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寒天山道〜えーでるわいす〜瑞宝寺谷西尾根



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平成19年3月21日(水)  メンバー 私だけ

渦森台〜寒天山道〜えーでるわいす(高山植物園)〜六甲最高峰〜瑞宝寺谷西尾根〜有馬

2万5千分の1地形図「神戸首部」、「有馬」、「宝塚」を参照すること。


悲しいお知らせがあります。六甲山では冬季休業する施設が多いのですが、六甲ケーブル山上駅屋上の天覧台にある軽食喫茶『モンターニャ六甲』は冬眠から目覚めることなく閉店してしまいました。どのようなカレーライスを食べさせてもらえるのかと、目覚める時を待っていたのですが、とても残念です。

六甲オリエンタルホテルの閉鎖も間近に迫り、山上の活気が薄れていくようで心配です。


寒天山道を登ろう

今回の唯一の目的は、本日から営業を再開した『六甲高山植物園』付属の喫茶「えーでるわいす」でカレーライスを食べることで、それ以外は単なる手段にしか過ぎない。高山植物園の料金所と一体化した建物のえーでるわいすだが、玄関は道路側にしかなく、入園することなく店に入れるのが嬉しい。

7:34
JR住吉駅前から乗車した神戸市バス38系統「渦森台」行きを「渦森台3丁目」で下車。下車してすぐに気づいたが、次の「渦森台4丁目」まで行けばよかった。

渦森台3丁目バス停

高山植物園に行くには、どこからか登らなくてはならない。六甲ケーブルで登るのも一つの選択肢だが、幸いにもまだ歩いていない道が残っていた。それは渦森台から登る『寒天山道』で、以前に天狗岩南尾根を登るときに登山口を見つけている。しかし初っ端からバス停を間違えるとは。

7:43
渦森台の4丁目の北の端、本当に北の端っこでコンパスさえ持っていたら地図に頼ることなく辿り着けるところが、寒天山道の登り口だ。「寒天山道(一般向) 六甲ケーブル山上駅へ至る→」という案内板が階段入口に下がっている。

ここが寒天山道の登り口だ

寒天山道は、渦森台の住宅団地が出来る前ならもっと下から始まっていただろうが、ここの標高はすでに330m程もあり六甲山上へはほんの一登りだ。石段を登ると本住吉神社奥宮の社が祀られている。

7:54
荒れた道をちょっと登ると「渦森展望台公園」で、今日一番目の休憩地とする。霞んではいるが紀伊水道まで見通すことができて、気持ちのよい朝だ。天気もよく暑くなりそうなので上着を脱いで出発する。

渦森展望台公園

六甲の毎日登山が盛んなところでは、「これでもかこれでもか、まだまだ足りないコンクリの階段道にしてしまえ」と身も蓋もない過剰整備の極みへと突っ走るのが普通だが、この寒天山道はかなり荒れている。展望公園からすぐに木製階段があるのだが、木がブワブワになっていてその脇に迂回路が付けられている。

毎日登山をする人の中には落葉を掃きながら登る人、逆に自然がいいんだと掃き集められた落ち葉を蹴散らしながら登る人と色々な人生模様があるようだが、この寒天山道を毎日登る人たちは極めつけの自然愛好家に間違いない。

8:05
登り始めてすぐに送電線鉄塔が4本林立している地点を通る。その送電線巡視路が西から登ってきて西へと下るなど道が錯綜しているが、標柱に従って高い方へと登っていけばよく、この辺で迷って麓に舞い戻ってしまう、あるいは送電線点検員になってしまう人は山歩きには向いていないと思う。

地形図を見ても送電線が入組んでいるが、実際に見てみると送電線が分岐したり、その下を手を伸ばせば届きそうな低い位置を交差していたりで実に面白く、5分ばかり口をぼけーと開けて上を眺めていた。

8:12
4本目の送電線鉄塔「神戸港線 二」は真下を潜り抜ける。

街中のものとは違い、山の中の送電線鉄塔は直に触れ合え交歓できるのが楽しい。いや別に私は送電線鉄塔フェチなわけではなく、その上を行く配電網フッチなだけだ。これまでに直接触れ合った送電線(当然ながら絶縁電線だが)の最高電圧はは7万7千ボルトのものだ。

