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水車谷からゴロゴロ岳、奥池、東六甲展望台 (2)



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平成21年1月4日(日)  メンバー 私だけ

水車谷バス停〜ゴロゴロ岳〜奥池〜熊笹峠〜東六甲展望台


水車谷からゴロゴロ岳、奥池、東六甲展望台 (1)に戻る。

芦屋市奥山の水車谷バス停から柿谷ハイキングコースを登り、ゴロゴロ岳頂上まで達した。ここから芦屋市と西宮市の境界線を辿り奥池・熊笹峠を目指し、林山(745m)に寄り道してから最終目的地の芦有道路「東六甲展望台」まで行く計画だが、ここまでに1時間のロスしてしまいどうなることやら。

ゴロゴロ岳から奥池、熊笹峠
山行概念図


ゴロゴロ岳から奥池

11:37
今回の山行は舗装道路を歩くことなく、山道だけで目的地へ至るのが重要な要素で、ゴロゴロ岳から観音山への山道に入り、そして奥池と奥池北の池の間を抜けてる予定で、下り始めは別荘か企業の保養所の裏をフェンス沿いに進んでいく。

でもなんか詰まらない道ばかりで、ゴロゴロ岳から奥池へ下るには、車道を使うのが一番簡単で楽で時間もかからないベストな方法だとあとから気付いた。

住宅・別荘・保養所の裏を行く

11:38
観音山へのメインストリートから「←奥池」の案内に従い、藪っぽい細い小路へ左に入る。道の規模から、ほぼ100%のハイカーは観音山を目指すのが分かる。

奥池への道は細い

11:41
芦屋市水道部の施設を過ぎて、フェンス沿い・有刺鉄線沿いを下っていく。こんなところを下るくらいなら、車道の方がよかったなと後悔するも、もう後戻りは出来ない。ポイント・オブ・ノーリターンはとうに過ぎ去ってしまった。

さらにフェンス沿いに下り
この先はなんと有刺鉄線沿いに下る

11:47
何とか山歩きの雰囲気になってきた。六甲山としてはありふれているが、葉を落とした明るい雑木林と笹が織り成す風景が好ましい。

熊笹峠までハイカーに出会うことはなかった

11:52
進路を西に変える地点の木に「」のマーキングが付けられている。道の痕跡のようなものがあるようにも見えるが、もう人が通れる状態ではなかった。

もしかすると「ここ掘れワンワン」か

11:57
水色のネットフェンスの角が、まるで大海原を突き進む船の船首のように見える。556m標高点辺りと思うが、ここで道はフェンス沿いに左右に分かれている。地形図の破線道に相当する右側の方が明らかに太いが、フェンスに印されたマーキングは左を示しているように見える。どちらに進んでも奥池へ下るだろうし、今回はマーキングに従って左へと進む。

このフェンスは六甲ハウスの敷地境界かな

12:00
水色ネットフェンスは延々と続き、このまま奥池まで一緒なのかと安心しきっていたら、フェンスだけ支尾根に乗り換えて離れていってしまった。

フェンス沿いに下る

12:03
それなりに明確だった踏み跡は拡散し、消え去ってしまった。ただどこでも歩けるんので困りはしないが、困ったことだ。

あれ、なんかあるぞ

黄色く塗られた「6」の表示が見え「何かなー」近づいていくと、明確な道に乗ることが出来た。「おっ、あそこにもあるぞ」。

これは何かな

12:06
「32」だった。いきなり数字が飛んでいて意味が分からないが、これを下れば奥池のどこかに出るだろう。

オリエンテーリングコースみたいだな

12:08
「うわー何なんだ、えらい人数だ」50人を越えていそうなハイカー集団が、変なところにかたまり、お昼ご飯を食べている。そんなにみられたら写真が撮りにくいじゃないか。

水色に塗られたゲートがあり、振り返ると「散策の小径」と扁額に書かれていて、案内板によると初級コース(1から7、約10分)と中級(1から32、約40分)となっている。

「散策の小径」の入口に出た

12:11
お食事中のハイカーたちの隙間をお邪魔しながら表に出てみると、そこは残土仮置場で、この奥で何十人ものハイカーがお食事中とは誰も思わないだろう。山と残土の間は風も遮られ休憩には適しているだろうが、奥池の景色を眺めながらの方が絶対に楽しい。でもぞリーダーはよくぞこんな所を見つけたものだと、感心してしまう。

奥池貯水池東側に出てしまった

12:15
本当はこの奥池の向う岸に下りるはずだった。右回りは六甲ハウスに遮られるのは確実で、左回りしかないが道はあるのだろうか。

奥池


奥池から熊笹峠

12:24
幸いにも奥池の北西岸には散策路が続いていた。今日の山行は面白味に乏しく、道がなければ奥池バス停から帰途につけたのにと思いながら行くと「←奥池遊びの広場を経て奥池バス停、熊笹峠を経て六甲最高峯へ↑」の標柱が立っている。

