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広峰神社から氷室池・獨協大学へ



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平成16年10月31日(日)  メンバー 私だけ

広峰山 ひろみねさん 310m+

2万5千分の1地形図「姫路北部」を参照すること。


広峰神社の東の様子

9:16
妻その1に送ってもらい広峰神社の山上駐車場に到着。登ってみたい道は色々あるが、車道がここまで通じているし、つい誘惑に負けてしまって今回も頂上からの山下りになってしまった。

9:28
広峰神社のすぐ東側の崩落個所を見に行くと、倒木の太い幹はそのままだが、枝葉は除去されていて楽に通ることが出来るようになっていた。
広峰神社東の登山道に横たわる倒木
樹木に関して基本的な知識がない私には
この倒木の種類が分らない


広峰神社から谷を下り氷室池へ

9:55
広峰神社から北西に近畿自然歩道を行き、地形図で破線道が分岐する地点に付いた。北へと延びる道は「広峰道」で香寺町の奥須加院へと抜けることが出来る。

(北西)氷室池2.3Km (南東)吉備神社・荒神社0.5Km、広峰神社0.9Km
近畿自然歩道

この分岐に私製の道標で「(北)そうめん滝→」の表示があるが、ここから北に進んでどうやって東にあるそうめん滝に行けるのだろう。本当に行けるのならば、簡単なルート図と所要時間を記載し、もっと分りやすくして欲しいものだ。これ以外にも増位・広峰の私製道標は不親切なものが多く、またWEBに情報を発信する人もいない。

9:59
近畿自然歩道から離れ北に延びる広峰道に入り、322m標高点の東側を過ぎると左側に「氷室池←」の私製道標が2個立木に結わえ付けてある。片方はペットボトルを加工したもののようだ。

兵庫県 300山 登山ルート紹介に記載されている「氷室池〜滑滝〜杉沢〜」のルートに相当するものだろう。

直進は奥須加院へ行く広峰道
暗い谷じゃなくて真っすぐ行きたいな

氷室池への案内
材料はビニール薄板

北に延びるきれいな広峰道に比べると、道標の指す左手の谷には道らしきものはおろか踏み跡さえ見えない。すぐ近くにビニール紐のマーキングはあるが、本当に氷室池まで行けるのだろうか。心配になってきた。

それでも谷を下りて行くと、明確な道があった。いや昔はあったようだ。今は通る人もなく落ち葉が積もり道を隠そうとしている。それでもまだ道には木が生えていないので、使われなくなったのはそんなに昔のことではないだろう。

10:09
葉が青々とした木々が道に倒れこんでいる。この前の台風の仕業だろうか、幸いまだ谷が浅く斜面を登り倒木を迂回するのも簡単だ。

倒木が道に
落ち葉が積もった明確な道の上にいるのだが
分るだろうか

その後も倒木がポツポツとあり、そのたびに迂回して薄い藪の斜面を登り下りしなければならない。

10:22
谷が土砂で埋まり道が消えてしまっている。倒竹も多く見通し悪いが、左岸に道の様な地形がある。人工か自然が造ったものか分らないが、適当に下りて行くと無事に道に復帰することが出来た。

土砂に埋もれた谷、道はどこだ
戻ろかな

10:27
道と渓流の間に石を組んだ炭焼窯跡がある。普通なら窯跡が現れると、そこから下の道は劇的に良くなるのだが、倒木が多くさっぱりだ。


なめ滝が現れた

10:43
右手を流れる渓流の底が、白っぽい平らな岩盤になり「なめ滝」になっている。なめ滝は右へ曲がりながら100m近くの長さがあり、広峰の山中にこんな所が隠されていたことに驚いた。

なめ滝の左岸を下っていくと斜面に石段がある。普通の階段よりも段差は小さいが、こんなところに誰が造ったのかと思ったが、どうやら横に寝た柱状節理のようだ。ということは、広峰山は大昔は火山だっんだ。

なめ滝の下流部分
ながいながいなめ滝だ

なめ滝横にあった柱状節理
苔むした石段に見えた

11:06
道の脇にまた炭焼窯跡がある。石を丸く組んで造られていてあまり大きなものではない。低木の倒木は時々あるが、道もだいぶ良くなってきたのでもう安心だ。

石組みの炭焼窯跡
井戸ではない

11:07
境界石杭と目印の赤テープ・木に赤ペンキの三点セットがある。なめ滝の下で東からの谷と合流したはずなのだが木々に視界を奪われ分らずじまいで、この下でも東からの広めの谷と合流しているのだがそれも分らなかった。

11:27
谷は広くなってきたが、相変わらず木々で見通しは悪い。道がごく一部だけ渓流の流れのそばを行く。

流れの横を行く
見通しは悪く現在位置の把握は難しい

11:34
直径5mほどの深みがある。水は透き通り深さもあるので、暑い盛りだったら泳ぎたくなるようなところだ。この淀みの手前で細い流れを渡り、左岸から右岸に渡る。