4本目は下を行く

送電線鉄塔群を過ぎると西側の斜面一帯の木々が伐られ、白色のプラ筒で保護された苗木が植えられている。六甲山には鹿がいないため無事に育っているように見えるが、これは「六甲山系グリーンベルト整備事業」の一環によるものだろう。

今はヒョロヒョロの苗木ばかりで貧弱な様相だが、10年も手入れを続けていけば見事な林になることだろう。視界が広がり大阪湾も見える好展望地になっていて、気分よく登ることができる。

六甲山系グリーンベルト整備事業地脇を行く

8:19
植林整備地を過ぎると道が二つに分かれている。「←ケーブル山上駅に至る(ゆるやかな道) ケーブル山上駅に至る(けわしい道)→」と二者択一の選択を迫られる。ゆるやかな道が歩きやすく楽しい道とは限らないのは知ってはいるが、私の出した答えは当然「ゆるやかな道」。

雑木が茂りササが林床を埋め尽くし、自然がいっぱいのゆるやかな道だが、あまりにも雑然としてして雰囲気が悪い。一度禿山になった六甲山は全ての木々が手植えされたのとその子孫のはずで、この辺りを担当した植林コーディネーターの感性が悪かったのだろうか。

ゆるやかな道を行く

8:33
一転し、ヒノキの植林地だ。か細い幹のヒノキが密植されて、一年中林床には日も差さず下草が全く生えていない。私の見た播州の山々の多くの植林地も同様で、生命の多様性に欠け保水力もない、手入れもされずに昼間も真暗な薄気味悪い林がほとんどだ。

ヒノキの植林地

植林地の中を九十九に登るとまた雑木林となるが、面白みに欠けていて歩いていても楽しくない雑木林だ。まあ、良い林と悪い林の判断基準を、歩いて楽しいか否かとするのもおかしいとは思ってはいるが。

詰まらない道が続く

8:47
森林管理者も「これではいかん」と思ったのか、狭い範囲だが全てを切り払い苗木を植えて整備している。明るい林にはなっているが、「味の素の入っていないチャーハン」(妻その1いわく)のようなもので、何かが欠けているような気がしてならない。

ほんの少しだけ整備されている

8:57
右から「けわしい道」が合流してきた。しかし、どう見ても私の登ってきた「ゆるやかな道」の方が険しく歩き難くそうに見えてならないのだが。こんどからは、どこの道でも絶対に「けわしい道」にしようと決心した。

けわしい道と合流

9:03
緩く広い道になった寒天山道は、油コブシからの道と合流し、更に広く車でも通れそうな道に変わる。これだけの道があるということは、その昔の交通量は想像を絶するもので、多くの人々が休日の原宿表参道のように右往左往していたのだろうか。

油コブシからの道と合流

でも今は通るのはハイカーのみで、六甲山登山道のメインストリートともなれずほんの少しの人が歩いているだけだ。

前を行く人は何を撮っているのかな

ここまでにスミレの花がちらほらと咲いていたがマクロレンズに替えるのがめんどくさく撮らずにいたが、このアセビの花は撮らなくては。パシャ、パシャ、パシャ………パシャ、パシャ、パシャ、何枚撮れば気がすむんだ。

アセビの花

9:26
正面近くにケーブル山上駅が見えてきた。もうすぐ車道に出てしまうか思うとそうではなく、大きく回りこんでいくので結構歩かされる。

ケーブル山上駅が間近に見える

9:37
最後はうらぶれた別荘の間のコンクリ階段道を登り車道に飛び出す。標準タイムが1時間10分のところを2時間ほどかけて登っているが、別に歩くのが遅いわけではなく、沢山のセルフポートレートを含め100枚以上の写真を撮ってきたのが原因だ。と、自分では思っている。

