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峰山高原の山、夜鷹山・暁晴山



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平成14年5月11日(土)  メンバー 私だけ

夜鷹山 よたかやま 1,056.4m
暁晴山 ぎょうせいざん 1,077.2m


暁晴山から登ろう

天気予報が前夜になって、「翌朝には雨が上がり昼には晴れになる」に変わったため、またしても応急山行計画を立てなくてはなら無くなった。山行計画の在庫を持っていればいいのだが、研究する時間もないし、これぞという山は(「播磨山の地名を歩く」を種本にしている)ウェブを見ると、すでに登られている。

近所の山に登るとよく見かけるアンテナの山・暁晴山に登れば、展望も良かろうと思い、近くの夜鷹山もついでに登る事にした。近くを林道が通っているので、楽に登れるだろう。

6:00
家を出発。国道29号線に出て、揖保川に沿い北上。伊和神社の先の東市場を右折し、坂の辻峠に向かう。峠を越え、旧レクセンターに行く道に左折する。

急坂を登り、旧レクセンターの前に着くが、入り口は完全に閉鎖されていて、車も人も入ることが出来なくなっている。これでは暁晴山に登れないではないか。建物を取り壊す間だけと思うが、困ったものだ。仕方ないので、旧レクセンター前から右手の林道に入り、夜鷹山に行く事にする。

林道(峰山砥峰線)には次のような注意書きがあった。

注意

この道路は、林業施業用道路のため、一般車両の通行を禁止します。

なお、右注意事項にもかかわらず進入され、道路内での事故(自然災害も含む)が生じても一切責任を負いません。

大河内町

林道の入り口付近は、大規模な道路改修工事をしていた。林業のためというよりは観光目的の改修の様な感じだ。たぶん舗装もするのだろう。その先は相変わらずのがたがた道だが、乗用車でもなんとか入っていけた。

二股に分かれているところがあり、右に行くと太田池の方に行くようだ。次に右に分岐があるが、そこは直進する。

7:37
夜鷹山登山口の看板が道際にあり、その先の、離合用スペースに車を止める。

7:55
コンビニで買った朝食を食べ、登山開始。

林道横の夜鷹山登山口
分かりやすい看板

植林の中を登っていくが、大きく切り開かれているので、空も見え明るい。夜鷹山頂上から北西に延びている尾根に道が付けられているようだ。少し登ると伐採した跡に、苗木を植えている所に出て、また植林の中を登っていく。

8:18
登山口からわずか21分で頂上に着いてしまった。頂上には木で組んだ展望櫓があり、登ると太田池が見えるはずだが、ガスが出ていて何も見えなかった。

夜鷹山頂上の展望櫓
木製の展望櫓

ガスで何も見えない
大田池が見えない

8:51
下山開始。

9:06
下山は15分で完了。林道が近すぎて、これでは登山といえるか怪しいものだ。頂上から南北両方向に踏み跡があったが、林道を使わずに登るコースもあるのだろう。



今度こそ暁晴山に登ろう

林道峰山砥峰線をさらに北上し、広域基幹林道峰山線に入り今度は南下する。暁晴山の西側を通るので、どこかに登山口があるだろう。

広域基幹林道峰山線は、平成5年版の2万5千図では全通していないようになっているが、昭和54年から工事を開始し、平成3年には完成している。全長13.8kmで工事費は8億2千万円かかったそうだ。林道途中にある公園の「山笑」の石碑の裏に道の説明があった。基幹林道はよく整備されていて、乗用車でも問題なく走れるし、急な坂には舗装もしてある。

「山笑」の石碑から少し南に走った所で、暁晴山登山口の看板を発見。看板は、道の横の一段低いところにあるので、少し分かりにくい。951から西に行った所だ。

一宮町からの暁晴山登山口
一段低いところにあるので注意

9:38
南の離合地に車を止め、登山口に戻り、登山開始。朝まで降った雨のせいか、地面がグジュグジュになっている中を行く。両側は植林地で、間の防火帯の中央を、東に進んでいく。すると峰山高原と砥峰高原をつなぐハイキング道に行き当たった。

この道を南に行くと、すぐに左手に旧レクセンターが見えてきた。クレーン車などを使い、建物の解体作業をしているようだ。左下にグランドが見えてくると、地道は舗装道路に変わる。

この舗装道路を案内看板に従い登っていくと暁晴山の頂上まで行けてしまう。つまらないがしょうがない。途中の分岐に車止めのゲートがあるが、人だけは通ってもいいようだ。

てくてく舗装道路を登っていくと、頂上近くの南に曲がるカーブに、「砥峰高原へ」の看板があり、笹藪が切り開かれているところがあった。ガスの中からNTTの電波中継塔が現れ、次は建設省の中継塔も見えてきた。NTTも建設省も、こんな山中の施設の社名・省名までは替えに来ていないようだ。

10:17
暁晴山頂上に到着。林道から39分かかった。

ガスに囲まれ展望はまったく無い。しかし近くにある中継塔がぼんやりと見え、なかなか幻想的ではある。

暁晴山頂上
ガスに囲まれ展望は無かった

景色が見られないので、電波中継塔の身元調査をしてみた。

合計8基の中継塔が建っていた。身元不明2基の、看板や表札を探したが全く表示されていない。思うに自衛隊、警察あたりが怪しいかと思う。関西電力などは、自家発はあるし、空調も完備、侵入者を防ぐために監視カメラまで付けていた。

しばらくして、ガスが少し晴れ麓の町が見えてきたころ、南の町界尾根から一人登って来た。中坪峠から笹薮をかき分けて来たとのことで、レインウェアがびしょぬれになっていた。町界尾根には切り開きがほとんど無かったそうだ。

ガスが晴れないかと粘ったが、結局、西は夜鷹山とレクセンター、南は雪彦山がようやく見えたぐらいだった。

夜鷹山と解体中のレクセンター
この眺めも変わるだろう

11:29
下山開始。登る時見つけた「砥峰へ」の道に入る。

笹薮が切り開かれていて歩きやすい道になっている。雑木林に入ると、鹿が1頭、100mぐらい先を横切り走り去っていった。

町界の下山道
アスファルトよりずっといい

雑木林は植林に変わるが、オレンジ色のテープがしっかり付けられていて、迷うような事はなさそうだ。どこに出るのかと思っていたが、林道から70歩ほど入ったところに出た。ここにもテープはあったが、登る時は気が付かなかった。ここに看板があれば分かりやすいと思う。

11:48
下山は19分かかった。車を出し、広域基幹林道峰山線を北に戻り砥峰高原に向かう。

ススキの山焼きが終わり、新緑が生えそろったきれいな高原で、ワラビ取りをしている人が、ちらほら見受けられた。高原には新しいレストハウスが出来ていて、案内所と休憩所・トイレが完備されていた。

新緑が美しい砥峰高原

峰山高原はレクセンターが閉鎖され静かな高原になると思うが、砥峰高原は管理された、より人工の高原になっていくのだろう。

12:44
砥峰の登山口を探したが分からず、お昼ご飯を食べ帰途に着く。

14:15
家に帰着。総走行距離134km。暁晴山・夜鷹山とも林道が整備されすぎていて、登山は楽しめなかったが、天気のよい日に登れば、印象も変わるだろう。また砥峰は鉄塔巡視路を使い尾根に登れば、何とかなると思う。



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