山行記録にもどるホームにもどる



ウリュド三角点



スポンサード リンク




平成14年2月21日(木)  メンバー 私だけ

ウリュド うりゅど 866.5m


安富町鹿ケ壺山荘へ

「播磨山の地名を歩く」(神戸新聞総合出版センター・姫路文庫8・播磨地名研究会編)の播磨の山名総覧を見ていると、カタカナだけで山とも峰とも付かない、「ウリュド」という山が載っていた。夢前町山之内馬頭と安富町の境にある標高866.5bで地形図「寺前」にある山としか分からない。

地形図を広げてみると、雪彦山三角点から明神湖に延びる稜線上に同じ標高の三角点がある。雪彦山三角点と雪彦山大天井岳の登山道から1km離れているが、稜線をたどって行けば何とかいけるのではないかと思った。

雪彦山には何回も登ったことがあるが、安富町側からは登ったことが無いので、「鹿ケ壺」から登り、「ウリュド」、時間があったら「雪彦山大天井岳」に行き、下山は「三ケ谷の滝」にすることにした。

8:11
家を出発。天気は快晴。国道29号線に出て、ローソン姫路葛西店でお昼ご飯を買う。29号を北上し、安富町で明神湖に行く県道430号線に分岐しさらに北上、明神湖の横を行く。1ケ所だけ路面が凍っていたが無事通過。

9:11
鹿ケ壺山荘前の駐車場に到着。しそう森林王国「やすとみミニ王国」の拠点になっている。山荘で付近のハイキングコースの案内図がもらえる。



鹿ケ壺からウリュドへ

9:17
登山開始。鹿ケ壺に向かう。途中のキャンプ場の中を流れている川の中に重機が入って護岸工事をしていた。

9:28
鹿ケ壺に到着。滝の横に階段が設置してあるが、雪が凍結していて滑りそうになった。

鹿ケ壺の案内看板
滝は暗くて写らなかった

名勝 鹿ケ壺

林田川の源流鹿ケ壺は、雪彦峰山県立自然公園内にあり、滝の流れは20度から90度の階段状の急斜面を水が上流から運んだ石や砂とともに流れ落ち、階段面において旋回し、数十万年の長い賭し歳月に岩盤、河床をえぐり、岩質は石英粗面岩のかたい岩質であるが削り磨いて、大小数十個の甌穴をつくり、これらの甌穴に鹿ケ壺、底無し等その形状にちなんで古くから名前が言い伝えられています。
最大の甌穴が鹿ケ壺であり、鹿が寝ている姿に似ており、鹿ケ壺と名づけられ全体の代名詞なっております。底無し壺はその深さ約6bあり、まったく底が見えないところから名前がつけられこれらすべて一枚岩盤で出来ており甌穴の大きさ、またその数においても全国的にもめずらしいと言われております。

滝の入り口にある「兵庫県緑化推進委員会の案内看板」より

鹿ケ壺

鹿ケ壺は、地学上甌穴(ポットホール)と呼ばれます。
この岩盤を作っているのは流紋岩質の溶結凝灰岩です。
山地の急斜面の渓流の河床が岩盤になっていて、急な流れはくぼみの砂や小石を旋回させ長年月の間に岩盤に大きな円孔をつくったものです。
鹿が壺は、県下で最も大規模な甌穴群で、名称のついているものだけでも八つあります。その景観は特異であるから、眼下に見える「底無し壺」は播磨(瀬戸内海)の海へつながっているとか、竿を入れると大雨が降るなどの伝説があります。
「鹿ケ壺」の名称は、この看板のすぐ横の甌穴がちょうど鹿の寝姿に似ていることに由来しています。

鹿ケ壺の横の「しそう森林王国の案内看板」より

10:16
鹿が壺の横からハイキングコースに入り、途中から森林作業道を行き、千畳平(芝生広場)に到着。これから登るウリュドが見える。芝生広場には10cmほどの雪が積もっていた。2日前の寒かった日に降ったものだろう。ここまでの道は緩やかでよく整備されていた。

千畳平から見たウリュド(一番右)

10:31
芝生広場から少し西に行ったところに雪彦山登山コースの入り口があり、雪がかなり残っている。

谷に沿った道をしばらく登っていく。川を3回渡ると稜線に登る急な斜面に出た。

11:14
ようやく稜線に出る。雪彦山への案内看板もあるが、赤テープでウリュドへ行く方向のマーキングもあった。

ウリュドへの案内テープ「ウリュド三角点(ブッシュ)」

808bのピークまでは、植林の中を行くので歩きやすかった。しかし、その先は潅木は茂っているし、ばら科の木のトゲ付きの枝が体にからんでくるし、雪はふくらはぎ位積もっているし、かなりてこずった。季節が良くなり木が茂ってきたら、行きたくないところだ。稜線をたどって行くだけだし、ところどころにテープがあり道(実際は道は無い)に迷うことは無い。

植林の稜線、これが続けば楽なのに

途中の開けたところから西の山を望むことが出来た。

雪をかぶった三室山、植松山、後山、扇ノ山、那岐山

12:17
ウリュド頂上に到着。地図から見て間違いないが三角点が無い。雪の中を捜したら無事二等三角点が出てきた。山名板も何も無い。プレートも1枚も無い。展望も無い。まず普通の人はこないだろう。しかしまず人のこないピークに立てたという達成感があった。

雪に埋もれてた三角点標石
ウリュド三角点

展望の無い頂

お昼ごはんを食べる。ローソンの耳までやわらかミルクパンサンド「ミックスコロッケ」(200円)と神戸屋の小麦畑からの伝言シャキシャキオニオン入り「シーチキンマヨネーズ」(100円)、どっちもおいしかった。



下山は千畳の滝、三ケ谷の滝を見ながら

13:07
下山開始。天気予報どうり曇ってきた。

13:59
雪彦山への分岐に到着。雪彦山大天井岳へ行くのをあきらめ、軽アイゼンを付け来た道を下る。

14:39
千畳平(芝生広場)に到着。軽アイゼンを外す。千畳の滝、三ケ谷の滝を見物しながら下山する。この道には長い急な階段道があるので登るときには使いたくない。

15:30
鹿ケ壺山荘前駐車場に戻る。15:42家に向けて出発。

16:34
家に帰着。総走行距離71km。



スポンサード リンク



山行記録にもどるホームにもどる本ページのトップ