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安富町の当田山、淡路ケ丸
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平成14年6月28日(金) メンバー 私だけ
当田山 |
とうたやま |
493.8m |
淡路ケ丸 |
あわじがまる |
534.2m |
当田山へ
今日の山行は播磨地名研究会・編「播磨 山の地名を歩く」を参考にしている。神戸新聞総合出版センター発行で定価1,300円+消費税、私の山行のバイブル的存在だ。
一宮町・波賀町・山崎町の山に登る日に、行きと帰りに車窓から見える山、安富町安志の当田山に登ってきた。麓には日帰り温泉施設・安富花温泉がある。場違いな高層マンション・アピア、別荘地があり、入口にはタキロンの工場もある。少し変わった地域にある山だ。
はっきりした登山道はなさそうだが、送電線鉄塔が尾根にあるので、関電の火の用心マークの送電線巡視路入口さえ見つかれば楽勝の山のはずだ。
5:36
家を出発。天気は曇り。国道29号線に出て北上する。姫路市林田町をすぎ、安富町に入る。
6:14
花温泉の看板の所を右に入り、タキロンの工場前を通り、マンション・アピア手前の路肩に車を止める。コンビニで買ってきた朝食を食べる。
付近を偵察するが送電線巡視路の入口は発見できない。当田山の北側の別荘地から尾根に登り、Uの字形に尾根を回り、当田山頂上を目指すことにする。
別荘地途中から支尾根に取り付き、藪の中を苦労して登っていくと、また道に出てしまった。結局、舗装道路の終点まで行くことにする。
7:20
登山口探しに手こずり1時間たってしまったが、花温泉北側別荘地の舗装道路終点から登山開始。植林の中を登り尾根に向かう。
7:26
尾根に到着。369から北西に伸びる尾根の支尾根のようだ。しっかりした踏み跡がある。
7:39
TV共同受信用アンテナの下を通過。植林や雑木林の中を行き、展望は全く無い。
7:47
送電線鉄塔に到着。展望が開けている。当田山では一番展望がいいポイントだ。
8:06
鉄塔を後にし、植林の尾根に向かう。鉄塔から南に下りる道があり鉄塔巡視路かもしれない。
植林の中の尾根道
展望は全く無い
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尾根は植林と雑木林が半々で、雑木の尾根は倒木が多く歩きにくい。中国自動車道を走る車の音が響いてくる。
8:39
尾根が南に曲がる地点に到着。赤プラ杭が2本、5番のコンクリート杭と14番のコンクリート杭がある。木の皮がはがされていたのでこの山にも鹿がいるのかのと思っていたら、右手下のほうで1頭発見。
488を過ぎると、間伐した木が尾根に散乱していて、歩きにくかった。そこを過ぎると雑木林の歩きやすい道となり、頂上ももう直ぐだ。
9:12
当田山の頂上に到着。頂上は広く、植林や雑木林に囲まれ展望は無い。山名表示もプレートも何も無いが、北側の支尾根からと思われるピンクのテープがあった。
当田山頂上
木に囲まれ展望は無い
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9:38
頂上を後にし、広い尾根を進む。尾根が狭まり緩やかな下りになるが、この辺も歩きやすい道だ。
9:54
火の用心の標識が2本現れた。北西の尾根は62番、北の尾根は63番となっている。過去の苦い経験から右に行くと痛い目にあうという潜在意識があったのか、真っ直ぐの62番に行くことにする。
10:00
62番鉄塔に到着。少し開けていて安志の町がよく見える。付近を探るが道はここまでのようだ。下りてきた道を登り返し63番鉄塔に向かうのが最善策だと分かっていても、北西側の植林の斜面も下りやすそうだし迷ったが、植林を下りることに決定。
63番鉄塔から安志の町
62番からの展望はどうかな
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10:07
高度差250mの植林斜面を下りはじめる。傾斜も下るのにちょうどいい感じで、ぐんぐん高度を落としていくが、最後の50m強の傾斜がきつく、植林もまばらになり手こずった。
10:40
林田川に出合う。河原が無いので下りた所で、裸足になり渡渉する。渡った先は広い草の茂りまくった河原で、道に出るのに一苦労した。道を歩きながら当田山を眺め、63番に行けばよかったのかなと思うが結論は出なかった。
11:10
車に戻る。11:16、今日2番目の山、淡路ケ丸に向け車を出す。
淡路ケ丸へ
ここからの山行は山であそぼっの淡路ヶ丸〜西山を参考にしている。
国道29号線に出て北に進み、中国自動車道の下をくぐり、安富ダムに行く道に入る。末広の郵便局が右に見えたら、少し行き左に入る狭い道に左折。
11:31