ようやく車道に


六甲高山植物園 喫茶えーでるわいす

10:14
別荘地、日本ゴルフ場発祥の地「神戸ゴルフ倶楽部」の中を抜け、本日の目的地六甲高山植物園に到着。

入口に掲示している案内板によると見頃の花はミスミソウ・キクザキイチリンソウ・ザゼンソウ・バイカオウレン・ワサビで、おまけに「植物園カレンダー 先着50名様にプレゼント! 割引チケットもついてます」と特典付なのだが今日は入園しない。目的はただ一つ、今日から高山植物園に合わせて営業を再開した喫茶「えーでるわいす」でカレーライスを食べることだ。

えーでるわいす

外観は山小屋風で、インテリアも山小屋風な店内には客は誰もいなくBGMが流れている。そして壁には昔の六甲山を写した写真が掲示されている。今期が始めてのウェイトレスのお姉さんにビーフカレーと生ビールを注文する。

「生ビールは4月からで、瓶ビールになります。」
「うん、いいよ。」
「まだご飯が炊けてませんので、時間がかかりますがよろしいでしょうか。」
「うん、いいよ。今日まで待ったんだからいくらでも待つよ。」

落ち着いた雰囲気の店内風景

待つこと15分ほど、ようやく待望のビーフカレーが運ばれてきた。

六甲山で食べる12皿目のカレーライスは、ごく普通のビーフカレーで値段も735円と手頃で安心して食べることができるが「あれ普通は福神漬けかラッキョウの薬味が付くよな」と思いつつ黙々と食べる。どんな値段でも味でも感動がなくなってきた今日この頃だが、結構美味しく頂くことができた。

えーでるわいすのビーフカレー
ランチ(サラダ・ドリンク付) 11:00〜14:30
 A.カレーランチセット    \1,050
  ・ビーフカレー辛さ度合い 甘口 1 2 3 4 5 辛口
  ・ジャワカレー辛さ度合い 甘口 1 2 3 4 5 辛口
  ・チキンマサラカレー辛さ度合い 甘口 1 2 3 4 5 辛口
 B.山小屋のハヤシライスランチセット    \1,050
 C.山菜ピラフランチセット    \1,050
 D.ハンバーグランチセット(デザート付)    \1,470
 E.きまぐれランチセット    \1,260
  *ライス大盛りはプラス\105
 
  ドリンクをお選びください
   ・ホットコーヒー
   ・アイスコーヒー
   ・紅茶
   ・アイスティー
   ・ミルク
   ・アイスミルク
   ・オレンジジュース
   ・アップルジュース
   ・グレープフルーツジュース
 
 ※数に限りがございます。売り切れの際はご了承下さい。
 
 
フード
 じっくり煮込んだ自家製ビーフカレー    \735
辛さ度合い 甘口 1 2 3 4 5 辛口
 ジャワカレー    \735
辛さ度合い 甘口 1 2 3 4 5 辛口
 チキンマサラカレー    \735
辛さ度合い 甘口 1 2 3 4 5 辛口
 山小屋のハヤシライス    \735
 山菜ピラフ    \735
  *カレーとハヤシライスはプラス\105でライス大盛
 
 ライス    \210
 骨付ソーセージ    \735
 ポテトチップスとミックスナッツ盛り合せ    \420
 ホットケーキ    \420
 サラダ    \315
 
ドリンク
 ホットコーヒー    \400
 アイスコーヒー    \400
 紅茶    \400
 アイスティ    \400
 カフェオレ    \400
 アイスカフェオレ    \450
 ココア    \450
 ミルク    \400
 アイスミルク    \400
 ミックスジュース    \450
 オレンジジュース    \400
 アップルジュース    \400
 グレープフルーツジュース    \400
 レモンスカッシュ    \400
 コカコーラ    \400
 コーヒーフロート    \450
 ティーフロート    \450
 コーラフロート    \450
 メロンクリームソーダ    \450
 レモンクリームソーダ    \450
 
ビール
 アサヒスーパードライ(中)    \500
 生ビール(中)    \500
 生ビール(小)    \400
 
 
スイーツ
 抹茶ロールケーキ    \420
 モカロールケーキ    \420
 クリーミーレアチーズケーキ    \420
 アップルパイ    \420
 丹波黒豆パウンドケーキ    \420
 
