右に行ったらアカン、薬師ノ峯
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平成14年3月4日(月) メンバー 私だけ
薬師ノ峯 | やくしのみね | 616.2m |
村田牧場へ
薬師ノ峯には平成12年12月に福崎町側から登った事があるが、今回は夢前町側から登ってきた。インターネットで調べてみると、夢前町三枝草の奥にある村田牧場の北側のため池から、西側の尾根に取り付いて、岩場を登り、十字分岐点から西に行き薬師ノ峯に登ったという報告があった。同じ登り方では面白くないので、薬師ノ峯直登か、南東に延びる尾根のどこかに取り付いて薬師ノ峯に行くことを計画した。
8:40
家を出発。天気は快晴。書写山の東側を北上し塩田温泉を通り、中国自動車道をくぐる前の二股を右に行き、信号を直進し前之庄の町に入った。明王寺川を渡った所で右折。村田牧場に行く。
9:23
牧場の中の道では大型トラックが荷下ろししていて通れないので、牧場の入り口の道端に車を止める。臭いがかなりするが、夏場だったらもっとすごいものがあるだろう。
9:25
登山開始。牧場の中の舗装道路を行く。入り口近くの建物の中には鶏がいるようだが、外からは見えない。次は糞が混ざった土を処理する建物でかなり臭い。地形図の126は直進する。ここから先は、牛さんの子供から巨大な大人までたくさんいた。ホルスタイン種だ。みんな私のほうを見ている。最近の狂牛病騒動の影響で、牧場も大変だろう。
なぜか397.3m四等三角点へ
牧場を抜けると地道になり、少し進むと道が左右に分かれている。地形図の153よりもだいぶ前だが、なぜか右に行ってしまった。しばらく行くと木の橋があり軽四ならば何とか渡れそうな気もする。次は人しか渡れない狭い橋が架かっている。壊れそうなので川(水はない)に下りて渡った。
ここからは狭い道になる。道の横に炭焼窯の跡があり、昔はよく使われていた道なのだろう。しかし今は倒木は多いし、かなり荒れ果てた道だ。谷沿いに登って行くのだが次第に道がはっきりしなくなってきた。
10:22
ほとんど道が判らなくなってきたが、5m四方ぐらいの平らな所があり、炭焼窯の跡があった。少し休憩をしこれからの行動を考える。どう見てもこの上には道はなさそうだが、もう少し登れば尾根に出られそうなので、無理やり登ることにする。
藪がひどく、てこずりながら尾根に向かって登っていくと、時々昔の道の跡に出る。しかし途中で消えていて、結局藪漕ぎして登ることになる。
10:55
やっと尾根に出る。「鹿財」という表示のある標石が立っている。位置がよくわからなく付近をうろうろすること25分、4等三角点を発見。地形図の397.3mのピークだ。どうやらピークから西に延びる支尾根にたどり着いていたようだ。やっと自分の位置が分かりほっとした。林道の最初の分岐点で左に行けばかなり違う結果になっただろう。今度登る機会があったら左に行ってみよう。
ここから薬師ノ峯まではあと2`ほどある。南西に進み、板坂峠から帰ろうかとも思ったが、薬師ノ峯は見えているし、下山は十字分岐から赤岩の尾根ということで薬師に向かう。
薬師ノ峯へ
少し行くと岩尾根になっていて、非常に眺めがいいところに出た。苦労して藪の中を登ってきた甲斐があった。西にある明神山もよく見える。
岩場の先は木が茂っていて展望はないが、途中に大きなヌタ場が2箇所あり南側のには底に泥水が溜まっていた。
12:50
397.3mのピークから1時間20分ほどかけ、二等三角点がある薬師ノ峯頂上に到着。東側の木が切られていて(測量のためか)七種山、七種槍がよく見える。頂上のすぐ西に自然石の祠の中に薬師如来が祀られている。
遅い昼食を食べる。来る途中のローソン夢前町塩田温泉店で買った、山崎製パンの「コロッケロール」100円、神戸屋の小麦畑からの伝言オールポークの辛子マヨネーズ「ソーセージマヨネーズ」100円、それからローソンの焼きおにぎり「石焼風ビビンバ辛口」130円」。
赤岩からの下山
13:46
下山開始。予定通り西の十字分岐点から赤岩の尾根を南下して下りることにする。十字分岐点手前までは下りなのであっという間に到着。分岐から南に転じ、赤岩に向かう。踏み後もしっかりしていてこれは楽勝だなと思ったが、ここでもひどい目にあった。岩場はかなり急だが、節理のある岩で手掛かり、足掛りだらけで、慎重に下りれば何にも問題はなく下りられた。しかしこの岩場は下りるよりも登るほうが10倍は面白かっただろう。
岩場を抜けるとシダが茂っているところに出た。右側に古びた赤布(色が抜けオレンジ色になっている)あり、しだを掻き分け入っていくと、その先にも同じ布がある。ため池がだいぶ先にあるのでおかしいなと思いながら、突入。
シダ藪はすぐ終わり、本当の藪に突入、道は見失ってしまう。急な斜面で手掛かりとなるべき木も、枯れ木が多く安心して掴めない。ここで尾根に戻ったら良かったのかもしれないが、登るのはしんどいし(遭難者の心理状態はこんなもんかな)斜面をトラバースするように少しづつ高度を落としながら進む。苦闘すること30分、やっと谷の底に下りることができた。ここにも炭焼窯の跡があった。谷の底は杉の植林地で間伐した木が谷と直角に倒されていて、跨ぎながら進まなくならず、疲れた足にはこたえた。赤岩の尾根は植林地がすぐ見えるところまで、シダを掻き分けて進み、それから植林の中を降りていけばよかったのかもしれない。
15:22
どうにかため池に到着。西側を回っていくと林道が通っていてさらに奥にまで続いている様子だ。また牛さんたちの間を通り、車のところに行く。
15:38
車に戻る。なんてこった。カラスの糞がフロントウィンドウにべったり付いている。ウォッシャー液を撒き散らしワイパーで削り取る。どうにか落とすことができ、家路に着く。
16:25
家に帰着。総走行距離39km。今回の反省点はむやみに右に行かないこと。今度から右に行こうかなと思ったら、左に行こう。
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