予定のコースに復帰できたが、またもや時間を少々ロスしてしまった。でも、なんでこんなに時間を気にしているのだろう。お腹が空いてきたからかな。

ここで奥池から離れ熊笹峠へ

12:28
左への曲がり角に「←石宝殿」の案内が下がっている。石宝殿と呼ばれるものは兵庫県と大阪府に5箇所あり、その中でも姫路市東隣の高砂市の 生石神社(おうしこじんじゃ)に祀られる
石の宝殿は、宮城県塩竈神社の塩竈、宮崎県霧島神宮の天逆鉾(あめのさかほこ)と共に「日本三奇」と古くから呼ばれている。

全ての道はローマに通じているから、ローマまで行けば高砂市の石の宝殿への道もあるだろうが、この案内の石宝殿は、六甲最高峰近くの白山神社に祀られている可愛らしいご神体を指している。

その案内板には同じ方向を指して「←大藪谷、←磐滝」と小さな字で追記されている。

石宝殿の案内板を左に

左への分岐と「境界標識 西宮市」と「←奥池」の案内板がある地点を、地形図の破線道は真っ直ぐに芦有道路へと向かっているので、ためらうこともなく直進。でも少し進むと下りだし東側の谷、大藪谷へ向かっているのが私にも分かったので、引き返す。

12:38
分岐点まで戻り、よく見れば「境界標識 西宮市」の奥の暗がりに「←熊笹峠」と案内板が下がっていた。これで三度目の道迷いだが、初めての山域の様子が次第に明らかになってきた。

左:熊笹峠、直進:大藪谷、手前:奥池

12:42
少し南西へ進み、90度右に方向転換すると芦有道路との十字路だ。車で走っていては、ここが十字路とは分からない。

案内板には「自動車専用道路につき 歩行者・自転車 通行禁止」とあり、いくつかの山行記では、芦有道路を歩いているところを管理者から注意されたり、歩いたことを堂々と報告している確信犯もいるが、まことに困ったことだ。但しハイカーが通行できないのは有料道路部分だけで、芦屋ゲート以南を歩くのは法的には問題ない。でも歩道もない曲がりくねった道を突っ走る車もあり、あまりお勧めできない。

なお茶色腕木式道標は「←林山・熊笹峠を経て六甲山山頂、奥池・盤滝・ゴロゴロ岳へ→」となっている。

芦有道路を横断

12:46
このルートを利用するハイカーは極少ないと思うが、東六甲縦走路以上のよく手入れされた道が続いている。

誰も通らないのによい道だ

12:53
クマザサなのだろうか。私にはミヤコサザとの見分けができず、ただ葉っぱが少し大きそうな気がするが、よく分からない。

クマザサかな??

12:59
山道がえぐれたところもある。芦有道路がない時代には、重要な交通路で毎日大勢の人々が行き来していたに違いない。でもここを通ってどこへ行ったのだろうか。まさか有馬温泉ではあるまい。

かなりえぐれているが
侵食は止まっているようだ

13:04
存在するはずのないものが、道端に立っている。消火栓だ。消火栓が単独で存在するはずはなく、当然地中には配管が埋められているはずだが、どこから引いているのだろう。そして熊笹峠までの間には、これ一つしかなかったのも不思議だ。

山道の脇に消火栓が

13:08
山道の両側にはササを刈り取った跡があり、手入れが継続的になされているのが分かる。でも、本当に何のために整備しているのだろうか。

よい道が続く

13:12
それまでにあった山道を潰して芦有道路を通したため、新たに歩行者が行き来できる道路を通し、そして整備し続ける約束をしたのだろうか。そう思えるほど、この山道の通行量の少なさと、過剰とも思える整備のアンバランスさを感じる。

誰も通らないと思うがこの手入れ具合
どこから見ても不思議な道だ

13:17
熊笹峠と思われる十字路に到着。道標は「←鉢巻山頂・石宝殿、奥池・ゴロゴロ岳へ↓」となっていて、もう一方向への表示があった形跡があるが、朽ち果てていてもう読み取ることはできない。

熊笹峠に到着

正面の笹薮の中の踏み跡に入ると、20mほどで芦有道路に出るが、車道を渡った先がどんな具合なのか確認し忘れた。私の最終目的地の東六甲展望台へは芦有道路を行けば簡単だが、歩行者は通行禁止。熊笹峠から東側へ続く、さらに薄い微かな踏み跡を辿らなければならない。

また長くなってきたので水車谷からゴロゴロ岳、奥池、東六甲展望台 (3)へ続く。



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