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社家郷山のキレットルートと裏キレットルート



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平成20年4月6日(土)  メンバー 私だけ

西宮甲山高校前バス停〜社家郷山〜エデンの園

2万5千分の1地形図「宝塚」を見ても社家郷山に登山道は記載されていない。


2週連続の社家郷山

西宮市と宝塚市の境界にある社家郷山(しゃけごうやま)は、東六甲縦走路の山々の南に周囲を車道で囲まれた、ほとんど独立した形の山塊だ。地形図上の489m最高標高地点は無名で、東端の457mピークが樫ケ峰となっている。

六甲山の賑やかな主要部から距離をおいた、この周辺の山々は訪れるハイカーも少なく静かな山歩きが楽しむことができる。地形図には破線道も描かれていないが、山に糧を求めて地元の人が歩いてきた昔からの杣道が、今は快適なハイキング道として存在している。

先週は特に目的もなく登った社家郷山だったが予想外に面白く、別なルートを歩くために今週もやってきた。

8:27
阪急夙川駅南側から乗車した[1]西宮甲山高校・甲山墓園経由の五ケ池行きの阪急バスは、20分もかからずに西宮甲山高校前バス停に到着した。バス運賃は均一制で後払い210円、スルットKANSAIカードもICカードも利用できる。平日なら生徒でてんこ盛りになるだろうが、土曜日とあって途中からは座席に空席ができるぐらいだった。

西宮甲山高校前バス停から
走ってきた道を引き返し
甲山墓園へと向かう阪急バス

社家郷山の登山口となる西宮市立社家郷山キャンプ場の近くには「盤滝口」と「かぶとやま荘」バス停があるが、どちらも一番の便が着くのは10時近くでハイキング向きではない。なお夙川駅前から西宮甲山高校前へは土日祝日には7時29分と7時59分に着く便もある。

8:33
西宮北有料道路への導入路入口が現れ、「西宮市社家郷山キャンプ場は左だよ」との交通案内標識があるが、それは左側しか走れない車向けのもので、歩行者はそのまま右側の歩道を進み、高架下の甲寿橋交差点へと進めばよい。

正面の山が社家郷山だ

8:37
甲寿橋交差点の東詰には「盤滝口」バス停があり、時刻表を見ると阪急逆瀬川駅からの便は9時48分に着き、キャンプ場のさらに100m奥の「かぶとやま荘」へと向かう。

でも盤滝口バス停や盤滝トンネルの名前の元になっている「盤滝」はどこにあるのだろうか。

8:41
交差点の先の甲寿橋を渡り、山の中へ100mほども緩い登り坂を行くと、キャンプ場入口で「西宮市社家郷山教育キャンプ場」と書かれた太い木材が渡された石組みの階段が待ち受けている。

8:49
上着を脱いだりして山登りの準備を整え、まず44段の石段へと挑む。

西宮市社家郷山教育キャンプ場入口
付近に駐車できるとこはありません

8:52
階段を登り切ると、そこはもう社家郷山の中。谷には木橋が架けられていて、橋本体は真新しいのに欄干はかなりの年代物。

まだ使える部分を再利用する心がけは立派だが、次の橋本体と欄干の更新時期が合うはずもなく、二度手間、三度手間となり費用対効果の低下に結びつき、しいては西宮市民が納めた税金の無駄遣いになるのは明らかだ。こういうのは、十壊れたら百直すのが正しいやり方だと私は思う。

階段を登るとそこは森の中

8:53
キャンプ場の東側の林の中を巡る1周400mの「四季の道」と「管理事務所」との分岐点だ。先週は時計回りに四季の道を行ったので、今日は樫ケ峰への直登路取り付きの探索を兼ねて反時計回りに行ってみよう。

反時計回りに「四季の道」へ

9:00
山の中なのになぜかフェンスに囲まれた送電線鉄塔、おそらく「新神戸線 三十」の先に、ハイキング道に背を向けた小さな質素な木造の「菊理姫之命 社家郷山大神 毘沙門天王」を祀る祠がある。片方の扉は吹き飛び荒れ果ててはいるが、誰かが榊が供えている。

菊理姫之命は「また返しの神樣」とも呼ばれ不可能を可能とする神で、毘沙門天王は七福神の一神で勝負事に利益あり、榊を供えたのは負けが込んで追い込みをかけられているいる博打かも知れない。

