山行記録にもどるホームにもどる



初夏の御津山脈縦走



スポンサード リンク




平成14年6月22日(土)  メンバー 私だけ

五六見山(仏ノ台山) ごろみやま(ほとけのだいやま) 292.9m
雄鷹台山(大浦北山) おすたかだいやま(おおうらきたやま) 310.6m
嫦峨山 じょうがやま 265.8m


参考にしたページ

この山行は次のページを参考にして、行ってきた。

とんび岩通信

Mountain&Cycling

帰ってから次のページがあることもわかった。

はりま・室津(むろつ)「嶋屋」友の会

Mountain&Cycling

兵庫の山々 山頂の岩石

これらのページを見たら、私のページは見る必要がないとは思う。しかし回る向きが逆だし、季節も違うし、何か参考になることがあるかもしれないので、これから今日の山行を記録する。



大浦の浜から柏公園へ

夏になると、御津町大浦の浜に海水浴によく行ったが、後を振り返ると真っ青な空の下に緑の山々があった。あの山は登る事ができるのか、上からの景色はどんなんだろうかと思っていた。登れることを知って、長年の望みがかなう時がきた。

4:40
家を出発。姫路市内を南下し、国道250号線に出て西に進む。早朝で車も少なく、快適にドライブする。開いている店はコンビニと釣りの餌屋さんだけだ。

5:20
御津町大浦の海水浴場の駐車場に着いた。ここから250号線を西に柏公園まで歩いて、御津山脈縦走路に取り付く計画だ。取りあえず、コンビニで買った朝ごはんを食べる。

5:42
準備を整え出発する。大浦の集落が終わると

御津山脈縦走路 大浦西登山口

の案内看板が道端にあり、踏み跡が山の中に続いている。しかし予定どうり柏公園まで歩くことにする。「はりまシーサイドロード」と名前が付けられた国道250号線を海を眺めながら、のんびり歩いていく。結局この道路からの眺めが一番よかったような気がする。

6:28
柏公園に到着(後で車で距離を測ったら3.9kmあった)。公園前の道路には車を数台止められるようになっている。登山口はどこかなと探しながら行くが、見つからず相生市の方にだいぶ下りてしまった。おかしいなと思い公園に引き返す。

6:50
柏公園に戻る。戻ると同時に登山口が見つかった。公園の西の端に半分木に隠れながら、「柏登山口」の案内看板があるではないか。何で最初に見つからなかったんだろう。

柏公園西端の縦走路登山口
東から行くと分かり難いのは私だけか



五六見山(292.9m)へ

国道の切り通しに沿って上って行き、直ぐに尾根に取り付く。南向きの斜面なので草木がよく茂っていて、登山道を覆い隠そうとしている。

186の南尾根、シダが茂っている
秋になるともっとすごくなるだろう

雑木が生い茂り、見通しはあまりよくない。それでも186の手前に国民宿舎相生荘のある半島がよく見えるところがあった。

7:25
186には関西電力の電波反射板があり、相生湾と対岸の発電所がよく見えた。ここにある電波反射板は少し変わっている。2枚が向かい合って、下から来た電波を方向は変えずに、また下向きに送り出すようになっている。

186の反射板と相生発電所
面白い構成の反射板だ

186の先に北西に下りる踏み跡があり

御津山脈縦走路、左矢印 柏登山口、右矢印 雄鷹台山

の案内板が下がっていた。雄鷹台山とはどの山なのだろうか。ここから先も展望のよい所は限られていて、特に北側が一望出来る所は無かった。ほとんどが雑木の林の中を行く道で、かなり曲がりくねり、狭い道が多かった。細い木の切り跡が草の中に隠されていて、気を付けないとつまづきそうだ。

雑木林の中の縦走路
展望は悪い

8:09
五六見山(292.9mピークを北の麓の野瀬では五六見山と呼び、海図では仏ノ台山となっている)への分岐に到着。ピークへの案内板はないが、そこにはテープ類がたくさんあるのですぐわかるだろう。タオルに赤リボンが付けられていた。

五六見山への道は踏み跡程度だが赤テープが付けられいる。しかし木の枝が左右から出ているので気を付けならなくてはならない。私は左眉の上を枝に引っ掛け、眉の上に眉形の引っかき傷を作ってしまった。また頂上に行くまでの間に南側の展望がいい所があった。

8:17
五六見山頂上に到着。頂上は雑木の中で展望はない。大き目の石がごろごろしている。三角点は5mほど南西に外れて、草に隠れていた。北に石を積んで作った祭壇があり、自然石が3個祀られていた。お墓なのだろうか。

