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東から登る七種薬師



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平成16年3月21日(日)  メンバー 私だけ

七種薬師(薬師ノ峯) なぐさやくし(やくしのみね) 616.2m

2万5千分の1地形図「前之庄」を参照すること。


三度目の七種薬師

平成12年12月、七種の滝〜七種周回尾根〜七種薬師〜尾根から東へ「適当」に下山。
平成14年3月、西から「適当」に周回尾根〜七種薬師〜地獄鎌尾根から下山。

そして2年後の今日、野外活動センターの北から登山道で七種薬師へ登り、下山道?で野外活動センターに戻る。「適当」がなくなったのが進歩か。

先週の日曜日に七種槍から七種山へ縦走したあと、福崎町青少年野外活動センターへ寄ってみると「七種三山 登山ガイドマップ」なるものが掲示してあり、七種薬師への東側からの登山コースが示されていた。

WEBで調べてみるも、この東から登った記録は見当たらない。と言うことはこれが人類史上最初の七種薬師へ東側から登った山行記録となる、かな。


田口Aコースを登る

9:19
福崎町青少年野外活動センターの駐車場に到着。

9:32
登山準備を整え舗装林道を北に進む。七種山から七種槍を目指すのか、夫婦が先行している。しかし、忘れ物をしたのか駐車場へ引き返していった。

9:40
ライオンズの森の先、地形図の169m標高点から左側の谷に林道が分岐している。そしてそこには案内板が2枚ある。

七種薬師山入口
登山ルート整備事業
15年3月23日
福崎町山の会

七種薬師
山頂まで2km、この先すぐ右へ
自然を大切に…薬師峯愛好会

「福崎町山の会」は木板に墨書、「薬師峯愛好会」はプリンターで紙に印刷したものをビニールでパウチしたもので、七種槍にたくさんあった「七種槍愛好会」の案内板と全く同じ形式のものだ。

9:42
林道を2分ほど入ると、右側の植林斜面に向けてまた2枚の案内板があり、ここが「田口Aコース」の登山口になっている。。

七種薬師山
登山ルート
15年3月23日
福崎町山の会

お薬師様が祀られ、展望も素晴らしい!
七種薬師
自然を大切に…薬師峯愛好会

七種薬師 田口Aコース登山口
この植林を登るのかな

足元に兵庫登山会の「田口方面下山コース」の案内がある。これは本来は周回尾根にあったのではないだろうか。

植林の中を登るのかと思っていたが、すぐに雑木林となる。道は明確なもので目印もたくさんあり、極普通の登山道といった感じだ。1年前の平成15年3月にルートを整備したようだが、その前からこの道は存在していたのだろう。

雑木の中の気分のよい登山道
ここは緩やかだが、ほとんどが急だ

道の両脇にはシダが茂る明るい雑木林の中の快適な、90%は急坂でごく一部だけ水平道となる尾根道を登っていく。

10:30
高度がグングン上がり東向かいの七種槍への尾根ぐらいの高度になると、シダや下草がなくなり雰囲気が少し変わる。道脇にトレッキングシューズの底だけが落ちている。ウレタン樹脂の加水分解により剥がれたものだろうが履いていた人はさぞや驚いた事だろう。

下草がない登山道
道の状態はよい

10:50
落ち葉の道が、岩のゴロゴロする道になると周回尾根も近い。

11:00
登山口から1時間20分、ようやく周回尾根に到着した。ここにも薬師峯愛好会の案内が2枚ある。

(左)そうびろ山(538m)を通り、約3km・90分
野外センターへ
下山コース
自然を大切に…薬師峯愛好会

(右)お薬師様が祀られ、展望も素晴らしい!
七種薬師
自然を大切に…薬師峯愛好会
(手書きで)あと5分少し!

周回尾根に着いた
こんな分岐あったかな

11:12
七種薬師頂上に到着。周回尾根に着いてから100mほど登らなければならず5分で登れるわけがない。

七種薬師の頂上は10人くらい座れる広さがあり、七種槍の方向が開けている。前之庄側の一段低いところに薬師如来の石仏が祀られている。2年前に登った時は頂上にはプレートが1枚しかなかったが、今は8枚に増えている。兵庫登山会の大きな山名板が立ち、記念写真にはいいかもしれないが、少し目障りではある。

早めのお昼ごはんを食べていると、遠路はるばる大阪からの三人組、そして兵庫県の太子町からの11人の団体が登ってきて、七種山頂上は一気に賑やかになってきた。

七種薬師頂上は大賑わい
七種槍が正面に見える

両グループとも西側の前之庄から地獄鎌尾根コースを登って来たそうで、明確な案内があり問題なく登れるようになっていたそうだ。

太子町から来た人達は私のHPを見ていて私の事をよく知っていた。そのうちの一人は姫路市大回り、その17(檀特山から瀬戸内海へ)の後半の駐車場で登場した女性だった。


田口Bコースを下る

12:22
下山開始。下山は周回尾根を南に進み448m鞍部の南、440m+ピークから東の538mピーク(そうろび山)を経由し野外活動センターへダイレクトに下山する「田口Bコース」で行くことにする。

12:27
登りに使った「田口Aコース」の分岐を通過。ここから周回尾根は急激に下っている。尾根の両側は雑木が茂り展望はない。

七種薬師から南の尾根道
道ははっきりしている

448m鞍部付近には大きなヌタ場がある。前々回に七種薬師に登った時に、この辺りから東へ植林の斜面を苦労しながら下ったことを思い出した。

12:55
440m+ピークに到着。七種薬師頂上から既に1km近く離れているのだが、間に遮るものがないこともあり、頂上からの賑やかな声が風に乗って聞こえてくる。

田口Bコースが始まる440m+ピーク
ここも案内充実

そうびろ山(538m)を通り
野外センターへ
下山コース
自然を大切に…薬師峯愛好会

この案内以外に木に黄色テープが巻かれ行き先が書かれている。

13:15
周回尾根から東に離れ「そうびろ山」頂上に着いた。明確な切り開きがありテープ類も十分だが、あまり歩かれた様子はない。

そうびろ山
(538m)
正面は七種薬師峯
自然を大切に…薬師峯愛好会

七種薬師方向の雑木が伐られている。さすがにここまでは七種薬師頂上からの声は聞こえてこない。それとも下山し始めたのだろうか。

そうびろ山から見た七種薬師
そうびろ山は漢字ではどう書くのだろうか

13:29
下山路を示す目印は北東へ下る尾根に続いている。尾根の肩からは七種薬師・七種山・七種槍が一望できる。しかし、幸いにも周囲の木々は伐られることもなく、梢の隙間から垣間見ることができるだけだが。

尾根の肩からは急な踏み跡も何もない雑木林の中を、目印を探しながら下っていく。下草もなく雑木の間隔は十分に広いので籔漕ぎにはならないが、人が通った踏み跡が全くない不思議な下山道だ。目印がなかったらただの雑木の斜面にしか見えず、これから枝葉が茂ってきたら目印も見にくくなるだろう。

田口Bコースを下山している
目印を見失ったら大変だ

この「田口Bコース」は何とか下りには使えるだろうが、登りにはお勧めしない。終盤近くでは七種池が真下に見えるぐらいの急傾斜を下りていく。

14:23
意外と時間がかかり、最後は野外活動センターの駐車場西側の植林に着いた。駐車場に下りて西側の植林を見上げると3本の木に黄色テープが巻かれているのが見え、そこが下山口だが特に案内はない。



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