ハイキング道脇に祠がある

9:03
祠の先は谷に突き当たり、道は左右に分かれる。左は「四季の道」の続き、右は「これよりハイキング道です。体調装備は万全ですか?」と脅す「樫ケ峰ルート」でよい道が続いている。

今日はキレットルートで登るつもりで来たが、この樫ケ峰へ直登する道もよさそう。でもこの「樫ケ峰ルート」は次回の課題として、キレットルート入口を目指して左へと進む。

ウーン、この道(樫ケ峰ルート)を行こうかな

9:08
四季の道から「←展望台 あずまや 約290m 西教委」という道標のある道が分岐している。ここに来るのは二度目なので、この先で「林間ルート」と「キレットルート」に分かれるのを知っているが、キレットルートを登ろうと初めて社家郷山に来たハイカーには不親切な道標だ。

林間ルート+キレットルートへの分岐点


キレットルートを登るぞ

9:11
四季の道から離れて、すぐに長谷峠の分岐点だ。左へ下る道はキャンプ場へ、直進は展望台あずまやから稜線へと登る「林間ルート」、右は「キレットルート」で急な下り坂として始まる。

長谷峠から右にキレットルートへ入る

9:15
急な下りの先の長谷を渡る。長谷は「はせ」とばかり思い込んでいたが、ここにきて「ながたに」と読むのではないかと疑問が沸いてきた。きっとそうに違いない。

「ながたに」を渡る

9:19
結構よい感じの登りが始まる。先週に登った林間ルートほどは整備されてはいないが、雑木林の中の狭い尾根を登る山道は適度な急さで、登り始めの足慣らしに最適だ。ただ周囲の木々の密度は高くて、葉を落とした今の時期でも外界を見ることができないのは残念だ。

こんな感じで始まるキレットルート

9:20
上の写真を撮ってから1分後、また自分撮りをしてみる。こんな調子では、いつになったら登りきれるのか自分でも心配になりそして呆れてくるが、止められない。そんなわけで、播州野歩記の山行時間は一般ハイカーにとっては全く当てにならないず、おそらく三分の二、いや半分の時間で済むかも知れない。

快適な山道が続く

9:24
少し急になってきたら、トラロープが現れた。確かに足元は滑りやすく疲れきって下山するときは重宝するだろうが、まだまだ元気な私には必要のないものだ。

そして写真にも頻繁に写り込んでいるが、黄色に塗られた木板に青い蝶がステンシルされて「キレットルート」と書かれたものが、うんざりするほど沢山木々にくくられている。紛らわしい分かれ道があるわけでもない、地形的に非常に明確な尾根には不必要なもので、必要最低限の道標は必要だろうが、これは要するに山に残していけないゴミと同類のものにしか私には見えない。

トラロープが張られた急坂

9:28
今度は鎖が張られている。けれども支点は地面に打ち込まれた鉄棒で、もしもの時にも全体重を預けるのは心もとないユサユサさ具合いだ。思うに、あまり端を歩かないようにするために、張られているのだろう。

この鎖場??を登り切ると、葉を落とした枝越しにほんの申し訳程度に外界を垣間見ることができる。でも、この先での感動をさらに大きくするために、前だけを見て登ることを強く勧める。

ここは鎖場だ

9:32
さらにトラロープが張られた難所が続く。いや本当の難所なら写真を撮る余裕などないはずだから、ちょっとした急坂に過ぎず、目の前に立ち塞がる壁をロープを頼りに攀じ登るようなところはなかった。

連続するロープ場

9:37
「尾根(稜線)上のとくに切り立った鞍部」、「大きな山と山を結ぶ深い切り込み」、「岩壁がするどく切れ込んだ状態になっている鞍部」をキレットと呼ぶようだが、この「キレットルート」の中で一番につかわしいのは下の写真のところだろうか。鞍部ではないが、両側が切れ落ちてそれらしいく見えるが、なんか違うような気がする。この辺も微かに見える景色などに惑わされずに、前方を直視し登った方がよい。

