福崎町の神前山
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平成14年12月20日(金) メンバー 私だけ
神前山 | かんざきやま | 330mくらい |
二宮神社から神前山へ
市川の西、福崎町と市川町の町界に位置する神前山に登ってきた。地形図(平成14年7月発行、2万5千分の1「北条」)には山名が記載されてなく、おまけに三角点も標高点も無い山だ。
神前山の南の麓にある二宮神社から多分あるだろう送電線巡視路を登り、尾根にある送電線鉄塔まで登る。そこから尾根伝いに北に登り市川町との町界にある神前山に。
神前山頂上から町界尾根を西に進み、隣の地形図(前之庄)に入り316.2mの三角点ピーク(点名:坂戸山)に。
そこから町界尾根を離れ、南に尾根伝いに進み、元の地形図(北条)に戻り277.7mの三角点ピーク(点名:福田)に。
福崎町スポーツ公園に下山し、出発点の二宮神社に戻るという計画だ。
9:56
家を出発。天気は曇り。最近出発時間が遅くなる傾向にある。もう少し早く出るよう努力しなくては。
夢前川に沿って県道67号線を北上し(市川の横にある山なので、国道312号線を行ったほうが近いが、信号が無い県道が好きなので)、夢前町前之庄で県道23号線に右折し東に進み福崎町に入る。
大橋西の信号を左折し、JR播但線福崎駅前に出る。駅前で右に曲がり線路沿いに進み、2番目の踏切を渡り、狭い道を進むと二宮神社の石の鳥居が現れる。
10:51
石の鳥居の下を通り、二宮神社に到着。二宮神社は一段高い所にあり、その下には広場があり車を止めさせてもらう。
広場の脇にはイチイガシの巨木があり、案内看板がたくさん立っていた。
二宮神社(にのみやじんじゃ)
本社の祭神は、大国主命の御子建石敷命で、播磨風土記、国内神名帳によれば、本郡の鎮守様で郡名起源の宮、本郡開拓の祖神、人心又開拓の偉業をなす神様です。境内には、日本ミツバチが生息し、イチイガシ、ヤブツバキなどの幼・老樹がたくさんあります。神社の森は、兵庫県環境緑地保全地域に指定されています。毎年10月初旬には「秋祭り」が行われ、豪華な屋台が練り歩きます。
近畿自然歩道 環境庁・兵庫県
保存樹
この森は福崎町自然保護条例により指定された森です。
この貴重な財産を町民みんなで大切に守ってゆきましょう。
指定番号 10 指定60年4月1日
樹種 二宮神社の森福崎町
環境緑地保全地域 二宮神社
指定区域 神崎郡福崎町山崎字北山の一部
指定面積 5.1ヘクタール
指定年月日 昭和57年3月2日兵庫県
二ノ宮神社 環境緑地保全地域の特色
当神社の社叢はイチイガシ、アラカシ、ヤブツバキ、杉、ヒノキ、ツガなどから構成されています。
イチイガシ、アラカシ、ヤブツバキなどの常緑広葉樹で照葉樹林といいます。
昔、西日本一帯はこの照葉樹林に広くおおわれておりましたが、現在では少なくなっており、学術的に高く評価されております。
なかでもイチイガシは兵庫県下では特に少なくなっており、当地域ののように多く生育している所は珍しく非常に価値の高いものです。
みんなでこの貴重な自然を永く守っていきましょう。兵庫県
神社に偵察に行くと、東側の玉垣の外に「火の用心」の標識を発見。そこから送電線巡視路が森の中に伸びている。登山口はあっけなく見つかってしまった。
11:01
準備を整え登山開始。巡視路入口から登り始める。
巡視路は東の尾根に向かい、落ち葉が厚く積もった、それなりに急な道を登って行く。落ち葉のために足元が滑りやすい。
11:26
東側から主尾根に着くと、そこには送電線鉄塔(播磨線101番)があった。送電線の延びる東西が見通せる。送電線巡視路はこの鉄塔までで終わり、これから進む北側の尾根には雑木が茂りはっきりした踏み跡も無いようだ。
籔尾根だ
送電線鉄塔から北の尾根は、背の低い雑木の枝がからまり、踏み跡も獣道も無いかなり悪質な籔だ。セルフタイマーで撮っても、10秒ではカメラから離れることが出来ず背中しか写らない。
