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浦山、どこの裏山?



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平成18年4月8日(土)  メンバー 私だけ

 浦山  うらやま  120mくらい

2万5千分の1地形図「姫路南部」、「加古川」を参照すること。


姫路市御国野町深志野にある浦山

浦山は、地形図「姫路南部」の右上隅に天川と思出川に挟まれた三角点のある山で、標高は神戸市役所1号館と同じくらいしかないが、なぜか山名が地形図に記載されてている。山行記録を探すと、兵庫の山々を隈なく登られている「TAJI & HM の兵庫の山めぐり」に紹介されていて、おかげで登山口・登山道を探す必要もなく楽しく登ることが出来た。今の季節ならどの山でも早春の花が咲きみだれていることだろうが、誰も登らないこの浦山でもピンク色のコバノミツバツツジが満開に咲き誇っていた。

10:53
姫路駅前から乗車した「夕陽ケ丘」行きの神姫バスは、終点の二つ手前「深志野本町」で最後の乗客になった私を降ろすと、東へと走り去っていった。車で来てもどこかに停めることが出来ただろうが、バスだとその心配をすることがなく気楽だ。

バス停から西へ進み思出川に架かる「深志野橋」を渡り、右に川岸を北に進むと、これから登る三つのピークが並んだ浦山が正面に見えてくる。119.6m三角点があるのは西側のピークだが、地形図を見ると中央と東側ピークは120m以上ありそうで、「頂上はどこなんだ。いったい登頂記念プレートはどのピークに付けたらいいんだ。」と悩む人もいることだろう。

思出川岸から見た浦山

11:10
三角点ピークから南に延びる尾根の先端にある大歳神社に着いた。「TAJI & HM の兵庫の山めぐり」に書かれている通りに。桜の咲く神社の社殿の右手から明確な道が尾根へと続いている。

大歳神社 西の宮

登山口は社殿の右奥から始まる


三角点のある第1ピークへ

登山口には赤色が抜けてしまい、「山 防止」になってしまった山火事防止看板があり、いきなりピンク色のコバノミツバツツジの花が出迎えてくれる。おしべが10本あるのでコバノミツバツツジに間違いがないと思う。歩く人もほとんどいないだろうが、思いのほかしっかりした道が続いている。緩やかな道には物好きなハイカー、あるいはこの道を切り開いた篤志家によるものと思われるマーキングが所々にあるが、マイナーなこのような山に登る物好きには全く無用なものだ。

コバノミツバツツジが出迎えてくれる

コバノミツバツツジはおしべが10本

11:22
緩やかな道が終始続くが1ケ所だけ、短いが岩場の登りがある。足元を見ると、日当たりのよい岩場の一隅にスミレの花が咲き乱れている。スミレの種類に関しての知識はまったくないが、Webで調べてみると「スミレ」という種類の「スミレ」のようだ。

岩場はここだけ

そこにスミレが咲いている

11:30
東から南が見晴らせる岩の展望所があり、空気が澄んでいれば周囲の低山や播磨灘を眺められるだろうが、今日は黄砂のためさっぱりだ。

斜めに横切るのは播但自動車道

雑木とササの間を行く道は展望はないし播但自動車道からの騒音がうるさいが、道の両側にコバノミツバツツジが咲き乱れ、登って来て本当によかったと思う。

よい時期に登ったものだ

一番見事に咲いてたツツジ

11:41
大歳神社から登り始めて30分、ようやく写真のように展望の悪い119.6m四等三角点標石(点名:浦山)がある最初のピークにたどり着いた。多分、写真を撮らずにトットコ登ってくれば10分もかからないと思う。

浦山の第1ピーク

浦山の最高標高地点ではないのに、三角点標石があるため頂上と勘違いしたのか登頂記念プレートが2枚だけ枝から下がっている。

  1. 山想同人 
  2. 浦山(120m)JH3JFF

「山想同人峰」は大東市にある社会人登山クラブのようだが、会則に「会員は登った山には必ず登頂記念プレートを残さねばならない」というのがあるに違いない。JH3JFFプレートは姫路市の畑山・神戸市の石南花山でも見かけたが、Webで調べると堺市にお住まいのKT氏と判明した。大東市や堺市から遠路はるばる姫路の浦山まで訪ねてきたのに頂上を間違えてしまうとは惜しいことをしたものだ。


第2・第3ピーク

第2ピークを目指し下り始めると、ヤマツツジの赤い蕾が膨らみかけている。ピンクのコバノミツバツツジの乱舞もよいが、新緑の中に真っ赤なヤマツツジが数輪ひっそりと咲いているのを見るのも好きだ。

ヤマツツジの蕾

11:49
次のピークへの鞍部手前の岩陰に、ベンチがあり、その周りにはダンボールだけが散乱している。ホームレスの仕業にしては生活感がなく、子どもたちの秘密基地ごっこの成果かもしれない。ベンチをここまで運んでくるのは大変だっただろうが、この後はどういう風に進化していくのか楽しみだ。

岩陰の秘密基地?