どう見てもキレットじゃないな

9:41
「岩くずれに注意!!」なる警告があるが、落石ならまだしも岩くずれでは注意のしようがないなと不思議に感じながら行くと、写真のように岩塊が鉄網に取り込まれている。「ウーン、この岩のことか。でもいくらなんでも大袈裟過ぎるな。」

岩くずれの元かな

9:45
くずれ岩付近で緩やかな水平道になったと思ったら、すぐに楽しい登り坂に戻った。山はやはり登りに限るなと、ルンルンで登っていく。でも、4・5分おきに撮影という名目で、行きつ戻りつするが30秒から1分ほどの休憩をするという変なパターンに完璧にはまり込んでいて、我ながらおかしいことをしていると自覚はしている。

この辺から右上にあれがちらちらと

9:48
雰囲気のよい雑木林の尾根の、今までに歩いた六甲山の中でも十指に入るかもしれないと思うほど、快適な登りが続く。おそらく天気の良さと躁状態というかハイキングハイになっていたと思う。

今日はまだ誰にも会わない


感動のキレット展望台に寄り東三ツ辻出合へ

9:54
「キレット展望台→」の道標がある。展望台はいってこいのはずで、登り下りするハイカーの全てが展望台まで往復すれば、通行量は尾根の倍となり明確な道になっているはずなのだが、なんか赤テープのマーキングが付けられた落ち葉が積もるだけの人通りがほとんどないような、踏み跡もなく本当に展望台があるのか怪しい雰囲気だ。

キレット展望台への入口

10:01
視界の塞がれた雑木林の中を赤テープを辿り、不明確な道を緩やかに下りて行く。そしてちょっとした段差を登ると、一瞬にして視界が広がり、予想もしていなかった大展望が眼前に広がるという、一大スペクタクルが待ち受けていた。でた言葉は「うわっ」の一言だけだった。

でも、今これを読んでしまった貴方は、残念ながらその感動を100%味わうことはできない。山に登るには事前知識が少しはあったほうがよいが「過ぎたるは及ばざるが如し」で、重箱の隅を突くような山行記録は読まない方が賢明だろう。

大展望が待ち受けていたキレット展望台

10:07
鎖に三方を取り囲まれたキレット展望台には、「2級基準点 公共 + 00201 兵庫県」の金属標が埋設され、「キレット展望台 この先は行くな!!」という標柱が立っている。

行くなと言われるとよけいに行きたくなる。鎖を乗越えて、東側の木々が茂り展望のなさそうな小ピークへ行こうとするも、間の三角木馬の稜のような尖った吊尾根の先は崩壊していて進めない。そうかこのキレットがあるので「キレット展望台」、そしてキレット展望台があるルートなので「キレットルート」と名前を付けたんだ。

崩壊していてこれ以上進めません

10:17
キレット展望台の大眺望とキレット渡りの危険を堪能し終えて、尾根に復帰するとそこは緩やかだった。ここまでの登りに比べたらほとんど水平道みたいだ。ハイキングハイとそれに続くキレット遊びで最高濃度に達した脳内麻薬は行き場を失い、右往左往している。

稜線が近づくと緩やかな広い尾根になる

10:19
広く緩やかな尾根にくぼ地があり、水が溜まっている。「イノシシ池 (この池でイノシシがドロ浴びをします) 西教委」と案内板が立っているが、イノシシが泥浴びをする「ぬた場」ではありえない。地面や池底が平坦で泥浴びした形跡は全くないし、泥浴びしたあとは近くの木に体を擦り付け幹を泥まみれにするのだが、その様子も全くない。

この案内板を設置した人は本物の「ぬた場」を見たことないのだろうが、かりにも西宮市教育委員会の名で掲示しているのだから、間違ったことを教育されては困る。でもこんなことを書くと「間違いと勘違いだらけの播州野歩記の作者が何を言っているのか」という声が、四方八方から聞こえてくるのは間違いない。

ただ、ハイキング道や周辺をほじくり返した跡があるので、この山にイノシシが生息しているのは間違いない。

イノシシの来ないイノシシ池

10:23
緩くなったキレットルートだが、稜線間近は幾分勢いを盛り返し最後の登りとなる。

もうすぐ稜線だ

10:25
稜線上の標高450m+「東三ツ辻出合」に到着。地形図によると樫ケ峰よりも標高は高く、西樫ケ峰と名付けられてもよさそうなピークだ。でも、西にはさらに高い489mの「西三ツ辻出合」の平たいピークもあり、ピークハンターは社家郷山の頂上はどこなのかと悩むことだろう。