 バニラアイスクリーム    \525
 抹茶アイスクリーム    \525
 季節アイスクリーム    \525
 豚まん    \250
 
ケーキセット
 ケーキセット    \735
  お好きなケーキ+ドリンク
 ホットケーキセット    \840
  ホットケーキ+バニラアイス(ミックスベリーソース添え)
  +ドリンク
 
  ドリンクをお選びください
   ・ホットコーヒー
   ・アイスコーヒー
   ・紅茶
   ・アイスティー
   ・ミルク
   ・アイスミルク
   ・オレンジジュース
   ・アップルジュース
   ・グレープフルーツジュース


リエゾン

今日の下山道は始めて歩く「瑞宝寺谷西尾根」。下山口は六甲越の東側で有馬へと下るが、高山植物園からはかなり歩かねばならない。

10:50
高山植物園を出発。

10:57
三好観音に詣でる。
三好観音

11:12
観光客の姿がパラパラの六甲ガーデンテラスでトイレ休憩。天気のよい休日なのにハイカーの姿は縦走路にも、ここでもあまり見かけない。

六甲ガーデンテラス

11:26
極楽茶屋跡通過。車道と絡み合うようにコークスクリューを描く全山縦走路は歩かずに、楽な車道歩きをここから始める。

極楽茶屋跡

意外なほど交通量は少なく、セルフポートレートに自動車を絡ませようとするがなかなかやってこない。

延々と車道歩き

11:59
一応、最高峰だけは寄っていく。どこぞに隠れていたのか結構な人数のハイカーが寛いでいる中でシェー。

六甲最高峰でシェー


瑞宝寺谷西尾根を有馬へと下る

12:12
最高峰から一軒茶屋まで下り、魚屋道の下り口を過ぎて少しだけ宝塚方向に進むとありました。ワニが描かれた「不法投棄禁止 警告 不法投棄は犯罪です。発見次第、徹底追及して…云々かんぬん……兵庫県警・神戸市環境局」の警告板の先に瑞宝寺谷西尾根への入口があり、マーキングテープだけの目印の奥へと明確な道が続いているのを確認。

初めて歩く道の入口を見つけホットしていると、後ろから声をかけられてビックリ。
「野歩記さんですよね!」
「あっ、そうです」
「私、オーパスと申します」

その青年の身なりは極普通の街歩きのようなジャケット姿。ただ、ローカットの靴が少々ごついのとザックが一本締め帆布製の少し古風な造りなのが山登り風。
「いつもそのカッコウで登られてるんですか??」

で、互いのこれからもよき山歩きが続くことを祈って固い握手を交わし、オーパスさんは瑞宝寺谷西尾根へと消えていく。その後姿を唖然と見送る私。そうだ写真を撮っておかねばとシャッターを切ること6枚。

瑞宝寺谷西尾根へと消えていくオーパス氏
Yahooブログ たかが六甲…されど六甲!

12:14
私も後を追うように瑞宝寺谷西尾根へと入っていくが、山行スタイルの違いのためか追いつくことなどありえない。

私も後を追い瑞宝寺谷西尾根へ
ワニの絵の警告板が目印

瑞宝寺谷西尾根は、ほぼ平坦なミヤコザサが茂る雑木林の中に明確な道が1本延びるという、私の大好きなパターンで始まる。こんな道が最後まで続いたら言うことはないが、それでは下山できずに家にも帰れない。きっとそのうち怒急な下りが待ち構えているのだろう。

こんな道が大好きだ

12:25
「危険につき立入禁止!」の警告板が下がるバリケードが道端にある。どんな危険が待ち受けているのだろうとバリケード脇から入ってみると、なるほどとんでもない危険がそこにあった。

バリケードの15mほど先が、あの地震で山が落ちているのだ。植物の種子を蒔き、その根で何とか急斜面の土壌を固定しようとしているが、砂山の頂上に立ているようなもので私のいるところがいつ崩れてもおかしくない。