丸いプールのような淀み
夏の来たいが暑いだろうな

11:42
道は渓流を渡り対岸へと続いている。高さ1mほどの石積の護岸が両岸にあり、かつてはここに橋が架けられていたことが分る。右岸から左岸へと渡る。

道は広くなり幅が3mほどありそうだ。作業道にしては広すぎ夢前町側から広峰神社への参拝道だったのだろうか。

広い道を行く
この写真を見ても道に見えないのは普通かな


石積堰堤が2本

11:54
流れが消えたゴロゴロ石の川床を右岸へと渡り、1分ほど行くと渓流の流れを遮る高さ4mほどの石積の堰堤が現れた。過去には谷幅一杯に築かれた堰堤は、今は渓流が流れる部分を失っているが、自然に崩壊したのか、はたまた人為的に壊されたのか分らない。

石積の堤に登ってみる

私にはこのような石積構造物の歴史的価値は分らないが、近世土木工事跡愛好者(いるのかな)にとっては垂涎のものなのかもしれない。

11:59
今度は高さは2mほどと低くなったが、同じ構造の石積の堰堤が谷を横切っている。これも渓流部分は失われている。

左側(北側)に石積の堰堤が残る

2個目の堰堤跡の下流で左岸に渡り、石積護岸の道を行く。過去に莫大な費用と莫大な人手をかけられたこの一帯は、氷室池とともに忘れ去られようとしているようだ。

12:08
近畿自然歩道沿いの流れを渡り、堰堤の上を行くと地形図の破線道(山陽自然歩道と表記されているが今は近畿自然歩道と呼ばれている)に出た。

(南東)吉備神社・荒神社2.4Km 広峯神社2.8Km
(北西)氷室池0.4Km
近畿自然歩道

氷室池近くの近畿自然歩道に出る
ここに案内が欲しいな


近畿自然歩道から獨協大学へ

ここから南へ進み、近畿自然歩道が広峰神社を目指し山へ登り始める分岐点から、さらに谷を遡り峠を越えて姫路獨協大学へ向うことにする。

分岐地点までは氷室池から広峰神社へを参照すること。

12:28
近畿自然歩道と別れる地点に着いた。

(南東)吉備神社・荒神社1.9Km 広峯神社2.3Km
(北)氷室池0.9Km (南:手書きで)独協大
近畿自然歩道

近畿自然歩道から別れ獨協大学へ

近畿自然歩道と比べるといくぶん細くはなるが、明確な道が続いている。なぜなのか、迷いようのないこの道には赤テープのマーキングが沢山ある。この山域は欲しいところにはなく、いらないところには沢山のマーキングがある不思議なところだ。

分岐点からすぐに流れを渡り、峠の直前までは谷の左岸を行く。この道にも台風の倒木がちらほらあるが、大きく迂回するようなのはない。

獨協大学北側の峠に行く道
紅葉には少し早いようだ"

12:49
峠近くの一部分に植林がされているが、ほとんどは雑木林の中を行き峠に着いた。この峠が夢前町と姫路市の市町界で、西側の尾根への登りには切り開きがあるような気がする。

峠には頭が赤く塗られ側面「山」印の境界石杭と、頭は三角の中に「TC」と側面には「52」と「12」と彫られた石杭があるだけで他には目ぼしいものはない。

獨協大学北側の峠を越える
この峠にも名前があるのだろう

峠の獨協大学側も明確な道が続くが、谷が幾分狭く傾斜も少し急なため道は狭く、深くえぐれた部分もある。

峠の獨協大学側の道

13:10
小さな砂防ダム下流の斜面を下り河原に下り立つ。テープのマーキングがあり分りやすくなっているが、道標はない。

本日の山行はここで終了
ここに道標があれば親切なのだが

どうした訳か足元の石にブラジャーが引っかかっていた。3日後の文化の日に通った時は入口左側の木に掛けられていて、誰も通らないように思えるがそうでもないようだ。

ちなみにブラジャーはアメリカのLilyetteという会社が作ったものでサイズは34B(インチ表示でセンチなら86cm)、色は退色しているがベージュか。

Lilyette 0850 34B

ASSEMBLED IN
DOMINICAN
REPUBLIC FROM
U.S.COMPONENTS

FIBER CONTENT AND
CARE INSTRUCTIONS
ON REVERSE SIDE

HAND WASH WARM
LINE DRY
ONLY NON-CHLORINE
BIFACH WHEN NEEDED

RN 62595 323 9
BUST SECTION
100% NYLON
ELASTIC SECTION
NYLON & LYCRA SPANDEX

WE RECOMMEND
Woolite®

砂防ダム下の流れのない河原を横切ると、本当の道に出た。南側は獨協大学の西側へ続く1車線幅の舗装道路、北側は下ってきた峠から西に尾根を1本越えた「書写ゴルフ場」へ続く峠道のようだ。

舗装が途切れ段差もあり車が入れなくなる所に次のような警告板が建っている。

警告 山林を大切に…

山道につき自動車の乗り入れは固く禁止致します。
又、山道でのゴミ捨てや工事等承諾なしにはできません。(保安林)

上大野農区長

車が入れないのに不思議な警告板だが、獨協大学の西側の道を入った先の車回しにも同じ警告板があった。

舗装道路に座り込み遅い昼食を取った後、獨協大学正門前のバス停から(平日は1時間に6本、土・日・祝は2本)姫路駅行きの神姫バスに乗り帰途につく。



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