樫ケ峰よりも標高の高い東三ツ辻出合


裏キレットルートへ

1週間前に登ったときに馬ノ背展望岩(ここ東三ツ辻出合と樫ケ峰間の鞍部)から見えた、北側の逆瀬川へと下る踏み跡のある痩せ尾根を下山ルートにする。展望のよさそうな、足がすくむような難所が待ち受けていそうな、裸地の痩せ尾根だが、残念ながら尾根の名前が分からない。南から登ってきたキレットルートの続きで北側へ下る尾根なので、仮に「裏キレットルート」と呼ぶことにする。しかし、ただの下り尾根なのでキレットのわけはなく、地形用語をわざと誤って使用するのは非常に心苦しいが、表キレットルートよりもさらにキレットぽいのは間違いない。

10:33
東三ツ辻出合から西へ下ること1分ほどのところが「裏キレットルート」の下山取り付きだ。先週は、北へ下る取り付きの左右の木に赤テープが巻かれているだけだったが、今日は取り付き左側に1箇所と稜線側には2箇所も白テープが新たに巻かれている。

ここから下ろうとするハイカーが迷わないようにと、さらに分かりやすくしようとして善意の人が付けたのだろうが、いらぬお節介だ。テープを巻きつけた人は、自然を憎しみそして支配下におかないと気がすまない性格に間違いない。自然を愛する人ならビニールテープを巻き付けられた木々からの悲鳴が聞こえないはずはない。

「そんなことを言うなら、立ち木にビニールテープを巻き付けてはいけない生物学的根拠を示せ」という人もいるだろうが、自然愛護とはそんなものではない。あのテロリスト扱いされている国際環境保護団体「グリーンピース」でさえ科学的な根拠を持ち調査捕鯨に反対しているが、自然愛護とはそんな客観的な科学的な立場ではなく、もっと観念的な土俗的なものから出発するのが正しいと私は思う。アナクロニズムだが、どんなに細い木々の1本1本にも神様が宿っていると私は信じている。

でも、矛盾するので大きな声では言いにくいが、マーキングに度々助けられているのは事実だ。近代的工業製品のビニールテープの中にも当然なことだが神様が宿っているということで、自分の中では折り合いを付けているが、もっとスマートにGPS情報を利用した、目に見えないマーキングを構築できないものだろうか。

裏キレットルートはいきなり激下り

10:36
少々の激下りの先は、倒木が道を塞いでいる。倒木以外にも人為的に木の枝が置かれているように見え「ここから下には行ってはいけないよ」と言っている。でも乗越える。

倒木をを乗越えさらに下る

10:44
どの辺から痩せ尾根に乗るのかなと、緩やかになった見通しの悪い雑木林の中をしばらく進むむと、いきなり視界が広がった。道も花崗岩が風化したスリッピーな砂の浮いたものになり、思わず手近な木々をつかんでしまう。高所恐怖症ではないと思っているのだが、周りに何もないと足がすくんでしまう。

いよいよ痩せ尾根だ

10:46
もっと狭い踏み跡幅しかないように「馬ノ背岩展望台」から見えたが、以外にも広い。でも眺望は抜群で、逆瀬川源流部の谷の向こうには東六甲縦走路の通る山並みが、谷間にはエデンの園の建物が緑に溺れるように建っている。標高が低くそれ以上は見えないが、十分素晴らしい眺めだ。

痩せ尾根はもう少し先

10:49
いよいよ待望の痩せ尾根が始まった。もっと尖っているかと想像していたが、風化した花崗岩が安定した形を取れる傾斜はこれぐらいなのだろう。でもセットした三脚の前に回りこむには窮屈なほどに安定した踏み跡は狭く、足を踏み外したらズルズルと際限なく滑り落ちそう。

超絶展望の尾根

10:52
風化した中にも花崗岩の芯が露出した岩塔状のでっぱりがある。眺め自体は変わらないが、眼下は切れ落ちた何もない空間で、足元はしっかりしているのだがなぜか足がすくんでしまう。

