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水車谷からゴロゴロ岳、奥池、東六甲展望台 (3)



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平成21年1月4日(日)  メンバー 私だけ

水車谷バス停〜ゴロゴロ岳〜奥池〜熊笹峠〜東六甲展望台


水車谷からゴロゴロ岳、奥池、東六甲展望台 (2)に戻る。

何度も迷いながら、ようやく熊笹峠までやってきた。最終目的地の芦有道路東六甲展望台の間を遮るものは笹薮だけだ。

熊笹峠から東六甲展望台
山行概念図


今回の山行の目的は実はカレーライスだ

13:20
この熊笹峠までの私にとっては困難だった山歩きも、ちょっとしたプレリュードに過ぎない。ここからの300mにも満たない笹薮が突破できなければ、六甲山16皿目のカレーライスが待つ東六甲展望台レストハウスへは行けない。

笹薮などに突入せずに芦有道路を300mも行けば、旧東六甲展望台の入口があり目的は簡単に安全に誰にでも達成できるが、残念ながら芦有道路は自動車専用道路でハイカーは歩くことができない。

笹薮に突入。

13:24
背丈の低い笹薮の中にはかろうじて踏み跡があり、ルート取りは簡単そう。ただ、笹の葉に少し残った雪で膝と太ももが次第に濡れていくのに閉口した。笹薮の途中に、あの消火栓の水源になっていたような貯水槽があったが、とても現役には見えない。

笹薮を漕いで漕ぎ抜くぞ

13:37
方向を少々誤って谷へ下りそうになったが、巧みな軌道修正で芦有道路近くへと復帰したら、前方に旧東六甲展望台への進入路が見えてきた。笹薮は薄く、あっけない幕切れだったが、藪漕ぎ経験のないハイカーには勧められない。

前方に旧展望台への進入路が

13:39
芦有道路から旧展望台への進入路は当然ながら車両は入ることはできない。私のようなハイカーが入ってよいのかは、横から入ったので分からなが、間違いなくだめだと思う。でも、いまさらあの笹薮を引き返せと言われても困ってしまう。まあこういうのを緊急避難とか無害通行とか言うのかもしれないが、ここを通ることを事前に綿密に計画してきた私には、どちらも該当しないは明白だ。

広い進入路にはロープで駐車枠を作った跡が残り、繁忙期には臨時駐車場として活用しているのかもしれないが、今はどこから持ち込んだのか、大きな岩がゴロゴロと置かれている。

大きな岩が置かれた旧展望台への進入路

13:41
これは困ったぞ。駐車場を兼ねた進入路が狭くなり、「立入禁止 芦有開発株式会社」と表示されたゲートに行き当たってしまった。このゲートを乗り越すのは体力的にも困難なので、ガードレールの裏側に回り込むことにした。

ゲートが閉まっている

13:44
現在の東六甲展望台よりも高い位置にある旧展望台、眺めはというとあまり変わらない。

旧東六甲展望台からの眺め

13:58
展望台から一段下と二段下には廃屋が残されている。かつての展望台のレストハウスなどで、風雨にさらされ続け廃墟と化している。ただ、ここまで来ることの困難さからか人為的な破壊行為や落書きは全く見当たらない。

廃墟・心霊ポイントを紹介するサイトは数々あれど、ここは接近があまりにも困難なためか、それとも廃墟としての価値がないと判断したのか、ここを紹介しているものを見たことがない。

旧展望台の廃墟群

13:53
最後は急斜面を10mほども下り、左右に注意して芦有道路を横断すれば東六甲展望台だ。でも何でカレーライス一杯のために、これほどまでの艱難辛苦を乗り越えなければいけないのか、自分でもおかしいじゃないかと思う。でも自家用車や芦有バスで登ってきて食べるカレーライスよりも、私の食べるカレーライスは百倍も千倍も美味しいはずだ。

最後の急斜面を下ると
夢にまで見た東六甲展望台だ


芦有道路東六甲展望台

13:57

1時間に1本の芦屋へと下る芦有バスを見送り、まず風景を眺めたが、あまりぱっとしない。自動車で登ってきたら十分満足できる展望とは思うが、自分の足で芦屋から登ってきた私には少々物足りない。

東六甲展望台からの眺め

展望台から振り返るとそこには小さなレストハウスがあった。幟にはラーメン・うどん・甘酒とあるがカレーライスは掲げられていない。

東六甲展望台レストハウス

狭い店内はテーブル席一つと、テーブル席に背を向けL字形に取り囲むカウンターという、見たこともない配置。狭い店内をさらに狭くするレイアウトは誰が考えたのか、テーブルを二つ並べれば8人は座れるのに、現状では6人がせいぜいか。

自販機で食券を買い(カレーライスは500円、そのほかうどん、ラーメン、チャーハンなどもあったが、場所柄かアルコール類がないのが残念)少し待つと、カレーライスがやってきた。

福神漬けが添えられたカレーライスの量は少なくもなく多くもなく極普通。写真撮影後食べてみると、大塚食品のボンカレーを思わす味で100点満点。つまり可もなく不可もない、感動もがっかりもない、普通のレトルトカレーという印象。私は究極の味を求めて六甲山カレーライス巡礼をしているわけではないので、何一つ不満はないが、ここで食べるなら本格的な鶏がらスープが自慢のラーメンがよいかもしれない。

六甲山十六皿目のカレーライス

なお、このレストハウスのトイレは有料で、100円を入れないと扉が開かない。富士山の五合目で50円、頂上では100円に比べたら高すぎるような気もするが、暖房便座にウォシュレット、そして温水が出る手洗いと設備は充実している。個室内は十分広いので、仲良しさんなら二人で入るという手も考えられるが無理かな。

時刻表では14時50分に芦屋駅行きのバスがやってくるはずだが、有馬温泉付近が渋滞しているのかなかなか来ない。結局15分ほど遅れてやってきたバスは座れたからよしとしよう。

東六甲展望台から芦屋へ下る芦有バス



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