雑木の背が低くく見通しはいいので、振り返ると高圧線鉄塔が意外な近さに見え、なかなか進むことが出来ない。また予想外に狭い尾根で籔をかわすこともできない。
このまま籔が続くようなら撤退も考えたが、しばらく進むと、ようやく籔が途切れ獣道も現れなんとか進むことが出来るようになってきた。
12:01
ようやく、神前山頂上に到着した。5番の境界標石が建っている。周りは雑木に囲まれ展望は良くない。
また、ここが神前山の頂上かどうかは自信は無いが、東西両側とも町界には切り開きがあり、これからの行程は楽に行けそうだ。
快適な町界尾根
12:17
神前山を後にして、西に町界尾根を進む。尾根の南側は雑木林で、北側の斜面は伐採されていている。シカ除けネットが伐採地との間にある。ネットは北に離れたり尾根に戻ったりして西に続いていた。
12:26
6番の境界標石が現れた。ここから道は南の方に向きを変えている。おそらく332mのピークに行くのだろう。
南の332mのピークまで踏み跡があったが、その先は無いようだ。雑木に囲まれ展望はあまり良くなかった。
12:36
6番の境界標石まで戻り西側の植林の斜面を観察すると、薄い踏み跡が急な下り坂に付いている。
12:48
急坂を下り次のピークに登ると、北側の展望が広がり下界の溜池の配置から、現在位置を確認することが出来た。笠形山もよく見える。
町界尾根も籔
12:52
7番の境界標石が現れ、右側に続いていたシカ除けネットが北に曲がり離れていく。切り開きもネットに沿って北に行ってしまう。町界尾根は、地形図よりも急に見える西側の植林の斜面に続いているはずだ。踏み跡など全く無いが、下草があまり無く下りやすそうだ。
13:02
鞍部に到着。北にも南にも西にも東にも踏み跡は無い。南側に踏み跡があったらそこから下山してしまおうと思っていたが、これでは前進するしかないようだ。
西への登りは急で、また現れたシカ除けネットにつかまりながらよじ登るか、イバラ交じりの雑木が茂るところを行くしかなく、非常に難儀した。
13:24
316.2mの三角点ピーク(点名:坂戸山)に到着。ここも北側が伐採されていて展望はまずまずだが、シカ除けネットが邪魔をしている。
12:36
坂戸山を後にして尾根を西に進む。ここからも雑木籔だ。無事に下山できるのだろうかと心配になってきた。
西側の尾根は天国だ
籔を漕ぎ、南の尾根に向け進む方向を変えた後、明確な踏み跡が現れ、それははっきりした道になった。これで下山できそうだ。
東側が開けていて登ってきた尾根や鞍部がよく見え、展望を楽しみながら平坦な尾根を進んでいく。
14:04
両側が松林になり、タフロープが道の両側に張られている。松茸山のようだ。
14:20
「火の用心」の標識が現れた。直進は99番、東に下りるのは100番になっている。ここは尾根を直進する。
14:21
送電線鉄塔99番に到着。西に福崎東洋ゴルフ場が見える。
14:25
277.7mの三角点ピーク(点名:福田)に着いた。そばの木に「必勝」と書いた布が巻かれている。また壊れたパイプ椅子が2個転がっている。「必勝」の鉢巻をしてパイプ椅子に座って松茸山を監視したのだろうか。
三角点の北から、西に下りる道があったが、南に行く踏み跡もあったので、南に向うことにする。タフロープに誘導されるように下山していくと、大きな岩が現れ、尾根を間違えたかなと思ったが、周りの風景から見て間違いないようだ。
14:54
福崎町スポーツ公園の体育館の裏に下山。「山火事注意」の標識がある。
スポーツ公園にはテニスコート・野球グランドがあり、駐車場もある。
15:17
民家の間の狭い道を通り二宮神社に戻る。
15:23
車を出し家路につく。
16:14
家に帰着。総走行距離54km。
ほぼ計画通りの山行をすることが出来たが、籔は予想以上にきつかった。しかし予想外に展望のいい山だった。
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