右に見えるのはエデンの園

10:57
この痩せ尾根を代表するような場所ではないが、途中に岩が露出したちょっとした段差があり、面白そうなので連続写真を撮ってみた。木が少し揺れていて風が吹いているのが分かるが、強くはない。しかし強風時や積雪時、そして真夏のお日様が照りつける時などの過酷な環境のときは遠慮した尾根だ。

尾根を下る

11:04
同じ場所を下から撮ったらどうなるかとやってみた。都合2シーンのためにリハーサルを含めて何回登り下りしたのか記憶はないが、10分ほども遊んでしまった。

最後の画面がぶれているのは、ピントの自動調整で焦点位置が変わったためか、あるいはシャッターの振動で三脚がぶれたのか分からない。こういう連続写真を撮るときにはピントや絞り、シャッター速度はマニュアル設定で固定し三脚のネジも強く締めるとよい結果が得られると分かってきたが、めんどくさく手抜きするとこのようになってしまう。

もう一度、今度は下から

11:06
下ってきた尾根はこんな感じで、正面から見ると「なんだ普通の山道じゃないか」と思う人がほとんどだろうう。でも、結構気に入り「もう一度、今度は登りたい尾根のリスト」の上の方に書き加えておいた。

下から見ると迫力が感じられないな

11:09
まだまだ展望の裸地の尾根が続く。この尾根では万に一つもないだろうが、もしも運悪く足を滑らしたら、気がついたら雲の上か、はたまた運がよかったら三次救命救急センターのICUのベットの中かもしれない。

でも、そんなことは六甲山メジャールートの平坦なハイキング道でも、家の中で数センチの敷居を跨ぐときにも起こりえることで、この尾根は特別に危険なところでなはない。でも、一歩一歩の足の置き所にに細心の注意が必要な部分も少しはあった。

目の前の東六甲縦走路より
千倍は面白い裏キレットルート

11:16
もうすぐ楽しかった裏キレットルートも終わりだ。谷底が近づくと眺望はなくなり寂しくなるが、いつまでも続く幸せも不幸もないように、終わりのない尾根はない。

もうすぐ逆瀬川源流の谷だ

11:21
谷底に着いた。明確な踏み跡があるしマーキングも付けられてはいるが、見上げてみてもここからあの痩せ尾根は見えないし、始めてきたハイカーにとってここが取り付だと判断するのは難しいかも知れない。

谷底に着いた

11:24
水の流れのない河原はごろごろ石で埋め尽くされている。逆瀬川本流の谷に下りついたものとばかり思っていたが、どうやら社家郷山からの枝谷のようだ。

GPSを持っていれば、歩いた軌跡を公開することもできるだろうが、それではルートを探すという、私にとって一番面白いことを、読者の皆様にスポイルさせては申し訳ないのであえてしない。

逆瀬川本流の谷と思い込み
ごろごろ石の河原を下る

11:32
石積みの堰堤が私の行く手を邪魔している。無理すれば攀じ降りられそうな感じもしないではないが、ちょっと高い。

ウーン、飛び降りるには高いな

11:40
堰堤の右岸側にバーベキューの石組み跡があり、堰堤を巻く道もあった。広い谷には木々が茂り、その中には踏み跡が右往左往していてどこを歩いたいるのか判然としない。さらに行く手を阻む堰堤もあり迷子になりそうだ。

ここはどこ

11:46
水の流れる河原から、左岸の広い広い道に出た。地形図の破線道で、何のための通されたのか知らないが、むやみに広い未舗装の道だ。

もうすぐエデンの園かな

11:50
「エデンの園」の一番奥のゲートに着いた。開いているゲートには「聖隷福祉事業団」と「私有地につき立入禁止」の掲示がなされている。介護付有料老人ホーム「エデンの園」を運営している(社福)聖隷福祉事業団がこの奥で墓地の造成を計画し頓挫した跡地で、いくらなんでも老人ホームの奥に墓地はまずかろう。

本日の山行前半部終了

逆にここをスタート地点にすると、痩せ尾根の取り付きまでのルート取りが難しいと思う。マーキングはちらほらとはあったが、もっと分かりやすいルートがあるのも知れない。

次に登る行者山は、社家郷山とは山系が違うし、あまりにも長くなってきたので一旦ここで終了。



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