足元は150mはあるだろう谷底まで一気に崩落していて、現在一部だけは治山工事が行われているが、間違いなく危険地帯で立入るべきでない。ただし、絶好の大展望地でここにピクニックシートを広げお弁当を食べたらとても美味しいと思う。

大展望地 でも立入禁止

下向きに写真を撮ったが、あまり怖そうには写らないな。遮るものがなく物凄い高度感があり、吸い込まれそうに感じる。

山が落ちてます

あの地震前までは極普通の尾根道が、それもかなり整備された歩きやすい道があったのだろう。今でも丸太階段が残っているが、崩落の巻き添えになり立入禁止のバリケードの先で消えている。その迂回路として付けられた道は、もともと道など通せそうもない急斜面に無理やり通したものだから、とんでもなく急な歩き難いものとなっている。まあ、その辺も面白いのだが。

マーキングだけは豊富に付けられているので、ルートハンティングの必要は無いかというと、そんなには甘くない。

どこが道なのかは
歩いてみれば分かる

緩やかな雑木林を下ったり、急な痩せ尾根を木につかまりながら下りたりと、緩急の変化があり凄く面白い。魚屋道とほぼ平行に同じ有馬へ下るのに、この違いの大きさはなんなのだろうか。地図にもガイドブックにも載ってなく、おまけに公設私設を問わず道標は皆無と、こんな道が六甲山にあるのが不思議だ。

雑木林を下る

痩せ尾根を下る

12:59
下の写真の岩の道も、元からの道が崩落したために、あえてルートに設定されたもので、面白みをましている。ただし、こんなルートがしばらく続くため、足元には細心の注意が必要だ。でも地面ばかり見ていると、覆い被さる木の幹に頭をぶつけて痛い目にあう(体験談)。

岩の道を下る

13:06
痩せ尾根を直進するルートに「関係者以外立入禁止」のバリケードがあり、西側を捲くように誘導している。私も瑞宝寺谷西尾根を下っているので立派な関係者とは思うが、とりあえず誘導に従っておく。

無理やりに通された捲き道は結構険しく、今にも崩れてきそうな大岩の下を行ったりでスリルも味わえる。ただ、この道を一万人が通ったら不注意な誰かが落ちること間違いない。

荒れ荒れの捲き道を行く

捲き道は険しいぞ

13:15
反対側の「あぶないからはいってはいけません」警告板に着いた。捲き道に10分近くかかったが、普通に歩けば5分もかからない。

この立入禁止の痩せ尾根直進ルートはどのようなものかと偵察に行ってみた。入口までは引き返さなかったが、確かに一歩踏み外すと谷底までの砂利の滑り台が待ち構えていたり、楽しい岩がちの痩せ尾根歩きがあったりで、危なさと面白さを天秤にかけたら面白さが勝っている。

立入禁止尾根を下山中

13:27
立入禁止痩せ尾根で遊んでいるうちに、女性5人・男性1人の皆私よりも年上のハイカーグループに追い越され、追いつくことはなかった。

ここまでが比較的緩やかだった反動か、いきなりきつくなり標高差100mほど急降下が続く。

あまり急に見えないな

それでは、これでどうだ
道を離れて三脚をセットしたぞ

13:46
射場山の好展望地だ。こうしてみると姿形のよい射場山だが、登ると展望のない山のように見えるな。でもあのお姉さま方は有馬三山だと勘違いしていたが、リーダー以外は自分達がどこを歩いているのか知っていたのだろうか。

もう射場山よりも低いぞ

急だった尾根は緩やかになり、尾根の先端を目指し下っていく。瑞宝寺谷西尾根を下っているので、瑞宝寺谷は尾根の東側、西側の谷は猪谷という。

緩くはなったが、まだ急なところもあるな

13:56
尾根の先端まで下るかというとそうではなく、西側の猪谷へと下っていく。この辺りは森林を間伐したり下草を刈ったりと整備中で、私は気が付かなかったが紛らわしい道・マーキングがあるようだ。

