も見ていないか、読んでも理解できなかったのだろうか。(ただし、安東さんよりも、私の自己顕示欲のほうが数百倍は大きいのは自覚しているが)

天気も良く、暑くなってきたので上着を脱いでザックにしまい込んでいたら、御着駅にいた5人ほどのハイカーの皆さんが10人ほどに増えて登って来られた。

最初のピークはハゲハゲピーク


桶居山頂上へ

10:12
グループが休憩している間に、一足早く桶居山に向け出発。リンゴご馳走様でした。おいしかったです。

木立の中

正面に桶居山のピークが見える

気持ちの良い道が続く

登山道端のサルトリイバラの実

桶居山西側のピークへの下り

桶居山西の200mほどのピークから

10:37
夕陽ケ丘団地への下山分岐(表示は何もない)を過ぎて、200mほどのピークに着いた。木の一本も生えていない桶居山のとがったピークが正面に見え、その間には送電線鉄塔が立っている。送電線鉄塔愛好家の私には非常に好ましい風景だが、普通の感覚の人にとっては邪魔に感じるかもしれない。ここでまたハイカーグループに追いつかれてしまい、彼らが休憩しているうちに桶居山への最後の下りにとりかかる。

ピークから下り

尾根に立つ送電線鉄塔を通り抜ける

10:45
2000年8月の山火事のため、見通しが抜群の尾根を下っていくと送電線鉄塔「姫路南支線 三」が立っている。以前の桶居山は知る人ぞ知るの山だったが、山火事で緑が消え去ったため異形の姿形になり、それが人を呼ぶのかハイカーの姿が目立つようになってきた。今日も追いつ追われつのグループ以外にも、高御位山の稜線に登り着くまでに10人以上のハイカーに出会ったり追い越されたりした。

岩場を登る

桶居山の頂上がだいぶ近づいてきた

押したら崩れそうな岩

桶居山頂上まであと3分

11:05
先客が一人の桶居山頂上に到着。展望抜群な桶居山だが、ポカポカとした陽気のせいで播磨灘も霞んでいて良く見えない。写真をたくさん撮りながら登ってきたため、またもやハイカーグループに追いつかれ賑やかな桶居山頂上になってしまった。

桶居山頂上から南を見る

ここで恒例の登頂記念プレートを公開する。ウェブで公開されること事など思いもせず、何の気なしに残していった人がほとんどだろうが、自らの明確な意思で残していったものを公開してもなんら問題は無いと考えている。

昨年の2月に登ったときは5枚ほどのプレートがあったが、その時のものは1枚も残ってなかった。どなたか整理している人がいるのだろう。

  1. 香住の海と山を探す会 桶居山 2006 1/17
  2. 白寿会 桶居山 '06.1.7
  3. JS3UUU 248 桶居山
  4. 須磨アルプス 桶居山 247.6m
    「姫路の方で中高年の山の好きな人」オフ会 2006.1.15

11:22
下り始めたグループの後を追い、今日の最終目的地「高御位山」目指し東に下る。桶居山の東側は登るなら何てことないが、下るのは滑りはしないが急な斜面でつかまる木々は全くなく、高度感もあり難儀しながら下りる人もいて追い越すわけにも行かず、ゆっくりと写真を撮ることが出来た。

転んだらゴロゴロと
麓まで落ちそうだ

東から見た桶居山頂上


姫路市と加古川市の境界を行く

桶居山の東側鞍部からは、姫路市と加古川市の境界の稜線の行く。2000年の山火事跡だが、5年間で木々はだいぶ回復してきたようだ。しかし、まだ背の高い木はなく展望の良い道が続く。

東側の小ピークから振り返る

夏場は歩きたくない道が続く

歩いてきた稜線の道が全部見える

221mピークの南東の鉄塔

11:45
221mピークの南西に立つ送電線鉄塔「姫一火力線 三七」まで来た。ハイカーグループは途中の展望地で昼食にしたようで追いついて来なかった。

送電線鉄塔から少しで巻き道に入り北東に進む向きを変え、谷間にある姫路クレー射撃場をぐるりと時計回りに巡る道を行く。パーン、パーンと射撃の音が谷間にこだましてにぎやかだ。周囲は緑が多くなり山火事から免れた区域のようだ。

送電線は北東へ高山方向に続く

左の写真の右側の鉄塔が近づいてきた

「姫ニ火力線 三六」鉄塔を過ぎ

鞍部に下るプラ階段

12:11
クレー射撃場北東の130mほどの最低鞍部に着いた。射撃場側には下りられないが、北東へは送電線巡視路が下っていてエスケープ可能だ。15分ほど緩い谷を下ると車道まで出られるが、バスは西の夕陽ケ丘からしかなく、3年前の夏に太陽に炙られながら歩くのはきつかった。

鞍部からの登り

振り返ると桶居山の頂上だけが見える

高御位山はまだ見えないな

まだ桶居山の頂上がかすかに見える


心理的に遠かった高御位山

最低鞍部から高御位山の稜線の合流点までは、小さなピークを登ったり下ったして次第に高度を上げていく。今日のメインイベントの桶居山は、背後に頂上が小さく見えるだけで、つぎの高御位山はまだまだ遠い。高度は上っていくがモチベーションは下がる一方で精神的に疲れてきてしまった。時間節約のためコンビニおにぎりを歩きながら食べたので、脳への血液の循環が減ってしまったのかもしれない。

