香寺町の毘沙門山
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平成14年11月2日(金) メンバー 私だけ
毘沙門山 | びしゃもんやま | 230.7m |
毘沙門堂へ
神崎郡香寺町奥須加院にある毘沙門山、2万5千地形図「姫路」の右上にあるのだが、名前は載っていない。
中腹に岩壁があり、そこに毘沙門堂があることから付けられた名前だろう。
10:58
家を出発。どの山に行くか迷い、出発時間が遅れてしまった。天気は曇りがち。
書写山の東を県道57号線で北上し、夢前町宮置で県道80号線に右折。夢前川を渡り暮坂峠を越える。
11:35
奥須加院で左折し、田川神社の前を通り、地形図の道が狭くなるところに、「毘沙門 0.4km」の標識と赤い幟(奉納 毘沙門天王)を発見し、そこの路肩に車を止める。
11:46
コンビニで買ってきた弁当を食べ、準備を整え出発する。「八葉寺1.5km 田川神社0.6km 毘沙門堂0.4km」の自然歩道の案内標識もある。また次のような解説看板もある。
毘沙門堂(びしゃもんどう)
播磨国風土記(715年頃)の中で、神前郡の説明で、「石坐の神山…」と記述が残されていますが、ここ、毘沙門堂のことで、このお堂には豊穂命が祭られています。
このお堂の近くに、法道仙人が開いたといわれる石蔵山万福寺があったと伝えられています。後ろの山は、「天のふたかみ」の御神体として、今も祭られています。兵庫県・香寺町
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11:49
少し行くと石の鳥居があり、周りのモミジは少しだけ色が付いている。あと1週間もすると真赤になることだろう。
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雑木林の中の、よく整備された登山道というか、参道を登っていく。九十九折れで緩やかな登りだ。
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11:59
岩壁が見えてきた。高さは10m、幅は20mほどの岩壁で、三つの祠が祭られている。岩壁の前は幅5mくらいの平地になっている。この岩壁の前の平地が重要で、これがなかったら毘沙門堂も作られなかっただろう。
「播磨国風土記 石坐神山 2000年11月 香寺町文化協会」の石柱が立っている。
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毘沙門山頂上へ
12:11
毘沙門堂の参詣も済ませ、頂上への道を探す。岩壁の入口に戻るとトイレの様なものがあり、その手前から登れそうだ。登山道にはなっていないが、切り開かれているような気がする。
雑木の間の急な坂を、落ち葉を踏み登って行く。かなり急だ。
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12:27
頂上に着くのかと思っていたが、尾根のピークに着いてしまった。長方形の石杭がある、草木が無い平地になっているが、周囲は雑木が茂り展望は無い。
尾根には明確な切り開きがある。三角点のある頂上は、木々の間から見える景色から判断し、南にあると確信し南に進む。尾根の明確な切り開きは無くなったが、狭い踏み跡が続いている。
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12:35
倒れた松を避け、急な岩場を登ると四等三角点(点名:丁ケ崎)のある頂上に到着。頂上は草木が茂り、ほとんど人は来ていないようだ。木々の間から香呂の町並みが見えるぐらいで展望は無い。頂上より南側にも薄い踏み跡はある。
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下山は何処だ
13:00
展望の無い頂上を堪能し、下山開始。
13:10
来た道を戻り、尾根に登りついたところに到着。ここから西側の尾根にも切り開きがあり、西に下ることにする。北に下れば「相坂トンネル」の上に出られるようだが踏み跡も無かった。
西に下るが切り開き踏み跡とも無くなり、雑木の中を漕いで進む。方向を北に修正しつつ籔漕ぎを続けると、車の走る音が聞こえ道路も見えてきた。
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13:37
道路に出た。場所は県道80号線が西の相坂トンネルに曲がるところだった。
県道80号線はこの曲がり角まで拡幅されていて、ここからトンネル手前の溜池まで拡幅工事中だった。もしかすると今の相坂トンネルも無くなるかもしれない。トンネルを見学に行く。
相坂トンネルは噂通りに非常に狭く車と人でも行き違うのが難しいだろう。トンネルは煉瓦でできていた。トンネルを抜けた東側に解説看板があった。
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相坂トンネル(香寺町相坂)
昔、相坂から谷山や須加院への道は、トンネル南の鞍部を越す険しい山道でした。
大正8年、香呂村長の岩田清治氏の肝入りで工事を開始し同10年に完成しました。設計は市川町の尾崎純三氏でした。
セメントが普及していなかったため、工事材料の七割まで煉瓦が使用されています。煉瓦は香呂駅西にあった煉瓦工場の製品です。
工事費は約2万円、香呂村の事業としては画期的なものでした。
高さ2.9m横幅2.45mで長さは76mあります。昭和61年3月
香寺町
トンネルの上にも道が通っているが半分笹薮になっていた。毘沙門山からの踏み跡がないか探したが見つからなかった。けれども「八葉寺0.6km 暮坂峠3.4km」という自然歩道の標識が笹薮の中にあった。踏み跡はなかったがトンネルの上から八葉寺に行く自然歩道があったようだ。
14:10
相坂トンネルを見学し車に戻り始めると、雨が降ってきた。走って車に戻る。車に入ると少し雨が強くなってきた。
14:13
車を出す。雨のため田川神社の見学をキャンセルし、暮坂峠に向う。
暮坂峠の北側には、コンクリートブロック製の祠があり、お地蔵さんが祀られていたが、よだれ掛けでぐるぐる巻きにされて顔が見えなくなっていた。
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祠の後から北へ登る踏み跡があったが、南の広峰山方向の踏み跡は見つからなかった。
自然歩道の「富田山性海寺 1.9km 田川神社2.3km」の案内標識と、「飾磨 神崎 郡境」の石柱があった。
14:59
家に帰着。総走行距離31km。紅葉には少し早かったが、雑木林の籔漕ぎを堪能した山行だった。
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