民家の横を通り、地道に入り突き当りが地形図の2連の砂防ダムの下。2番目の砂防ダムは見上げるような巨大なものだ。
超巨大な砂防ダム
一見の価値がある巨大砂防ダム
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11:53
コンビニで買ってきた昼食を食べ、登山開始。1番目の砂防ダムの右手から登り始め、2番目のダムの上を行き、一回谷に下り3番目の砂防ダムまで行き、尾根の斜面を等高線に沿って戻り、尾根にのる。尾根には明確な踏み跡があり、テープ類も時々出てくる。
12:21
昔の真空管式のTV共同受信用ブースターの成れの果てがあった。この尾根道ほとんど植林の中で展望は全く無かった。
12:41
左手から、ものすごく長い滑り台が現れた。日本一の長さかもしれない。ただし、鉄の波板を曲げた物をつないで作っているので、すべり心地はひどく悪いとは思うが。これも「播磨 地名を歩く」に記載されている治山工事の一つだろう。
水を流したのかな
滑り台ではなく水路だと思う
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12:54
今度は架台に乗った赤い箱が「滑り台」の向こう側に現れた。そばに行ってかすれた表示板を解読した結果、
昭和56年度 |
事業名 | 復旧治山事業 |
地区名 | 安富町末広地区 |
孔 番 | BV−13号孔 |
掘進長 | 53.00m |
挿入管 | 保孔管 ひずみ計 53.00m |
方向傾斜 | 垂直
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着工・竣工 | 56年7月28日〜56年8月18日 |
施工 国土防災技術株式会社 |
のひずみ計を設置した跡のようだ
ひずみ計の地上部
この山には色々なものがある
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13:00
巨大な穴が現れた。昭和53年に掘られた井戸の跡のようだ。丈夫な鉄格子の蓋がしてあり、中は螺旋階段とタラップを組み合わせたのが設置してあり、底まで下りられるようになっているが、当然入口にはカギが掛かっている。数十メートル下の底には水が溜まっている。
巨大な井戸
50年して蓋が腐ったら怖いな
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井戸の中
どうやって掘ったんだろう
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問題1 格子の隙間から小石を落としました。落としてからポチャンと着水音が聞こえるまで、ちょうど3秒かかりました。さて深さは何mでしょうか?
答え 約40m
フラッシュを使わず、格子でカメラを固定したら、うまく井戸の中が撮れた。近くにあった表示板はひずみ計のもののようだ。それでは水位はGL-54.30mとなっている。このような井戸が山中にはたくさんあるようで、巨大砂防ダムといい、こんな山の中でよく工事をしたものだ。
13:16
淡路ケ丸頂上に到着。植林の山だったが、頂上は雑木に囲まれ展望は無かった。
淡路ケ丸頂上
雑木に囲まれ展望は無い
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13:37
下山開始。淡路ケ丸頂上はおわん形をしていて明確な踏み跡も無いので、コンパスで方向を定め南東の方向に下りていく。巨大井戸が現れ登ってきた尾根にのっていることが確認できた。
13:46
登るときは下ばかり見ていて気が付かなかったが、植林の中に巨木が1本立っていた。植林するときあまりにも大きい木なので残したのだろう。木には詳しくないので、名前は分からないが途中で二つに枝分かれしていて見上げるばかりの大木だ。なぜか木のそばにビール瓶のケースが祭壇のように置いてある。
巨木
カメラに収まりきれない、離れると見えない
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13:58
ハローキティの水筒を発見。近くにはTV共同受信用の少し壊れたアンテナもある。登ったときは見なかったものだ。真空管式ブースターはどこに行ったんだろう。登った尾根と少し違うようだ。子供たちのはしゃぐ声が聞こえてくる。どうやら一つ北の尾根にいるようだ。
戻ればいいのに、そのまま進み、谷に下りていく。踏み跡はかすかにある。
14:24
神社よりも北のゴミステーションの裏に下山。
14:32
車に戻る。
14:44
家に向け車を出す。さすがに道のはっきり分からない、展望の無い山に一日に二山も登るとしんどかった。
15:30
家に帰着。総走行距離出60km
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