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新田山四国八十八ケ所霊場



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平成14年10月25日(金)  メンバー 私だけ

新田山 しんでんやま 97m


今日の山は低いぞ 97mしかないぞ

新宮町に今年開通した国道179号線のバイパスを走っていると、東の栗栖川沿いに雑木の丘がある。南北約450m、東西150m、周囲の田畑より約50m高い独立した丘だ。その丘の上で何かがキラキラ光っている。

丘の名前は「播磨 山の地名を歩く」によると、新田山と言うそうだ。光っているものの正体を晴らすべく今日登ってきた。

南から見た新田山

12:45
家を出発。今日の天気は晴れ。

国道29号線に出て北に進み、追分で左折。揖保川を渡り新宮町に入り、国道179号線のバイパスに直進する。バイパス北側の栗栖川を渡る手前で右に曲がり、新田山の東側に回りこむ。

13:22
栗栖川に架かる橋の手前の路肩に車を止める。川向には新宮高等学校がありにぎやかな声が聞こえてくる。



石仏がたくさん

「西山公園」の案内看板がある。新田山は新宮の中心市街地から見ると西にある山なので、西山とも呼ばれているのだろう。案内看板によれば東側の斜面には祠が88あり、「新田山四国八十八ケ所霊場」と名前が付けられている。山の上のキラキラしているのは「新宮配水池」だそうだ。

斜面に緩やかに付けられた道を、石の祠の写真を撮りながら登っていく。斜面の草は刈り取られ、道もよく整備されている。

祠その一

祠その二

祠その三

祠その四

石仏と地蔵尊がペアになっていて、祠に入っている。80番(十一面千手観世音菩薩)だけは太子堂の中に安置してあるので、祠は87あることになる。

頂上の南側は芝生の広場になっていて、ベンチやチャイム塔がある。周りは木に囲まれているので展望はあまり良くないが、南の祗園嶽・亀山がよく見える。

頂上南の広場

祗園嶽・亀山



キラキラの正体

頂上中央には、大きな水槽が2基あり、これが「新宮配水池」だ。このステンレスの外板がキラキラしていた正体だ。ライトアップのための照明器具が上部についている。

ピカピカの新宮配水池

ステンレス配水池仕様

水容量 : 930立方m×2池=1860立方m
配水池寸法 : (9m×12m×10mH)×2基
水位高低差 : 高水位=+102.90(作者注:標高のようだ)
低水位=+ 93.90
設計条件 : レベル2(震度7対応・耐震型)
水平震度(Kh=0.55)
構造 : ステンレス鋼鈑製(フレーム&パネル溶接構造)
配水池材質 : 高耐食ステンレス鋼
液相部:池底・側壁9m(SUS444)
気相部:天井・側壁最上段(SUS329J4L)

着工 平成12年7月  竣工 平成13年10月

設計 株式会社レック  施工 株式会社ベルテクノ技研


全ての方向から望める この新田山の山頂に、「世界にひらかれたキラリと光るまち」をめざした新宮町のシンボルとなる ステンレス鋼鈑製の配水池を作りました。
この施設の内1池には緊急遮断弁が設けられ、災害等の緊急時には、非常用飲料水を確保する給水拠点になります。
四季おりおりの景色や眺めを町の方々と共有できるよう開放的なデザインとし、ライトアップは合併50周年記念事業の一環として新宮町上下水道工事業協同組合の協賛で施工しました。

より身近な施設としてご愛着をもっていただき、水道へのご理解と施設保全にご協力をお願いいたします。

新宮町

北の方には、大きな岩が二組ある。一つは岩が重なっているので「重ね岩」、もう一つはカラスのくちばしのような形なので「烏岩」と名前が付けられている。

「播磨国風土記」に天の星がおちて、この岩になったとある。

と説明文が付いているが、こんなものが空から落ちてきたら新田山など跡形もなくなってしまうような気がする。

重ね岩

烏岩

北の端は草地になっていて、高倉山などがよく見えた。

北端からの展望

新田山の西側から車道が配水池まで登っているが、道路入口は閉鎖されていた。配水池整備点検用の道のようだ。

14:48
結局頂上まで2回登り帰途に付く。

15:26
国道29号線の下水道工事は、休みのようで渋滞にあう事もなく家に帰着。総走行距離41km。



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