山行記録にもどるホームにもどる



かすんでいる植松山、荒尾山、大甲山



スポンサード リンク




平成14年6月4日(火)  メンバー 私だけ

植松山 うえまつやま 1,191.1m
荒尾山 あらおやま 1,108m
大甲山 おおごうさん 1,035.3m


植松山へ

前から登りたかった、大甲山と荒尾山に登ってきた。
山であそぼっ:http://www.ne.jp/asahi/shimada/yama-aso/oogou.html
山&チャリ:http://www2.117.ne.jp/~mtchari/0205uematu.htm
を参考にし、植松山から登り始め、荒尾山・大甲山と回り、下山は植松山に戻るか、または荒尾に下りる谷で下山という計画を立てた。植松山からは獣道しか無いようなので、時間に余裕を待たせるため早朝に出発した。

4:26
家を出発。天気はよさそうだ。国道29号線に出て北上。波賀町町で国道429号線に左折する。とりが乢でコンビニで買ってきた朝食を食べる。

トリガタワの由来

その昔,千種町岩野辺と波賀町斉木との境界の峠に観音様をお祀りしたお堂があり,両町から村人が参っておりましたが,ある日,双方の村人がお互いに自分の村にこの観音様を持ち帰りお祀りしたいといいだし,この峠で話し合ったがどちらも譲らず夕方になっても決着がつかないので古老の提案で,明日の朝一番,鶏の声を合図に村を出て早くここに来たほうが連れて帰ることで話し合いがつき,夕闇の中,それぞれ村に帰っていきました。岩野辺の人々が山をおり高橋の所まで帰ったとき,急にあたりが夜明けのように明るくなり大石の上で黄金の鶏が目前の現れ大きく羽撃き,「コケコーロー」と天に向かって鳴いたので村人は大変不思議なことが起こったと驚き,これは,観音様が岩野辺に来たいというお告げに違いないと,早速引き返して観音様を大切に持ち帰りお祀りしたそうです。
これが現在,岩野辺福海寺の本尊だと言われており,その頃からこの峠を「トリガタワ」と呼ぶようになったそうです。

(千種町のモニュメントの解説文より)

波賀町側の看板
波賀町ではひらがなで書くのかな

とりが乢から千種町に下り「さんすい」の看板の所で、北に向かう林道に右折する。1車線幅の林道はコンクリート舗装してあり問題なく走れる。途中、鹿の親子が目前の林道を横断して行った。

5:58
林道終点の広場に到着。結構広く植松山の登山者の需要を満たすことが出来るだろう。

6:10
用意を整え出発。小河内川に沿い登っていく。植林の谷を登っていくので展望は全く無い。

7:05
川を4回渡渉した先にオゴウチの滝の看板があり、そこから2分ほどで滝に行ける。

オゴウチの滝
小さな滝だ

7:25
川を1回渡渉した先に、登山道に紐が張られている所に到着。ここから右に入り、植松山頂上の北の鞍部への支尾根を登って行く。相変わらず植林の中の登山道で、頂上まで続く。

7:58
植松山頂上の北の鞍部手前から南に方向を変え、植松山頂上に到着。登山口から1時間48分。

頂上には小さな祠があり、「高野山真言宗石原原山福海寺福聚寺跡地」の看板がある。昔の人は植松山の頂上に建てられた寺にお参りに来ていたのだろうか。三角点はどこかなと探したら、小祠から少し戻った踏み跡の横にあった。頂上は潅木の中で展望は無いが少し西に行くと展望が広がっている。今日はカスミがかかっていてよく見えなかった。

ちょとさびしそうな三角点

頂上の鉄板製の祠、何が入っているのだろう

植松山から西の展望
カスミがかかりよく見えない


荒尾山へ

8:28
次の目的地、荒尾山に向かう。頂上のササの間の踏み跡を行き、北の鞍部にある「山頂の池」に行く。干上がる寸前で、オタマジャクシが一箇所に集まりうごめいていた。

