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平荘湖と飯盛山、おまけの高御位山



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平成16年2月11日(水)  メンバー 私と娘その1

飯盛山 いいもりやま 215m
相ノ山 あいのやま 179m
高御位山 たかみくらやま 299.8m

2万5千分の1地形図「加古川」を参照すること。


加古川市の平荘湖

今回の山行は神戸新聞総合出版センター刊、横山晴朗著の「はりま歴史の山 ハイキング」を参考にして登ってきた。臨海工業地帯の工業用水の供給源として造られた「平荘湖」の北側にある飯盛山に登り、帰りに時間があったので成井登山口から高御位山にも登ってきた。

真冬の2月なのに暖かく、霞がかかり瀬戸内海どころか近くの加古川さえも見えない遠望の利かない一日だった。けれども、久しぶりに「娘その1」と一緒に登ることができ楽しかった。


平荘湖の駐車場は満員御礼

平荘湖の北側にある「兵庫県立東はりま青少年館」の駐車場に車を止めようと思っていたが、第一、第二、第三と合計68台止められるのだが、今日の平荘湖は大繁盛のようで全て満車で止めることが出来ない。駐車場には

・毎度当館を御利用いただきありがとうございます。なお、当青少年館に御用のない方の駐車は固くお断りします。また、アイドリングも禁止します。

館長

とあり、ハイキング目的の駐車も本当はいけないのだろう。

10:57
平荘湖に突き出た「一つ山」の付け根に車が4台ほど止められるスペースがあり、幸いにも1台分空いていたのでようやく車を止めることが出来た。

青少年館前の湖岸には墳丘がなくなり石室の岩だけが残った古墳がある。岩が微妙なバランスで組み合わされ天井岩が一つだけ残っている。

平荘湖湖岸の古墳
いままで崩れなかったので乗っても大丈夫だろう

11:11
青少年館の右横から登山道が始まっている。この飯盛山のように案内書がある山は、いつも悩む登山口探しをする必要もなく気楽に登れる。しかし、いまひとつ物足りなさを感じる。

登山口に道標はないが、白く日に焼けた関西電力送電線巡視路の標識が入口脇に立っている。最初は青少年館の境界フェンス沿いに登っていく。

青少年館右横の登山口
この登山口には道標が欲しいな

登山道の中央がえぐれ溝状になっている。太目のタイヤ跡が付いているところがあり、どうやらバイクで山登りをする人がいるようだ。エンジンの力を借りて登るのもさぞかし豪快で気分がいいものだろう。

もうすぐ送電線鉄塔だ
この辺は土の道だ

11:18
「神吉線24」の送電線鉄塔に着いた。環境に調和するためかこげ茶色に塗られている。振り返ると登り始めて7分の平荘湖がまだまだ近くに見える。送電線鉄塔からの登山道は表土が失われ、もろい岩が露出して歩きにくい。下山してくるハイカー4人に出会った。

11:26
関西電力の電波反射板があり、麓に変電所が見える。暑くなってきたのでここで上着を脱ぎ5分ほど休憩する。ここからは緩やかな尾根の登りになる。

11:33
「高砂火力線40」送電線鉄塔に着いた。この鉄塔もこげ茶に塗られている。破線道の分岐点へ向う道の南側はまばらに低木が生え見通しがよく平荘湖がよく見える。しかし、相変わらず霞がかかり加古川さえよく見えない。

破線道の分岐点へ
送電線が3系統通っている


飯盛山頂上へ

11:41
破線道の分岐点に着いた。道標が二つあり、茶色に白字は西は「相ノ山」、北は「飯盛山」。白地に黒字は北は「大中コース」、西は「(県)青少年館」となっている。

分岐から飯盛山への広い道
この広い道も送電線鉄塔までだ

11:42
三番目の送電線鉄塔「姫路火力東線51」に着いた。この鉄塔もこげ茶に塗られている。この鉄塔までの道は送電線巡視路だったようで、ここから先は狭い道となる。それでも十分に歩きやすい道だ。

送電線鉄塔から飯盛山への道
雑木に挟まれた展望のない道

11:46
200mほどのピークから道は二つに分かれている。左は「中コース」、右は「大コース」となっている。「大中コース」がここで二つに分かれてしまったわけだ。飯盛山は「大コース」の方へ進めばよいのだが、「小コース」はいったいどこにあるのだろう。

