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野歩記の作りかた



序文

私のサイトを見て、自分の山行記録を全世界に向け公開したくなった人が大勢いることだろう。だが、インターネット上に公開する具体的な方法が分らずに困っているのではないかと思う。

情報が氾濫している世の中だが、身近にある山に登り、その山行記録を作りウェブに公開する方法を紹介しているものなどどこにも存在しない。この私の駄文を読んだのがきっかけとなり、ウェブサイトを立ち上げる人が一人でも現れたら嬉しく思う。

そんな訳で、休日に雨が降り山行がなかった週に、ぼちぼちと書いていきたい。まずは野歩記に成り切るための方法を紹介しよう。



まずは服装から

一味違う克明な山行記録を作ろうと思うならば、一般的な姿形で行うことは困難だ。そこで最初に私の山行スタイルを公開する。

極普通かな

 ■ 登 山 靴 ■

2年間ヌバックレザー製軽登山靴を履いていたが、傷み(ラバーランドの剥離、縫い目のほつれ)が目立ち始め、靴底も磨り減り、新しい登山靴が欲しくなったのは1年半前のことだった。

ウレタンミッドソールの加水分解による靴底剥がれの問題が提起されたのもそのころで、実際に山中で剥がれてしまい難儀している人を見たことがある。

勤務先近くの大阪駅前第1ビルにIBS石井スポーツ大阪山の店があり、オリジナルブランドの「マッテンベルガイド」という重登山靴ではないが、それに近い革靴が売られている。片足で1kgと軽登山靴よりはだいぶ重く、価格は29,800円(消費税抜き)とあまり変わりはない。

オリジナルブランドなので値引きはないが、入会金無料の会員になると5%の割引サービスを受けることができる。

「マッテンベルガイド」は軟弱なウレタンミッドソールなど使っていないので衝撃吸収性は悪いが、地面からの情報を直接足裏に感じることが出来て裸足感覚で歩け(本当かな)、車の運転など朝飯前だ。

また硬い皮を使っているのに、足の形と靴が合ったのか靴擦れを起こすこともなく履いていることを忘れさせてくれる。

ただ、播州の山を登るだけなら、足にあった履きなれた運動靴でも充分で(ただし、雨が降ってない・朝露で濡れた草の中を歩かない・浅い水溜りの中を歩かない・硬い岩に足をぶつけないなどの種々の条件が必要)、軽登山靴であればいうことはない。

 ■ 靴   下 ■

登山靴に衝撃吸収性がないため、靴下は分厚いものを愛用している。これもIBS石井スポーツで購入した「ソロ・パッズ・バックパッカークルー」で値段は2,600円、素材はアクリル45%・ウール38%・その他17%となっている。

真夏に履くと暑いじゃないかと心配する人もいるだろうが、カンカン照りで気温35度以上の天下台山に登っても靴の中で足が茹で上がることはなかった。ただし、あの時はあまりの暑さのため意識が朦朧としていて、足の事まで考えるゆとりがあったかどうかは定かでない。

あとインナーソックスとして、「マインダクロンQDアンダーソックス」(IBS石井スポーツ、800円)を一年を通して履いている。

 ■ パ ン ツ ■

籔に突入することをいとわない山行をしているので、一般的なストレッチ性のある素材から作られたパンツでは傷みが激しく使用に耐えられない。

姫路市東駅前町のフォーラスにモンベルクラブというアウトドア専門店の品揃えも豊富で値段も手ごろな店がある。この店の唯一の欠点は、全てをここで揃えようとすると体中が「mont−bell」のロゴマークまみれになってしまうことだ。

そのモンベルに「サウスリムパンツ」(6,900円、素材はナイロン)という緻密な生地を使ったものがある。伸縮性はほとんど無いが、膝や尻は補強されていて丈夫そうだ。また厄介なヒッツキ虫も生地の緻密からか付くことがない。

ほかのメーカーにも採用されているだろうが、このパンツのポケットのジッパーは、開けるときには引き手を上げなくてはならない。このことにより一旦閉めたポケットはジッパーの下を押さえながら開けなければならず、無意識に開けてしまい中に入れた物を落とすことがない。

