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鉄塔巡視路を巡り、黒尾山へ



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平成14年3月20日(水)  メンバー 私だけ

黒尾山 くろおさん 1024.7m


20番鉄塔へ

昨年の8月(平成13年)黒尾山に、一宮町側から登ったが、今回は山崎町側から登る計画を立てた。山崎から県道429号「内海山崎線」に入り、バス停「上ノ下」の先でで右折し、県道546号「上ノ波賀線」に。野々隅原の大国農場から黒尾山に伸びる林道を登り、最後の600mだけ登山道を登り、黒尾山頂上。これではつまらないので、鉄塔巡視路を巡って黒尾山に登ってきた。

8:35
家を出発。国道29号線を北上し、山崎市街の「今宿北」の信号を左折し、県道429号線に入る。先週登った、長水山を右手に見ながら奥に進む。県道546号線には入らず直進、バス停「平野橋」の先を右に入る。

9:55
700mほど入ると「上ノ上配水池」という水道施設があり、ここまでは舗装してある。ここから先は砂利道となっていて、道の状態が分からないので、舗装の終点に車を止める。

10:00
出発。5分ほど行くと道の右に「シャレ山(上矢印)」の標識がある。おそらく伊沢川と河原山川に囲まれた746mの山だと思う。さらに10分ほど行くと左手に分岐があり、「火の用心、21」の標識があり、21番鉄塔への巡視路だ。見上げると上空を送電線が横切っている。鉄塔の番号は西の方に行くと大きくなっている。

10:27
林道の終点に到着。広場になっている。途中落石が少しあったが、普通乗用車でも入ることが出来るだろう。地形図(平成9年1月1日発行版)の実線から点線に変わるところだ。水溜りがあり、カエルの卵がどっさりある。大きな親も5匹いてのそのそしている。「火の用心、(手前)21(奥)20」の標識があり、制限荷重150kgの橋が架けてある。

関西電力が架けた橋、ここから巡視路が始まる
手摺も付いてる

巡視路に入り、植林の中の緩やかな谷に、さらに緩やかに付けられた道を登っていく。尾根に出るが、大国農場に行く点線の道が分からず、南に向かう巡視路を行く。道ははっきりしていて、下草も刈られているので歩きやすい道だ。

11:00
752mのピークに到着。ピークの南西に20番鉄塔がそびえている。鉄塔からの見晴らしはなかなかいいが、黒尾山頂上は見えない。

河原山川に隔てられた東の鉄塔
手前が19

そびえたつ20番鉄塔<
どうやって立てたのかな

19番鉄塔への標識が下の河原山川に下りるように付けられ、向かいの山にも道が付けらているのが見える。車を止めた場所から380m標高を稼いだのに、240mも下り、また登り返さないとならないとは。



19番・18番鉄塔へ

11:18
河原山川に下り始める。九十九折れに付けられた道は段差も無く、快調に下りていく。

11:35
17分で河原山川に下りた。「みかえし橋」(地形図の河原山川の文字の「山」と「川」の間)の川下側だ。橋を渡ると19番への標識があり、オレンジ色のテープが2本目印に付けられている。

九十九折れの道を今度は登っていく。鉄塔を立てた時のケーブルの跡なのか伐採されていて、日当りもいいせいか、イバラが異常に多い。体に絡み付いてきて登らせまいとする。枝を折り折り前進するが、また絡み付いてくる。鉈があったら便利だったろう。

11:56
中腹にある19番鉄塔に到着。

19番から見た西の20番

次は尾根に立てられた18番に向かう。またまたイバラに悩まされながら登る。トカゲが日向ぼっこをしている。スミレも咲いている。気温は17度ほど。

12:12
尾根にある18番鉄塔に到着。ここから尾根伝いに北東に行き、途中から東に向きを変えると、黒尾山の南側を通る林道に出会いそうだ。

17番鉄塔方向、ここからも頂上は見えない



17番鉄塔の途中から黒尾山頂上へ

尾根を北東に進む。道は相変わらずはっきりしていて、迷うような箇所は無い。西側の展望が開けているところがあり、霞んでいてあまりよく見えないが、植松山・三室山・後山は確認できた。尾根が東に向くと、やっと黒尾山頂上の鉄塔が見えてきた。この辺は標高900m、あと100m登れば頂上だ。