先行していたかなり山慣れたご夫婦は、東側の瑞宝寺谷に下りてしまい、マーキングを辿るとなんと芦有道路に行き当たったそうだ。で、谷までヤブを下り砂防堰堤をいくつか越え、どうにかこうにか太鼓滝に着いたということだ。

尾根の終点手前で西の猪谷に下りる


猪谷から瑞宝寺谷

13:58
谷筋に下り立ったところは、更に谷奥へと明確な道が延びていて、尾根から下りてきた道は整備のための作業道のようにしか見えず、道標はなくマーキングがあるだけで、ここが瑞宝寺谷西尾根への取り付とは分からないと思う。

今は森林整備作業中の案内が括りつけられたトラロープがよい目印になっているが、同じような案内がそこかしこに掲示してあったし、ここのもそのうちなくなるだろうし、谷から尾根へ登り始めるポイントを見極めるのは難しいな。

下り立ったのは森林整備の現場の真っ只中

森林整備作業中
立ち入り禁止

危険ですので、中に入らないよう、ご協力お願いします。

遊歩道沿いを中心に森林整備の作業を行っています。整備の内容は、この地域に応じた多様な動植物が育つ明るい高木林を森林整備の目標としています。このような森林にするために、枯損木や育成不良木、茂りすぎた常緑の中低木を除伐しています。

森林整備作業中

通行には十分注意して下さい
また、森林整備区域は危険ですので、作業中は森林内に立ち入らないようにお願いします。

遊歩道沿いを中心に森林整備の作業を行っています。整備の内容は、この地域に応じた多様な動植物が育つ明るい高木林を森林整備の目標としています。このような森林にするために、枯損木や育成不良木、茂りすぎた常緑の中低木を除伐しています。

最後に太鼓滝の前のを含めて合計4回の渡渉をする。最初の1回だけは猪谷で、後の3回の渡渉は瑞宝寺谷と思うが、どこが谷の出合いなのかななどと注意深く観察などしなかったのではっきりしない。

1回目の渡渉

2回目の渡渉

14:12
2回目の渡渉(最初は右岸に下りて、渡渉・渡渉で元に戻り、今は右岸にいる)の先には、十字路が待っている。川下から川上方向を見ると左は階段道の遊歩道、正面は歩きやすそうな同じような道が真っ直ぐ続き、右は渡渉ポイントへと下る少し細い道。森の整備が終われば道標が立っているだろうが、右へ行くのが瑞宝寺谷西尾根への道だとは絶対に分からないと思う。

案内のない十字路

谷には合計四基程ほどの砂防提があるが、古い小規模なもので高捲くこともなく通行の邪魔にはならない。

14:19
石積み護岸の道をしばらく進み、このまま瑞宝寺公園に出るのかなと思ったが、3回目の渡渉が待っていた。でも、この辺りの整備は全くされていないので、遊歩道は別ルートで谷へと入っていそうだ。遊歩道の整備が終わり案内図・道標が設置されるまでは、旧道・遊歩道が錯綜する迷いの森になっていて、有馬から瑞宝寺谷西尾根へ登るときの核心部はこの辺りかもしれない。

3回目の渡渉

14:26
太鼓滝のすぐ下流で左岸から右岸へと最後の4回目の渡渉をする。左岸の取り付きは注意深く観察すれば見つかるだろうが、見つけてもそこは迷いの森の入口にしか過ぎない。前述のようにここで出会った夫婦は瑞宝寺谷西尾根の下りでも道に迷っている。登りのルートを見出すのは下る以上に難しく、始めて歩くの時は下りに使った方が懸命だろう。

太鼓滝

兵庫県下でも有数の紅葉の名所「瑞宝寺公園」は太鼓滝からすぐで、季節がら紅葉を楽しむ事はできず、桜の花見も早すぎてかなわず、ほんの数人の観光客がいただけだった。

15:45発の帰りのJR三ノ宮駅行きの神姫バス(私にとっては格安の100円バスだ)まで温泉にゆったりとつかる時間はなかったので、今日も金の湯外の足湯で温泉気分を味わう。ウーン足だけ極楽極楽。



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