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消えゆく六甲オリエンタルホテル



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平成19年3月3日(土)  メンバー 私だけ

JR六甲道駅〜(無料送迎バス)〜六甲オリエンタルホテル〜(無料送迎バス)〜JR六甲道駅

2万5千分の1地形図「神戸首部」を参照すること。


今回は野歩記ではなく食歩記です

2月28日の新聞報道によると、六甲山上に昭和9年に開業してから73年の長き歴史を持つ六甲オリエンタルホテルが、この6月15日を最終営業日として閉鎖されるという。

六甲オリエンタルホテル

瓢箪から独楽の阪神と阪急の経営統合(六甲オリエンタルホテルは阪神、六甲山ホテルは阪急)の影響なのか、いくら赤字続きの六甲オリエンタルホテルでも閉鎖されてしまうのは残念だ。なかでも、このホテルのチャペルで結婚式を挙げた人の嘆きを思うと、他人ごととは思えない。

で、自分ごとだが、六甲山のカレーライス全制覇を目指す私にも六甲オリエンタルホテルの閉鎖の影響は押し寄せてきた。以前ウェブ情報を丹念に調べていたら、六甲オリエンタルホテルのレストランのメニューにカレーライスがあることを見つけてしまったのだ。ただ、あまりにも高価なので見なかったことにしておこうと心に決めていたのだ。

しかしホテルが閉鎖されてしまったら、私の心の中では六甲山カレーライス全制覇の夢は永久に達成できず、後悔の念が残るのは目に見えている。そこで天気が余り芳しくなさそうな本日、食べてきた。とても美味しかった。


交通費0円で

今回は、はなから自分の足で登ろうという気は更々なく、六甲オリエンタルホテルのHP(閉鎖のお知らせはまだ出ていない)を見ると、JR六甲道駅から無料送迎バスが出ているという。(あと3ケ月半で運命を共にし消滅する送迎バスの運行ダイヤは転載しない)

無料送迎バス
(六甲オリエンタルホテルにて)

10:55
JR六甲道駅西側の発着場所で待っていると、定刻5分前に送迎バスがやってきた。写真のようにシンプルな装いの中型バスで、無料なのにナンバーが営業車の緑色なのは六甲ケーブルを運営する摩耶六甲登山鉄道が運行を担当しているからだ。

11:00

私ともう一人(この無料バスの運行目的はホテル利用者の送迎などではなく、ホテル従業員の送迎が主目的のようだ)を乗せたバスは定刻に発車した。

11:30
表六甲ドライブウェイの急坂・急カーブをエンジン音を響かせバスは登り、丁字ケ辻・六甲記念碑台前を通り、30分ほどで六甲オリエンタルホテルの車寄せに着いた。余りの急カーブの連続で少し気分が悪くなったことは伏せておく。


牛フィレ肉カレー

ホテル内にはレストランが三つあるが、カレーライスを食べることができるのは、エントランス、フロントと同一レベルだが、なぜか3階の「プティテール」だ。その他に同じ3階にバーベキュー料理の「グランベール」、6階に「ボワール」というコース料理のレストランがあるが一人では物凄く入りにくそうだ。

「プティテール」店内風景

無人の店内に入るとウェートレスが即座に現われ(どこぞの六甲山中のホテルとは大違いだ)、窓際の席に案内してくれた。天候のせいで眺望(ここからも一千万ドルの夜景を見ることができそうだ)はよくないが、洗練されたインテリアのまさにリゾートホテルのレストランだ。

注文するものは決まっているが、メニューを見るとそれなりの値段の単品・コース・お薦め品が載っている。このメニューもあと3ケ月半でなくなると思うと、記録する気分にもなれなかった。

カツや色々なフライを載せたものや長い名前のカレーライスもあったが、注文したのは一番シンプルな牛フィレ肉カレー(1,470円、けして値段で選んだわけではないが、二千円を越えるカレーもあったような気がする)と生ビール(798円)だ。

あとでレシートを見るとホテルには付き物のサービス料10%が上乗せされていたが、往復の無料送迎バスを公共交通機関の料金に換算すると1,500円は越えるので、カレーライスはただののようなものだ。

牛フィレ肉カレー

シャキシャキのサラダも美味しく、意外にもあまり辛くないカレーライス(欧風カレーというのだろうか)もとても美味しかった。これで六甲山のカレーライスを9皿食べたが、上位に食い込む味ではあるが、値段は安いのにさらに美味しいものもあり、三番いや四番目ぐらいか。

ゆっくり食べたのだが、帰りの送迎バスまであと1時間半。テレビを見たり、新聞を読んだり、スーベニアショップ(六甲オリエンタルホテルブランドの4種類のレトルトカレーがあった)をひやかしたりして何とか退屈せずにすんだが、こういうところは一人で来るものではないと心の底から実感した。



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