尾根の笹原を避け、植林の中を進み町界の尾根に出る。ここから1171までは非常に展望のいい尾根で、気持ちよく歩ける。しっかりした踏み跡がある。しかし人が作ったものではなく、歩いていると胸から腰ぐらいの高さに木の枝が伸びていて、腰をかがめながら行かねばならず。疲れるし予想よりも時間がかかった。

8:53
町界尾根に入って最初の鞍部には山上湖があったが完全に干上がっていて、動物の足跡がたくさん残っていた。

干上がった山上湖
足跡がたくさんあった

山上湖から見た植松山
笹原の向こうに植松山

1171までは歩きやすかったが、その先の下りはブッシュがきつく、また大岩があり回り込んだりしなくてはならず、一度は回り込んだら植林の中に出てしまい尾根に戻るのに苦労した。この辺は尾根の北は広葉樹、南は植林ときっちり分かれているので迷うことは無いだろう。

9:54
上の方からピッ、ピィ、ピィと音がしている。目覚まし時計が鳴っているような音だ。見上げると木に穴が開いていて、中に雛鳥がいるようだ。鳴き声からして雛は一羽のようだ。

手を伸ばせば届きそうな高さの巣穴

10:02
950+の鞍部に到着。北にも南にもはっきりした道は無い。ここから荒尾に下りられるのだろうか。下の谷からチェーンソーを使っている音も聞こえてくるし、植林を適当に下りていけば何とかなるだろう。

10:29
鞍部から27分、植松山から2時間1分。荒尾山頂上に到着。455番の町界標石があり、百山の会のプレートがあった。展望は悪く、西側に植松山が見えるだけだ。

荒尾山頂上
展望はあまりよくない

かすんでいる植松山が見える


荒尾山へ

10:56
次の目的地、大甲山に向かう。荒尾山頂上から北西の尾根を進み、大きな石の「三角おにぎり」が転がっている所から、南西の急斜面を降り、尾根に乗る。事前に情報が無かったら間違いなく迷っただろう。この尾根も北は広葉樹、南は植林となっていて、広葉樹の明るい斜面にはブナもあり見ているだけで気分も良くなるが、南の杉の植林は暗く見ているだけで気分が落ち込んでくる。

北側のブナも混じる広葉樹林

南側の杉の植林地

11:17
尾根に乗ってから2つのピークを越え、大甲山頂上に到着。荒尾山から21分。三角点があり、百山の会と大柿さんのプレートがあった。南から西の展望が広がっているがかすんでしまいよく見えなかった。

大甲山頂上
頂上から南に行くと展望が良くなる

かすんでいる南から西の展望


下山後は長い舗装道路歩き

11:56
登山口から、休憩を除き4時間10分かかっていて、植松山まで戻り下山してもいけそうだが、950+の鞍部から荒尾に下山することにして、荒尾山に戻る。

12:23
荒尾山頂上通過。荒尾山から鞍部の間に北側の展望が開けている所があったが、カスミのため何も見えなかった。

12:44
950+鞍部に到着。等高線に沿った獣道はあるが、下る道が見つからないので、適当に植林の中を下っていく。地面は土なので滑るように下りていく。登るのはかなり困難だろう。尾根からの斜面が谷になり、谷川が現れた。川に沿って下りていくと、少し道らしくなってきて、炭焼窯跡から下は作業道になってきた。

13:24
荒尾からの林道の終点に到着。ここからはコンクリート舗装の林道になっている。この林道でも1頭の鹿に会った。

14:04
荒尾の集落を抜け国道429号線に出る。

14:27
登山口の林道入口に到着。舗装道路歩きが1時間3分。すべて下りだったがここからは登りだ。

15:01
林道終点の広場に到着。総歩行時間7時間。

15:27
休憩した後、帰途につく。

17:17
家に帰着。総走行距離131km。

カスミがかかっていて展望は今一だったが、楽しい山行だった。植松山に登ったら、荒尾山までとは言わないが、1171まで足を伸ばすことを勧める。紅葉の時期の大甲山・荒尾山もすばらしいだろう。



スポンサード リンク



山行記録にもどるホームにもどる本ページのトップ