11:55
第2ピークに到着。南側がそれなりに開けているが、黄砂でさっぱりだ。日当たりのよさそうなこのピークには、小さな蕾を付けた植物があり、どんな花が咲くのかなとよくみたら、藪山ハイカーの友・サルトリイバラだった(たぶん、おそらく)。

第2ピークから南を見る

サルトリイバラの蕾

3番目のピークへの道は少々不明確な部分があり、たまに左に逸れて道を見失うことがある。しかし道を見失うのは道の両側の藪が薄いためで、道に復帰するのは容易い。随所にコバノミツバツツジの花が咲き、次に咲くモチツツジの蕾が膨らみ始めている。

第2ピークから下ると
第3ピークが直ぐに見える

膨らみ始めたモチツツジの蕾

12:08
第3ピークは木々に囲まれ余り展望はよくないが、コバノミツバツツジと振り返るとヤマザクラが競うように満開に咲いている。

第3ピークから南を見る

振り返るとコバノミツバツツジと
満開のヤマザクラが


最後は送電線巡視路を下る

最後のピークからの下山路も極緩やかで、送電線鉄塔が見えてくるとシダの間の道を行くようになる。

コバノミツバツツジを愛でながら

送電線鉄塔が見えてくると
シダの間の道になる

12:20
左右に送電線巡視路が延びるT字路にでた。広い送電線巡視路に比べるとピークへと登る道は狭く不鮮明で、巡視路側から登るとこの分岐を見つけられないかもしれない。

送電線巡視路に出会う

左(北)へ行くと直ぐに麓に下りてしまいそうなので右(東)へ行くが、近くに見える北側の送電線鉄塔が気になり、とりあえず鉄塔まで行くことにする。と、鉄塔に着く前に右手に赤色の地衣類が付いた大岩がゴロゴロし短い梯子がかけられている。登ってみると、南側の桶居山を見るのに丁度よい展望所なのだが黄砂のためさっぱりだ。

桶居山展望岩に登る

送電線鉄塔は極普通の2回線耐張鉄塔で「姫路南支線七」だが、手を伸ばせば(ただしキリンの頭に乗って)一番下の電線に届きそうに感じるくらい低く、その鉄塔の下には大根の花に似ている「スズシロソウ」の白い花がたくさん咲いていた。(こんな花の名前を知っているわけはなく「神戸・六甲山系の森林」のトップページにこの花が載っていたので分かった)

姫路南支線七へ寄り道

鉄塔の下に咲いていた
スズシロソウ

送電線鉄塔から引き返し東の尾根に続く道を行く。途中になぜなのか枯れ枝でバリケードが作られているが、道自体は巡視路らしく広い道でなんら問題はない。ただ雑木林の中を行くので展望は全くなく、たくさん咲いていたコバノミツバツツジはちらほらとしかなく、楽しめない道だ。

広い送電線巡視路を行く

姫路南支線六の下を通過

12:41
2回線懸垂鉄塔「姫路南支線六」の下を通過。もう少し下ると麓に着いてしまうので、眺めのよいところで昼食にする。霞んだ桶居山と麓のオレンジ色の屋根の特別養護老人ホーム「志深の苑」が見える。

もう少しで麓に着いてしまう

今日のお昼御飯は筍御飯おにぎりセット

SANKUS
レンジ加熱目安 1600W 25秒  500W 1分15秒

筍御飯おにぎりセット1

消費期限年月日時間 06. 4. 9 午前2時
製造年月日時間 06. 4. 8 午後4時
税込360円
1包装当り 熱量540kcal 蛋白質19.6g 脂質14.0g 炭水化物82.3g Na1.7g
保存料・合成着色料は使用しておりません
名称:弁当
原材料名:たけのこご飯 肉団子 塩さば 煮物(わかめ にんじん たけのこ) スパゲッティ 玉子焼 付合せ 添付醤油(その他乳 小麦 大豆 鶏肉由来原材料を含む) 調味料(アミノ酸等) トレハロース グリシン pH調整剤 増粘剤(キサンタン) 酸味料 グリセリンエステル リン酸塩(Na) 香辛料 ソルビット 酒精 カラメル色素 カロチン色素

消費期限:別途枠外に記載
保存方法:直射日光及び高温多湿を避けて下さい
製造者潟Oルメサービス TEL0120-034-524
兵庫県加古川市野口町長砂799
ラップ中容器 プラ

サンクスで買ってきた360円の「筍御飯おにぎりセット1」はおいしく頂いた。しかし色々な物から出来ていることは分かったが、原材料名を読んでもチンプンカンプン。

13:08
20分程のんびりとお昼ご飯を食べた後、下山再開。最後は竹林の中の急な道を下り5分で下山終了。送電線巡視路標識「火の用心 37←」から「地切池」の堰堤へと下る。

地切池の堰堤へ下山

13:29
「志深の苑」と地切池の間の道路を南西に進み、出発点の「深志野本町」バス停に着くも、次のバスまで40分以上もある。ただ待っているのもなんなので、どこか面白いところはないかと付近をうろついてみた。



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