12:45
18番鉄塔から20数分で林道に出会う。林道を東に行くと、林道のすぐ上を一宮町側からの登山道が通っているのが見えた。しかし林道の山側は崖になっていて登れるようなところは無かった。17番鉄塔が近くに見えてきたが、自分は鉄塔巡視員じゃないことに気づき引き返す。

13:04
鉄塔巡視路の分岐に戻り、今度は林道を西に進む。

鉄塔巡視路と林道の出合い
黒尾山の頂上の鉄塔が見えている

登山道の入り口の砂防ダム
立派な案内看板もありました

5分ほど林道を下ると、砂防ダムがあり、黒尾山への立派な案内看板もある。頂上まで600mの表示もある。砂防ダムの右側を登っていくと一宮町側の登山道と出合い、黒尾山を南から登る道に続いている。笹が茂る登山道をしばらく登る。

13:26
黒尾山頂上到着。車を止めたところから3時間半かかった。相変わらず天気はいいが霞んでいて展望は今ひとつだ。氷ノ山・三の丸が真っ白なのがぼんやりと見える。私以外に誰もいない。廃墟になった無線送信所が建っている。前回は無線送信所の鉄塔に登ったが、今回は時間が無いのでパス。仕事柄、垂直のタラップはよく登るが、ここの木の垂直はしごはちょっと怖い。まだ腐ってないようだが、そのうち事故が起きるんじゃないかと心配だ。

黒尾山頂上
天気はいいが霞んでいる

廃墟の無線送信所
早く取り壊してほしいな



大国農場・20番鉄塔経由の下山

13:53
下山開始。砂防ダムまで下りて、林道を下り大国農場に向かう。まだお昼ご飯を食べていなかったので、歩きながらパンを食べる。この林道は砂利道だが新しいのでそんなに痛んでなく、普通乗用車でも楽勝に登ることが出来ると思う。途中1箇所だけ、山側が崩れ道が半分になっていたが。しかしこの林道を使い登り下りしたらつまらないだろうな。

14:34
大国農場に到着。林道入り口には鎖が掛かっていて、入林禁止の表示があった。県道546号線もここまでで、北に行く方は閉鎖されていた。

作業中のためここから立入禁止
ここから先で作業中のため、入林しないでください。
発砲禁止

兵庫県森林管理署

車は入れませんよ、という意味だと思う。登山は問題ないと思うが。

河原山国有林(複合林施業地)

ここは河原山国有林34林班の複層林施業地です
国有林では、水源地帯等水源かん養機能の維持向上が重要な森林を対象に、立木を伐採等により部分的に伐採し、人為的に複数の樹幹層を構成する森林に誘導することにより、水源かん養等の公益的機能を高度発揮させることを目的とした施業を行っています
”豊かで清らかな水を作る森林を大切にしましょう”
”みんなで美しい緑の山に育てよう”

林野庁 近畿中国森林管理局

兵庫森林管理署

という看板があった。付近の林業地図が掲載されていたが、道が詳しすぎて分かりにくかった。黒尾山の南の918mのピークを河原山と呼んでいるようだ。

県道546号線(舗装してある)を下る。15:54、みかえり橋に到着。このまま下り、県道429号線に出てから車に戻るか、20番鉄塔まで登り、山の中を通って車に戻るか迷ったが、道路歩きもつまらないので、意を決し240m登り返し20番鉄塔に行くことにした。下りる時は楽だったが、登るのはしんどかった。

15:27
下るときの倍ほど時間をかけ20番鉄塔に到着。ここから尾根を北にたどり、鞍部から西の谷に下り、砂利道を下っていく。

15:58
林道終点通過。水溜りには相変わらずカエルが5匹いた。16:22、車に戻る。16:30、車を出す。

18:00
家に帰着。総走行距離89km。

本当は大国農場から林道を登り、登山道を600m登り黒尾山に登る計画だったが、県道429号線から県道546号線に曲がる付近が、橋の架け替え工事で通行止めで、迂回しなければならず(おそらく県道546号線には行けたと思う)、迂回した先のバス停「平野橋」の先で右側の林道に入ったため、面白い山歩きができた。



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