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三久安山は林道工事中、高峰へ



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平成14年6月10日(月)  メンバー 私だけ

高峰 たかみね 844.6m


三久安山へ

藤無山から東山に連なる1,000m以上の山の中で、まだ登ったことが無い三久安山に登り、帰りに今年開業した日帰り温泉施設一宮温泉「まほろばの湯」に浸かるという計画を立てた。

6:36
家を出発。天気は晴れ。国道29号線に出て北上。一宮町で安積橋を渡らずに、県道6号線に右折し三方町に向かう。三方町で県道521号線に左折し、公文を過ぎ道が狭くなってくる。

7:58
一宮名水七選の内の一つ「千年水」が湧いている所に到着。冷たくて美味しい水だが、湧く量がちょっと少ないようだ。写真を撮っていると、砂利を積んだ大型ダンプが2台奥に走っていく。何か悪い予感がする。どこかで道路工事でもしているのだろうか。これから行く林道じゃなかったらいいんだが。

千年水の由来

播磨国風土記(713〜714年)御方(みかた)の里の条りに「鉄を生(いだ)すは金内(かなち)と稱(い)う」とあり、公文には金屋、タタラ場、鍛冶屋敷、堤ケ谷、カマス置場等、鉄に因んだ場所と、数ケ所のタタラ址があります。
この地より北に100m先は、手洗渕(たらいぶち)鉄山で高殿や、千種への馬路も残っております。
古歌に「朝日さす、夕日かがやくこの奥は、真金千杯、うるし千杯」
タタテの炉の色は、真赤に燃える朝日、夕日の色をもって最上とした。 公文の枝郷小原、溝谷は木地師の里で小椋姓ばかりである。木地屋、鉄山、うるし採取、炭焼き等、山は栄え、賑やかで、但馬との交流も多かった。
往来の人々のオアシスとして、千年も前より飲用されて来ました。
最近、水質検査も実施され、美味しい湧水として大変喜ばれています。

西公文部落

一宮名水七選
千年水

公文川に架かる橋の手前で左折し、溝谷に向かう。ダンプも溝谷に向かうらしい。親切にも道を譲ってくれた。溝谷の集落を過ぎると道路工事のため通行止めの看板があった。悪い予感が当たってしまった。車を脇にいれダンプをやり過ごし、溝谷の集落の入口に戻り車を止める。

蓮花岩山林道・阿舎利災害復旧工事で、工期は平成14年11月12日までになっていた。

車で行く事をあきらめ、歩いて行く事にしたが、ショベルカーが道幅より幅のある大型トラックに積まれて入っていく。これで、今日の三久安山はあきらめる事にした。林道を歩いて行けるかも知れないが、道路工事が終わってから登ることにしよう。

まだ時間も早いし、この辺でまだ登っていない山はというと高峰しかないし、2万5千の「神子畑」も持ってきたし、計画変更。今日は高峰に登るぞ。



高峰へ

来た道を三方町まで戻り、国道429号線の分岐のすぐ南の、山に入っていくコンクリート舗装の道に左折する。

9:22
道が悪いとの記憶があるので、入って直ぐの広場に車を止めさせてもらう。

9:27
用意を終え、出発。林道のカーブはコンクリート舗装がしてあり、その間は地道だが、まずまずの道だ。しかし、離合できるスペースはほとんど無いし、路肩は弱そうだ。林道の両側は雑木の林で、少し登ると西の山々が木々の間から見えてきた。

9:59
関西セルラーの基地局の高い鉄塔が立っている所にきた。下からも見えていたもので、この鉄塔に登ったら、さぞ展望がいいだろう。

関西セルラーの基地局鉄塔
この上が高峰で一番展望がいいと思う

ここからの道はかなり悪くなってきた。普通車では無理だと思う。関西セルラー付近で車を止められる所があった。

10:16
共同受信用TVアンテナの所に着いた。登山道入口にはNHKの一宮三方テレビ中継放送所があり、その奥から登山道になっている。

いきなりゆるい下り坂になった。こんな登山道は初めてだ。直ぐに上り坂になったが、緩い上りだ。道の両側は雑木の林で、北側の一部のみ植林が現れる。展望は無いが歩いていて気持ちのいい道だ。

雑木の中の登山道

640の南から登ってくる道があるようだ。テーピングがしてある。781と頂上の間の南側は伐採されていて東山がよく見える。

11:13
登山口から1時間弱で高峰頂上に到着。気温25度。木に囲まれていて展望は無い。南の伐採地に少し下りると、東山、黒尾山がよく見える。藤無山から東山までの大展望を期待していたが駄目だった。北東の尾根にもテーピングしてある。草木からも登れるのかもしれない。

MTB登山の大柿さんのプレートが下がっている。97年に登ったようで最近のプレートと違いプラスチックの板に文字を彫っている。

高峰頂上
木に囲まれ展望は無い

頂上下の伐採地からの展望
東山、黒尾山が見えた

12:14
昼食を食べ、下山開始。

12:55
林道に出る。

13:11
関西セルラー基地局前通過。ここまで車を上げとけば楽だっただろう。

13:43
車に戻る。気温30度、暑い。

車で北に少し行き、西に入った所にある家原遺跡公園の中にできた、一宮温泉「まほろばの湯」に行く。オープンしたばかりのせいか、平日なのにお客さんがたくさん来ていた。ごく普通の日帰り温泉施設だが、家族風呂があるのが変わっているところか。

家原遺跡公園には縄文時代から、中世までの建物が復元されている。竪穴住居の中にも入れて面白い所だ。資料館などは月曜が休みらしく休館していた。

家原(えばら)遺跡(一宮町指定史跡)

家原遺跡は、三方地区を一望におさめることのできる段丘の上に営まれた縄文時代から中世にかけての大規模な複合遺跡です。この地は、古くより瀬戸内地方と日本海地方を結ぶ交通の要所として重要な役割をはたしてきました。周辺は奈良時代の『播磨国風土記』によって「宍禾郡御方里(しさわのこおりみかたのさと)」と呼ばれ、遺跡の北方には国指定重要文化財の本殿を持つ御方神社が祭られています。
これまでの発掘調査によって、縄文時代の竪穴住居跡一棟・狩のための落とし穴多数、弥生から古墳時代にかけての竪穴住居跡群、奈良時代の土杭(穴)、平安時代から鎌倉時代にかけての堀立柱建物群・墓跡などが見つかり、長い間にわたって集落がいとなまれていたことが明らかになりました。
公園内の「古代の村」には、縄文時代の竪穴住居二棟、弥生時代の竪穴住居二棟、古墳時代の竪穴住居四棟と高床式建物一棟、鎌倉時代の堀立柱建物三棟を復元し、各時代の住居の移り変わりを見ていただけるようにしています。また歴史資料館では家原遺跡や伊和中山1号墳の出土品を中心に、一宮町の歴史文化をわかりやすく紹介しています。

(駐車場にあった看板より)

縄文時代の竪穴住居
竪穴住居の向こうは高峰

15:09
帰途に着く。

16:36
家に帰着。総走行距離132km。三久安山には登れなかったが、まほろばの湯に入れて良かったとしよう。



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