もうすぐ飯盛山頂上だ
この辺は好展望地だ

11:53
登り始めてから40分ほどで飯盛山頂上に到着。「飯盛山215m」の標柱が立っている。「大コース」はさらに北に延びているが草がかなり茂っている。頂上は木々に囲まれ展望はあまり良くないが東の方は開けている。

飯盛山頂上から東方向
ボッーとしている
(風景がであって、けして娘その1がボッーとしているわけでない)

頂上から東に近畿地方建設局姫路工事事務所の「相ノ山反射板」がある。この反射板に登れば360度の展望だろうが今日は霞んでいるのでやめておく。しかし「飯盛山」に登ったつもりだが、ここは「相ノ山」なのだろうか。近畿地方建設局の反射板命名法はどうなっているのだろうか。まあ飯盛山はたくさんあるから区別はつき易いだろうが。

12:07
破線道の分岐点まで戻り昼食にする。南向きの斜面の、疎らに生えた低木の下は草原となっていて、風も通らず暖かい。


下山は相ノ山経由

12:32
昼食後、相ノ山を目指し分岐点から西に下る。分岐点の方が標高が高いため相ノ山への行程はほとんど下りになる。始めは風化した滑りやすい岩斜面を下り、最後の登り返しは普通の岩場となる。

12:39
相ノ山頂上に着いた。昼食中に追い越していった夫婦が休憩している。少年自然の家への下山口には

進入禁止

これより先に進むと少年自然の家の敷地となります。立入はご遠慮ください。

という、警告表示がしてあり西側の道を下るのは禁止されている。ここから南へ、車を置いている「一つ山」方向に下るので問題は無いが、少年自然の家も敷地内に自由通行のできる道を造って欲しいものだ。

上側の送電線鉄塔へ
眺めのよい岩場が続く

12:49
眺めのよい岩場を下りて行き「高砂火力線39」の送電線鉄塔に着いた。この鉄塔から下の東側は近年山火事があったようで木々は焼け焦げている。きな臭さが消えているので最近の山火事ではなさそうだ。

12:54
「神吉線23」通過。

13:02
最後まで岩場が続き、湖岸道路に下り立つ。「一つ山」の付け根の車を止めたところに出た。


おまけの高御位山

出だしは遅かったが、予想以上に早く下山できたので、帰り道の途中から成井登山口に行き高御位山に登ることにする。

13:22
高御位山成井登山口には広い駐車場があり20台ぐらいは止められそうだ。日曜日でほぼ満車状態だったが端の方が空いていて止めることが出来た。

この成井登山口は姫路からだと交通の便が悪いため一度も登ったことがなく、今回が初めてだ。

わがまち加古川50選
高御位山

加古川市と高砂市との市境にある山で、「播磨富士」とも呼ばれています。標高は304mで、古くから山全体を御神体とした山岳信仰の名残を今も伝えています。山頂には、高御位神社や大正10年にグライダーで関西初飛行を成し遂げた、志方町出身の渡辺信二氏の偉業をたたえる「飛翔の碑」が建っています。山頂からの見晴らしは抜群で、天気が良ければ遠く淡路・四国まで見渡せ、毎年元旦にはご来光を見るために多くの参拝者で賑わいます。

加古川市制50周年記念・加古川市

13:28
石の鳥居から始まる登山道の横には上記の解説板があり、階段道が高御位山頂上まで続いている。登山道の脇には丁石があり「一丁」から始まり頂上は「十八丁」になっている。

成井登山口から頂上へと続く階段道を悪く言う人が大勢いる。この道を登山道と思うからいけないのであって、高御位神社への参道だと思えば階段道を造られた先人たちの努力に感謝するのが人として当たりまえのことだろう。階段道ほど登りやすく下りやすいものはないと私は信じている。

頂上まで続く階段道
手摺も付いている

13:58
石畳の階段、擬木の階段、岩の階段を登り30分で「高御位山」に到着。299.8m三角点標石は岩場から一段下の神社の脇に埋まっているので、最高標高地点は304mとなるのだろう。

頂上の文物に関しては前回の山行記録5年ぶり4回目の高御位山に詳細に述べている。

高御位山頂上の「飛翔の碑」
無事進学先も決まった娘その1
3年後は白衣の天使になれるのだろうか?

14:13
下山開始。成井への階段道をそのまま下る。

14:35
22分で下山終了。鹿嶋神社から真夏に高御位山に登るのに比べたら散歩のような山登りだった。



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