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第二弾
広峰神社から氷室池・獨協大学へ



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平成16年11月 3日(水)  メンバー 私だけ

広峰山 ひろみねさん 310m+

2万5千分の1地形図「姫路北部」を参照すること。


またまた広峰山

9月26日から始めた増位・広峰詣では、今回で9回目(その内の2回は山行記録は作らず)を迎えた。前回に引き続き、広峰神社から北の奥須加院へと抜ける広峰道の途中から、氷室池へと谷を下るルートで、兵庫県 300山 登山ルート紹介に記載されている「広峰道〜井戸・洞窟〜ケイ沢〜氷室池」のルートに相当するものを辿る事にする。

8:27
近頃恒例になってきたが、今日も妻その1に送ってもらい広峰神社の山上駐車場についた。

広峰神社の拝殿

8:50
広峰神社から西へ近畿自然歩道を行き、広峰道との分岐に着いた。

(北西)氷室池2.3Km (南東)吉備神社・荒神社0.5Km、広峰神社0.9Km
近畿自然歩道

分岐点から北へ広峰道を進む。

9:00
左、前回下った<広峰道〜杉沢〜滑滝〜氷室池>の入口(「氷室池←」の案内が2枚)。

広峰道を北に進む

9:06
左、墓地(南)への道。

9:09
右、「弥高山寺跡→」の案内。

9:15
左、墓地(北)。

9:16
右、弥高山へ行く送電線巡視路のプラ階段(火の用心18)。


谷へ入る

9:20
左、「氷室池←」の案内が2枚。これが今日のルートの入口だ。見た感じは道も踏み跡も何もない。

広峰道から西の谷へ

入口から見えなかった大岩の左側を下っていくと、古い石積みの土留めがある。石を三段程積んだだけの幅の狭いものだが、過去には広峰山を仕事の場としていた人達が大勢いたのだろう。

9:30
道も踏み跡も足跡もない谷の、岩の間から水が湧き出し流れが始まっている。

緩やかな谷に道は無いが、テープのマーキングが所々にあり、台風前ならどうということもなかっただろう。しかし、今は倒木が至るところで谷を塞ぎ困ったことになっている。

谷を塞ぐ倒木

倒木を避けるために谷を右往左往しながら下っていく。支谷が数本合流してくるが、下りなのでなんら問題が無い。これが登りなら合流のたびに慎重にどちらに行くか判断しなければならないが、緩い谷を何も考えずに下って行けばいいので気楽なもんだ。

ようやく倒木は無くなったが、道も無い

10:00
土で造られた炭焼窯跡が現れた。石組み部分は崩壊したのか基礎部分の土盛部分だけが残っている。

その横に丸い水溜りがある。周囲は石組みされていて井戸のように見える。今、谷には水の流れがあるが渇水期対策に造られた井戸なのだろう。周囲には小屋掛が出来そうな平地もあり、ここで炭を焼きながら生活していたのだろうか。

井戸跡を覗き込む

この炭焼作業場跡から下流側には明確な道が(道の幅だけに草木が生えてなく、落ち葉が積もり人が通った雰囲気は全くない)始まっている。兵庫県 300山 登山ルート紹介では洞窟があるように記載されていたが、どこにあるのか確認が出来なかった。

明確な道が始まる

道は何度も(6回ぐらい)流れを横切るが、途切れることなく続き倒木も無く至極歩きやすく、歩いていて愉快になってくる。ただし、天気の悪いときは暗く気持ちの悪い谷に一変することだろう。

歩きやすい道が続く

10:35
307m標高点の北から始まる谷と合流する地点(198m標高点の北)まで着いた。流れの右岸側を歩いてきたが、右手の一段高いところに石組みがあるので行ってみると、変色し文字が読み取りにくくなっている案内板と、石を組んで造った囲炉裏にアルミ鍋が置いてある。

道から幾分離れ、だれも見に来ないだろう案内板の薄れた文字を解読すると

(西)氷室 (北東)トラロープ (東)広峰

と書かれているように見える。なおこの案内板は立木に「釘」で打ち付けてある。

直火焚きの囲炉裏
アルミ鍋には木の蓋がのっている

10:46
右手の「トラロープ」からの流れを渡り右岸を進むが、すぐに本流を渡る。

何度目の渡渉だろうか

10:57
198m標高点の北西で、二つの流れが合流し谷の幅が広くなる。この二つの流れはほぼ同じ流量だ。

前回はもう一つの南東からの谷を下ってきたが、この合流には全く気がつかなかった。合流地点は道の近くだが、流れが一段低くその間に潅木があり見えにくいのが原因の一つだ。