 ■ アンダーウエア下 ■

このところ愛用しているのは、「スペリオルシルク100ブリーフ」(モンベル、1,600円、絹)で肌触りが抜群だ。朝このシルクのブリーフに穿き返ると、「さあ今日も元気に山に登るぞ」という気持ちが体の中から湧き上がってくる。

以前はダクロンQD素材のものを穿いていたが、生地が薄いためか汗の乾きはシルクの方が早いような感じだ。ただ耐久性が低いので、洗濯時にはネットに入れて洗うことを勧める。

 ■ アンダーウエア上 ■

これまでにクイックドライのTシャツ各種を着用してきたが、汗かきの私は乾くよりも供給する汗の量が多いのか効果がよく分からない。しかし綿シャツよりも汗をかいた時の着心地はよいのは間違いなさそうだ。

また洗濯し脱水した後は、そのまま着られるぐらいになるので、山に登るときは洗濯機と発電機を担いでいくと常に乾いたTシャツを着用することが可能だ。

今はスポーツオーソリティーで購入した2,000円程のTシャツを着ている。

 ■ 上   着 ■

季節により違うが、今(5月)はTシャツの上に長袖のラガーシャツを着ている。モンベルの「WIC.ラガーシャツ」(6,900円、素材はウイックロン/ポリエステル、長袖)で、きびしい籔には向かないが普通の山行には十分だ。

播州の厳冬期にはその上に「WIC.ウールトレールシャツ」(モンベル、7,800円、ウイックロン/ポリエステル70%・ウール30%)と、「ホールアース ゴアテックス ライトトレッキングパーカー」(IBS石井スポーツ調べ、36,000円、表/ナイロンゴア2レイヤー・裏/ポリエステル)の2枚を重ね着するが、登り始めるとすぐに暑くなりどちらか一方を脱ぐことになる。

ライトトレッキングパーカーは最新のゴアテックス2レイヤーで軽くしなやかで、雨具の代わりにもなり重宝している。ただ、ブラック・ダークオリーブ・セージの3色しかなく、私の好きな派手なものがないのが残念だ。

昨年の夏はTシャツの上に「WIC.O.Dシャツ」(モンベル、8,600円、ウイックロン/ポリエステル、長袖)を着ていた。しかしある日、きびしい籔を漕いでいるうちに袖がぼろぼろに破けてしまった。おまけに繊細な私は、腕がかぶれ半月ほど痒くてたまらなかった。そろそろ丈夫で風通しがよく涼しい長袖シャツを捜さなくてはならない季節になってきた。

 ■ 帽   子 ■

真夏の陽射し、ぶつかると痛い太い枝、突き刺さる枝先、舞い上がるほこりなどから頭を守るには、帽子を被るにかぎる。

「白い帽子を被っているとススズバチに刺されない」という言い伝え(蜂の天敵の熊は頭が黒いところからきた噂)を信じて真っ白なキャップを被っていたときもあったが、藪に突入するとあっという間に汚れてしまい毎回洗濯機に放り込んで、ぼろぼろになってしまったこともある。

今はこれまたモンベルのO.D.ハット(1,800円、ナイロン100%)を被っているが、昔から頭が大きく帽子が似合わないことは自覚している。

 ■ 手   袋 ■

うっかり転んで手をついたとき、先が尖った切り株で手のひらを突き抜いてしまわないためには、手袋を常に身に付けておかなければならない。また手袋をしないで手を汚してしまったらお昼ごはんがまずくなる。

マッテンベルハイキンググローブ(IBS石井スポーツオリジナル、2,640円、ゴアテックス・人工皮革)のサイズMが私の手にはぴったりで、雪彦山の太い鎖にぶら下がっても滑るようなことがない。夏でも蒸れることがなく、人工皮革はメガネの曇りを拭き取るのにも便利だ。(プラスチックレンズだと傷が付くので不可)



次ぎはザックとその中身

 ■ ザ ッ ク ■

「大は小を兼ねる」、「大きい事はいいことだ」などと言うこともあるが、単独山行の友「三脚」を縛り付けるにはある程度高さがあるザックが必要だ。

そのためだけに、アークテリクスボラ40(IBS石井スポーツ、26,000円、42リットル、1.8kg)という日帰り山行にしては大きめのザックを背負っている。1気室、雨蓋の裏表にポッケット、

 

ここまでで133,440円。IBS石井スポーツとモンベルの宣伝をしてるみたいだ。



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