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君は知っているか、姫路ウイントピアを



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平成21年12月5日(土)  メンバー 私だけ

JR姫路駅から姫路城まで


HIMEJI・Wintopia・2009

姫路ウイントピア2009の正式名称は横文字で「HIMEJI・Wintopia・2009」といい、平成13年から始まり今年が9回目となる。姫路市中心市街地を、お洒落な光の空間で演出することにより、観光客や市民を中心市街地へ向かわせるために、地元商店街等の団体を中心に開催するものだ。

今回の開催期間は平成21年11月21日(土)から平成22年1月15日(金)までで、点灯時刻は17時から22時まで(参加団体により期間・時刻は異なる)。

ウイントピアをヒメナリエと呼ぶ人もいるが、神戸ルミナリエ(平成7年より開催、今年は12月3日から14日までの12日間)の猿真似ではない。開催時期こそ重なるが、規模も開催期間も大違いだ。

神戸ルミナリエが数百万人にものぼる観客を集め、その雑踏整理のための警備費用が莫大なものとなり(平成13年に死傷者258人を出した明石大蔵海岸花火大会歩道橋事故の影響が大きい)赤字続きなのに比べたら、姫路ウイントピアを目的に姫路を訪れる観光客など皆無なのは幸せなのかもしれない。

かくいう私も、これまでにウイントピアをまじまじと見たことがないし、みゆき通りのイルミネーションを見るのは今日が初めてだ。


それでは姫路ウイントピアを見に行こう

姫路駅ビルFESTの北面を飾るイルミネーションは、言っちゃ悪いが美的センスに欠けている。姫路駅の高架工事が終了し、これからの姫路駅北周辺の再開発に伴い取り壊され運命にあるFESTが、毎年使い回ししているイルミネーションをいまさら更新するわけがない。

ん、今年の8月に姫路市のイメージキャクターになった「しろまるひめ」が下のほうに追加されているじゃないか。でも夜が始まったばかりというのに、FESTに灯る明かりのなんと少ないこと。このFESTと高架駅になった姫路駅の間に新駅ビルが建てられるまでは、君が姫路市の顔なのだから最後まで頑張って欲しい。

姫路駅FESTA

続いて姫路ウイントイア2009メイン会場の「みゆき通り」だ。姫路駅前から姫路城へと続く大手前通りの東側、両側に商店が続く全長約550mのアーケード街、播磨随一のショッピング街だ。でも悲しいかなモータリゼーションの発達により郊外店舗にその地位を奪われつつあり、まだどうにかその威厳を保っているが、将来はシャッター通りと化するかも知れない。

そうならないためのウイントピア2009だが、イルミネーション消灯時刻の22時に開いている店が何軒あることやら。延々と連なるイルミネーションはそれなりに見栄えがするが、観光客を呼び寄せるレベルにはない。

いっそのこと、莫大な投資と維持費が必要になるが、ラスベガスのフリーモント通り(約420m)の1,250万個のLEDイルミネーション「フリーモントエクスペリエンス」を上回る規模の、日本中から世界中から姫路城にやってくる観光客の、度肝を抜くような独創的な光の芸術が出来ないものだろうか。

みゆき通り

大手前通りからみゆき通りを貫き東へ延びる「協和通り」のイルミネーションは、それだけ見るときれいだが、ただぶら下がっているだけでなんの感動もない。もっともっと目が眩むような、派手な、どぎついほどの演出があっても良いのではと思う。

今流行の「ルミナイエ」にあったら凄いと地方紙に載りそうだが、姫路駅前の商店街としては肝っ玉が小さすぎる。

協和通り

みゆき通りをさらに北に進むと、東西に延びる通りは、東側は二階町商店街、西側は西二階町商店街だ。二階町商店街のクリスマスツリーをイメージしたイルミネーションだが、これも派手さというか色気が全く足りない。両脇の店名灯の方が何倍も目立ち、せっかくのイルミネーションをスポイルしている。防犯上これ以上暗く出来ないのだろうと思うが、可能なら、他のアーケードも同じだが店名灯を消せばイルミネーションは数倍引き立つと思う。

二階町商店街

二階町商店街から大手前通りに出て振り返ると、「ヤマサ蒲鉾大手前店」だ。1階は揚げたてヤマサ蒲鉾の店、2階は「夢そばと姫路おでん」の「夢乃蕎麦」。ここは一年中こんな感じのイルミネーションなのでウイントピアとは関係がないかも。

ここに来る前から気になっていたのだが、和製英語と思われるウイントピアとはどういう意味なのだろう。おそらくウインターとユートピアを合せたもののような気がするが、変な名前を付けたものだ。

ヤマサ蒲鉾大手前店

二階町商店街から大手前通りを渡ると、そこが西二階町商店街だが、もうすでにほとんどの店のシャッターは降りていて、通る人は少ない。

でも、イルミネーションには力が入っている。姫路上天守閣をモチーフとしたものと提灯からなる、和風のイルミネーションは独創的であり好ましく感じた。ただし、昼白色蛍光灯を用いた店名灯が、全てをぶち壊している。

西二階町商店街

姫路城の向かいに「イーグレひめじ」が建っている。去年まではウイントピアに参加していたようだが、今年はそれらしき飾り付けはない。どのようなイルミネーションを灯しても、この建物全体の明るさに負けてしまうことに気が付いたのだろう。

いつもと変わらないイーグレひめじ

お終いは、姫路ウイントピアとは関係ないが一年中ライトアップされている、国宝にして世界文化遺産でもある姫路城だ。ここまで見てきた姫路ウイントピアだが、全て姫路城にはぼろ負けだ。このままの姫路ウイントピアを毎年続けても、姫路らしい冬の風物詩として姫路市民の小さな楽しみにしかならないだろう。

でも規模を拡大しても神戸ルミナリエか、京都府城陽市のTWINKLE JOYOの二番煎じにしかならないだろうし、難しい。と、私はお気楽に見てきたが、参加団体にとっては生活がかかったものであり、大変なことだ。

おまけのライトアップされた姫路城



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