また流れの合流地点と、その上流にある渡渉地点がずれているのも分りにくくしている。渡渉地点の右岸の木に古いビニール紐のマーキングが付けられている。しかしマーキングがあることを知っている人以外には気がつかないような目立たないものだ。

氷室池から谷を遡ってくると、次の写真のようなツタが絡まった古い倒木がある。この倒木を乗り越えたら、左手下の渓流を潅木越しに注意しながら見ていくと、流れの合流に気がつくかもしれないし、渡渉地点も分るかもしれない。

この倒木が目印(下流側から撮る)

ここから下流側は広峰神社から氷室池・獨協大学へを参照すること。

11:32
渓流沿いを北西に進み、近畿自然歩道に出た。

(南東)吉備神社・荒神社2.4Km 広峯神社2.8Km
(北西)氷室池0.4Km
近畿自然歩道



三角点(氷室)へ登る

11:39
西側の尾根に213.7mの三角点があり、どこかに登り口が無いかと探しながら近畿自然歩道を北西に歩いて行くと、氷室池の堰堤横まで来てしまった。

仕方が無い、ここから登ろう。見た感じはただの雑木の斜面に見え、登ってみても雑木の籔だ。シダが少し生えていて、木々の枝が相互に張り出し登りにくいこと甚だしい。

さあ三角点に行くぞ

12:19
標高差120mの雑木籔斜面と格闘すること40分、217.3m四等三角点標石(点名:氷室)にドンピシャで到着。

三角点(氷室)に着いた

三角点標石はシダの下、最近ここへ人が来た形跡は皆無。周囲は潅木のため展望皆無。南の尾根に続く踏み跡を期待していたが何も無い。周囲を調べて踏み跡がなかったら登ってきた斜面を下るしかないだろう。

南へ籔を掻き分け進むと、眼下にゴルフ場が現れた。夢前町の明神山も意外な方角に見え、南に行くつもりが西に進んでしまったようだ。

気を取り直して、コンパスで方向を定め雑木とシダの籔を掻き分けていくと、明確な踏み跡が現れ、白テープのマーキングも立木に巻かれている。

どこから間違えたのか三角点方向に戻ると、間に濃密なシダ籔があり、そこで西へそれてしまったようだ。

三角点南のシダ籔、ここを抜けると踏み跡が

12:54
明確な踏み跡の始まりはシダの中に消え、踏み跡がどこから登ってきているのか確認できなかった。おそらく山富団地のどこからかに登り口があるのだろう。

踏み跡を進むと、明確な道となり南の尾根へと延びている。

12:59
地中に埋められていた塩ビパイプが所々で顔を覗かせている。おそらく塩ビ管の中にはテレビ共同受信用のアンテナ線が通っていて、この先にアンテナが建っていて、その先は道も踏み跡もなくなるという最悪パターンが待ち構えている確立が高そうだ。

13:01
予想通り共同受信用アンテナが現れた。道はここまでだが、幸いなことに尾根には切り開きが続き、明確な踏み跡もある。

眼下にはゴルフ場が見え、アンテナの延長線上には仁寿山、その右手には瀬戸内海に浮かぶ家島も見える。今日の行程中唯一の展望ポイントで、遅くなったがここで昼食をとることにする。

共同受信アンテナのある展望ポイント

13:04
展望ポイントを跡にして、踏み跡を南に進む。

「三角」印の中に「TC」と刻まれた大き目の石杭が時々現れる。ゴルフ場関係の敷地境界杭なのだろうか。

広い切り開きもある

13:45
側面に「38」と「14」が刻まれた三角印TC石杭の南に進むと踏み跡が薄れ、イバラに体が絡め取られてしまった。周囲の状況から夢前町と姫路市の市町界の南まで進んでいるように思えるし、「38−14」石杭まで戻り東側の峠に下りることにする。

下りられるかな

13:50
疎らな雑木の斜面を下っていくと峠の南側に出そうになり、方向を修正するも20mほど南側に出てしまった。峠のTC杭は「52−12」で隣に山印の境界杭も立っている。

この峠から獨協大学までは広峰神社から氷室池・獨協大学へを参照すること。

14:08
峠から南へと下り、砂防ダムの下に下り立ち本日の山行は終了。

妻その1に迎えに来てもらい帰途につく。

近畿自然歩道以外の、広峰道から谷沿いに氷室池に下るルートは道がなかったり倒木があったりで余りお勧めできるルートではなかった。広峰道から下るならば谷は次々と合流するため迷うことはありえない。しかし氷室池から遡ると谷は次々と分岐しマーキングも少なく、「ここはどこ」状態に陥りかねない。最初は上流から下り経路を確認することを勧める。

次回は広峰道207m標高点の北東の鞍部へ、氷室池から遡るつもりだが果たしてどうなることか。



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