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展望抜群、桶居山



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平成14年10月6日(日)  メンバー 私だけ

桶居山 おけすけやま 247.6m


鹿嶋神社へ

姫路駅からJRの列車に乗り、市川を渡ると北に見える尖った山、高砂市と加古川市の境にある高御位山から、約3km西にある桶居山。標高は247mと低いが展望は抜群だった。ただし霞んではいたが。

今日は車が使えないので、バスで鹿嶋神社まで行き、百間岩・鹿島山と登る。その東の桶居山分岐から反時計回りに尾根を進み、桶居山に登る。その後は西側の尾根を下り下界に下りる。それからJR御着駅まで歩き帰る、という計画だ。

7:00
姫路駅前から神姫バスの鹿嶋神社行きに乗る。客は私を入れ5人。途中で1人乗ってきたが、全員途中で降り、終点の鹿嶋神社まで行ったのは私だけ。今日の天気予報は昼間は晴れ/曇り、夕方からは雨。

7:28
終点の鹿嶋神社に到着。料金は530円。見上げるようなチタン製の大きな鳥居があり、広い駐車場もある。

参道を鹿嶋神社に向い、石段を登り本殿に。北に進んでも登れるが、今日は本殿南側の、「鹿島自然公園入口、展望台・児童公園・桜並木」の古い案内看板のある所から、鳥居のかかる石段を登り始める。

鹿嶋神社
鳥居をくぐり本殿へ



鹿島山から桶居山分岐へ

7:37
長い石段の途中に出た。もっと南にも入口があるようだ。

7:40
分岐があり、左手の岩場に、マジックで「登山道」と書いてある。左に進むことにする。

7:43
また分岐だ。南は「中所登山口まで50分」、北は「高御位山まで80分」と案内標識があり、地面にはペンキで「R2豆崎」、「別所」と表示してある。ここからは南に尾根伝いに国道2号線や、西の別所に行けるようだ。

7:44
児童公園の成れの果てに到着。閉鎖されたトイレや、ジャングルジム・吊り輪の遊具がある。

7:46
展望台に到着。駐車場の大鳥居や、これから登る百間岩がよく見える、と言いたいが霞んでいる。

百間岩を登る。大きな一枚岩で、傾斜もかなりある。標高差約100m、なかなかきつい登りだ。途中2人組みに追い越される。

百間岩の登り
ここをパスする道もある

8:09
送電線鉄塔に到着。私が普段登っている山は展望がないのが多いが、ここでは展望がないところを探すのが難しいくらいだ。さすが「ふるさと兵庫50山」・「関西百名山」に選ばれただけの事はある。

鉄塔の先の反射板のあるピークからは、これから歩く尾根と桶居山が見える。ここから鹿島山に向け一旦下り、また登り返さなくては成らない。

8:37
鹿島山(別名、鷹ノ巣山とも言う)標高264.2mに到着。赤く塗られた4等三角点「点名:地徳」がある。ここに登るまでに7人のグループとすれ違う。

頂上から少し東に標識があり「鹿島神社まで40分」、「高御位山まで60分」、「馬の背登山口まで30分」となっている。南の尾根からも登れるようだ。というか前に登ったことがある。この山のほとんどの尾根には道・踏み後がありいろいろなコースで歩き回れるようだ。ここでは単独者が休憩中だった。

8:50
鹿島山の東にある桶居山分岐に到着。高御位山から来た3人組は桶居山分岐に入っていった。私もその後について入る。

鹿島山東の桶居山分岐
狭そうな道だ



左の谷からクレイ射撃の音が

分岐から先の道は結構いい道で両側に低いかん木が茂り、見通しはなかなかよかった。

桶居山分岐から北に向う道
いい道だ

しかし、尾根が東に曲がり下りになると、道は狭くなり、両側から固めのシダの葉が伸びている。半ズボンで歩くと足が傷だらけになりそうだ。

この辺から左手の谷底にあるクレイ射撃場からの銃声が聞こえるようになり、パン、パンとうるさい銃声が休む間もなく山中に鳴り響いている。

9:32
クレイ射撃場から北に延びる谷と交わる120+の最低鞍部通過。この付近は雑木がうっそうと茂り暗い道になっている。

鞍部から北に抜ける道がある。ここからは関電の巡視路になっていて道幅が広くなり、坂道にはプラ階段がある。

9:42
鞍部の暗い道から一転し、次の送電線鉄塔への道は明るく開けていた。この山は日陰が少なく標高も低いので、真夏の天気のいい日に歩くのは、かなり過酷なものだろう。