12:55
ようやく、高御位山への稜線に辿りついた。頂上近くのマイクロウェーブ反射板がまだ遥か彼方に見えて、行こうか行くまいか迷ったが、高御位山頂上のあるものの写真を撮るのが今日の主目的なので、行くことにする。足だけは快調なので、歩いていればそのうち着くことだろう。ここからは高砂市と加古川市の境界沿いの稜線を行く。

鹿島神社から高御位山への
登山道に辿りついた

高御位山の頂上は遠い

高御位山への道は、概ね展望の無い木立の間を行き、途中3箇所ほどの小ピークから展望が得られるだけだ。また高御位山頂上の特徴ある岩場は稜線からは見ることは出来ず、反射板の立つ緩いピークが見えるだけでモチベーションは益々下がってきてしまった。

反射板がだいぶ近づいてきた

見える範囲は一枚岩の巨大な岩盤

木立の中の道がほとんど

ようやく高御位山の頂上だ

13:40
桶居山・高御位山分岐から45分かけ、20人ほどのハイカーがくつろぐ高御位山頂上に到着。岩場から南の展望は良いはずだが、霞んでいてあまりよく見えない。北には薄っすらと笠形山が見え、その奥には雪を被った千ケ峰がかすかに見えたような気がする。

高御位山頂上から南を見る

高御位山頂上に付けられていた登頂記念プレートは下記のものだが、1から14は去年の3月26日に登ったときにも見つけたが、15から17もすでに付けられていたが見逃していたのだろう。というわけで新規プレートは無く、数枚が無くなっている。桶居山頂上のプレートの入れ替わりの激しい差に比べ、ここは新しいプレートを付けにくいのだろうか。その理由を解明し他の山に適用すれば、登頂記念プレートを減らすことが出来るかもしれない。

  1. 高御位山登頂 H16.5.1 朝田里菜11才 佐藤由実11才 朝田諒9才
  2. 高御位山 ▲304.2M 2005.2.14 大阪 山歩き四季の会
  3. 高御位山 304m 登頂ありがとう 姫路広畑 川元彦三 百度石 母の祈りの 初桜  土未智彦
  4. 自然を大切に 高御位山304M 四季ハイク東大阪楽歩会
  5. 高御位山 標高304m この自然の美を満喫した自分 この人生に、祝福の乾杯を… 兵庫登山会
  6. 高御位山 2002.5.2 ほたるの会 としやん りん もーやん
  7. 2004年2月11日 高御位山 相生市緑友会 H.S.R
  8. 高御位山 02'3.23 TWVC 西田
  9. MTBトザン ロールアウト 大柿 '97.6.29
  10. さつき山の会 平成 年 月 日 門真市
  11. 登頂記念 平成15年12月7日 兵庫県加古郡播磨町 長谷川 博
  12. 高御位山 304m 2005.2.27 波豆??の会
  13. 高御位山 304m H.16.10.3(日) 長谷川博(加古郡)(文太郎を偲ぶ会)
  14. 高御位山 2005.1.1 F&F山楽会 下村 久保田
  1. 02.11.2 高御位山 吹田ゆっくり会
  2. 姫路山酔登頂会 2002.10.13 HK
  3. 高御位山登頂 H16.5.1

歩きながら食べたおにぎり2個ではお腹がくちくならず非常食を取り出して食べ、ペットボトル1本のお茶ではのどの渇きが癒せず非常用に持ち歩いている立山の天然水をザックの底から取り出して飲み、岩場に座り込んでぼーっとしているうちに40分も経ってしまった。よし、下山しようか。


下山は南へ

14:28
下山開始。ルートは最短距離の阿弥陀町長尾へまっすぐ南に下る岩尾根にする。小高御位山・中塚山を経て下山すれば端から端までの縦走が完成するが、次の機会にとっておこう。

反射板横から始まる長尾への下山路は

岩盤を下っていき展望抜群だ

高御位山頂上の特徴ある岩座

送電線鉄塔が4合目辺りか

鉄塔から下は林の中だが、岩場の道が続く

頂上から35分ほどで下山

送電線鉄塔「姫路火力東線 三六」までは大展望の下山路が続く。鉄塔から道は三方に別れ、真ん中が一般的なコースだ。しかし鉄塔から東に下ると一風変わったところに下山できて面白いかもしれない。

15:06
下山完了。下山地の長尾には溜池の中に丸い半島がある「阿弥陀新池」があり、ハイカー用の無料駐車場になっている。鹿島神社のチタン製大鳥居のある駐車場も無料で、2台以上の車で来たら車道を歩くことなく山歩きが楽しむことが出来る。鹿島神社からのバスの便は姫路駅への運行ヘッドは1時間間隔、宝殿駅・加古川駅へは2時間間隔で、桶居山・高御位山の縦走は公共交通機関を使えば単独でも問題なく実行できる。



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