五六見山の石の祭壇
お墓かな



雄鷹台山(310.6m)へ

8:44
五六見山頂上の探検を終え、縦走路に復帰する。

9:38
273と236の中間の鞍部に十字分岐が現れた。女郎坂(尻見坂)の分岐だ。北に降りる道はよく踏まれたいい道で、南に下りる道は少し草木が被さっているが、十分通行できるだろう。それに比べて十字分岐付近の縦走路は草が生い茂り、南北から上ってきたらここの尾根道は通れるだろうかと不安に思うことだろう。

25分ほど行くと南側の展望が広がっている地点があった。


瀬戸内海の展望
展望がよい所は少なかった

登り下りを何度か繰り返し、310.6のピークに上りかけた時、突然数m先の藪から鹿が走りはじめ驚ろかされた。鹿は、じっとしていようか、どこかに行こうかと迷っているうちに、私が近づいてきたため辛抱たまらず、走り出したのだろう。

頂上付近に着くと、雄鷹台山の案内板が下がっている。

10:26
看板の後ろから数m入ったところに三角点があり、ダイセル化学工業の縦看板が立っていた。ここも雑木に囲まれ展望はまったくない。ジュースの空き缶が数個捨てられていた。

雄鷹台山頂上
展望は全く無い



嫦峨山(265.8m)へ

11:07
縦走路に戻り、ダイセルの有刺鉄線柵沿いに下りていくと、大きな岩が二段になっていて展望がよいところに出た。山の間から大浦の浜がよく見えた。展望を楽しんでいると突然右手から鷹が現れ数m先を飛び去っていった。鷹と目が合ってしまった。鷹も驚いたようで飛行姿勢を崩してしまった。雄鷹台山の由来を見たのかも知れない。

11:19
かなり急な登山道を下りていき、鳩が峰に到着。登山口にはごみがたくさん捨てられていた。この登山口には案内板はないが、鳩が峰最高部の南側で、木に赤白の派手なマーキングをしてあるので分かるだろう。

ここから嫦峨山に登る計画だが、登山口が見つからなかったら、暑くなってきたし浜に下りて海に飛び込もうかなと思った。しかし、数m北に行ったらテープがあり踏み跡が山の中に入っている。最近切り開かれたようで、ここまでの縦走路よりもいい道だ。

11:31
旧室津街道の分岐に到着。南側ははっきりした道になっているが、北側は茫漠としていてどこが道なのかはっきりしない。

縦走路は、雑木林の中で、朽ち果てた有刺鉄線柵に沿って真っ直ぐに伸びている。傾斜がきつくなってきて、右に少し方向を変えると頂上ももうすぐだ。

11:48
嫦峨山頂上に到着。三角点がありここにもダイセルの縦看板が立っている。縦走路はダイセルの看板の裏に続いていて、Z山・ジェット山の表示があった。Z山とはどのピークをさすのだろうか。Zだから御津山脈の最後の山なのだろうか。疑問を残し今日はここで折り返すが、機会があったらこの先にも行ってみたいものだ。

この頂上も雑木に囲まれ展望はないが、南に10mほど行くと南側が開けていて、石に上ると明石海峡大橋も見えた。南の尾根沿いの道もあるようでテーピングがしてあった。

頂上近くには直径1m深さ1mほどの穴が4個あいている。昔この穴を土台にして塔が立っていたのだろうか。

嫦峨山頂上
ここも展望は無い



室津街道を通り大浦へ

12:12
下山開始。来た道を戻る。

12:26
旧室津街道の分岐まで戻る。鳩が峰には出ないで室津街道で下山する。道は幅が2mほどあり上り下りのない平坦な道だ。ただ雑木に囲まれ展望がなく、薄暗い道が続く。茶屋跡には井戸も残っているが、よりいっそう無気味な雰囲気になっている。葉が落ちる秋から早春ぐらいだったら、見通しがよくなり印象が違うかも知れない。

室津街道
葉が茂り薄暗い

出口付近はうっそうとした竹林の中や、細い踏み分け道になっているが、この辺は旧室津街道ではないと思う。

13:03
国道250号線に出る。出口は「ジャンプ」という喫茶店の東で、上り口にゴミステーションがある急なコンクリートの上り坂になっている。

国道250号線側の室津街道入口
ゴミステーションが目印

13:21
大浦の浜の駐車場に戻る。おばちゃんに駐車料金300円を払う。これから相生に行き、「ペーロン温泉」につかり汗とゴミを落とし帰宅することにする。

ペーロン温泉は「道の駅ペーロン城」の2階にあり、浴槽が5槽、サウナもあり、設備の整った日帰り温泉施設だが、目の前に造船所があり景色ははっきりいって悪い。

15:35
家に帰着。総走行距離70km。

御津山脈は、展望良好な所が限定されていた。しかし鹿や鷹などに驚かされはしたが、誰にも会わず静かな山行ができた。しかし、このまま誰も歩かないままだと縦走路が藪に戻るのはすぐだろう。



スポンサード リンク



山行記録にもどるホームにもどる本ページのトップ