最低鞍部から鉄塔への登り
夏は歩きたくない

9:49
送電線鉄塔に到着。「第二火力線、三六(昭和48年7月)」と表示してある。平成11年発行の2.5万地形図にある送電線で、これの北側にも送電線があるが地形図には載っていない。

この辺りから平成12年8月の山火事の跡が目に付くようになる。尾根や南向きの斜面の緑はかなり復活しているように見えるが、北側斜面はまだ痛々しい。

10:01
また送電線鉄塔があった。「第一火力線、三七(平成7年5月)」とある。第一の方が第二よりも新しいとはどうした訳なんだろう。桶居山がだいぶ近くなってきた。

南の姫路市側の240+ピークにも送電線鉄塔があり、そこへ行く道もあり、鉄塔から南に下る尾根沿いの道も見える。

10:27
桶居山頂上目前の200+のピークに着いた。ここからみた桶居山は頂点の角度が90度ほどの三角形に見える。岩の間に疎らに草木が生えている。やっとクレイ射撃の音が遠くなってきた。

桶居山直前のピークから
とんがった山だ

ここからも南の尾根伝いに下る道が見える。二段になった溜池の北側に下りられそうだ。桶居山分岐で先行した3人組と出会う。どうやら鹿島神社まで戻り下山するようだ。

10:46
桶居山頂上に到着。東斜面は意外と安定した岩場で、特に問題もなく登れた。頂上からの展望は霞んでいなかったらすばらしいものだろう。今日は瀬戸内海も見えなかった。三等三角点「点名:桶居山」があり、焦げて倒れた山名板があった。

頂上は平らで草が茂っている。気温は27度ほど。日は差していなく、風がふいているので暑くはない。

桶居山頂上
静かな山頂だ

桶居山から南の展望
霞んでいなかったらすばらしかったろう

11:16
軽食を取り、写真を撮り桶居山頂上を後にする。



西尾根から下山

東斜面の単調な岩の斜面と比べ、西側斜面の岩は変化に富んでいる。達磨落しのような岩の間を下りて行くのだが、特に危険な箇所はなかった。

達磨落しのような岩
落ちそうで落ちない

11:43
送電線鉄塔の西の200+のピークに到着。北側の夕陽ケ丘に下りられる道があるが、私はそのまま西に進むことにする。ここまでの尾根の両側は潅木が疎らに生えていたが、ここから先はかなり緑が濃く見える。

桶居山西尾根の外れ
しっかりした道がある

12:12
少し開けた所に出た。この辺の人が初日の出を見る場所のような感じがする。

12:14
とうとう尾根の西端に着いた。播但連絡道路が家並みの先に見える。

12:29
最後は竹林を抜け、下山終了。下山地点には木に黄色のテープが巻いてあり、山火事防止の看板(狐と狸とリスと兎とカラスが山火事を消している)がある。

JR御着駅から国道2号線を東に行き、天川を渡り、姫路市立御国野小学校の東側を北に進む道に曲がり、播但連絡道路の下をくぐり、下の写真の路地を入った先だ。駐車場所などなかった。

下山地点はこの路地の奥

12:39
小休止の後、JR御着駅に向け出発。町の中をとぼとぼ歩いて、13時3分に駅に着いた。

高御位山も展望がいいが、桶居山も非常に展望がいい山だった。尾根からも、これから登る桶居山がよく見え、次第に大きくなって行くのに感動した。普段登っている山では最後まで展望がなく、結局木を見るために登るような山が多いせいかもしれないが。



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