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姫路食博2009 姫路おでん横丁



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平成21年11月23日(月)  メンバー 私だけ

姫路市大手前公園特設会場


三日目は姫路おでん横丁だ

一日目の『姫路食博2009 ご当地グルメ部門全店制覇』の続きです。

姫路食博2009 大手前通り側入口

姫路食博2009二日目の昨日は小雨模様のため見送り、三日目の今日は『姫路おでん横丁』を重点的に攻めてきた。といっても一日中、おでんばかりを食べる気力も食欲もあるわけはなく、午前中に四皿を食べただけの、しょぼくれた食べ歩る記となってしまった。


とりあえず「松江おでん」と「静岡おでん」いってっみよか

10:00
姫路おでん横丁と名付けられているが、松江や静岡のおでんも出店している。まずは、はるばる姫路までやって来た二店に敬意を払い、一番に食べよう。

島根県松江市における「人口/おでん料理店」値は、全国の都道府県庁所在都市のなかで最も高いという。そこで『松江おでん』としてブランド化し、松江開府400年祭(平成19年から平成23年まで)に合わせて、全国から松江に松江おでんを食べに来てもらおうということらしい。

でも「これが松江おでんだ」というものは存在しないらしい。松江市内21店の「おでん料理店」が出すおでんは、ダシの味も、おでん種も、もちろん食べ方もばらばらで、何も共通点がないという。

姫路市民はおでんが大好物で、寒くなってくると毎夕食欠かさず”生姜醤油”をつけて食べる『姫路おでん』が各家庭の食卓に登るという噂だが、松江市民はさらに輪をかけて「おでん」が大好きで、一年中三食ともおでんを食べ続けているという。そんなわけはないか。

松江おでん探検隊

今回、姫路食博2009姫路おでん横丁に出店した「松江おでん探検隊」の松江おでんは、あご(トビオウ)出汁が決め手で、おでん種はダイコン、たまご、こんにゃく、牛すじ、つみれの五品。あっさりした出汁のためかダイコンも色濃くならず、お上品さが身上。でも味はしっかりしみている。

トッピングに岩のりをかけ、柚子味噌で食べる「松江おでん」はとても美味しかった。でも、松江開府400年祭へ行っても、この松江おでんを食べることはできないのではないかと思う。

松江おでんは5品セットで500円
トッピングは岩のり

………………

静岡市民のおでん好きは、松江市民に引けをとらない。それどころか、子供は遊びつかれたら駄菓子屋で炊かれている「おでん」をおやつとして食べ、大人は仕事帰りのおでん屋台での一杯がささやかな静岡市民の楽しみだった。

でも静岡市の食文化たる個性溢れる「静岡おでん」だったが、昭和30年代の都市開発によりおでん屋台は追い立てられ姿を消し、コンビニやスーパーで売られている普通のおでんに押され、一般家庭の食卓に登場することが少なくなってきたと言う。

そうした静岡おでんの現状を打破しようと、静岡おでんを全国にアピールすることを目的に立ち上がったのが「静岡おでんの会」で、会の定義した「静岡(しぞーか)おでんの五ヶ条」は、@黒はんぺんが入っているA黒いスープ(牛すじ)B串にさしてあるC青のり・だし粉をかけるD駄菓子屋にある。

しずおかおでん レストワン

青のり・だし粉の替わりに味噌ダレ??がかけられ、二品は串がささってなくて、黒はんぺんは見たことも食べたこともなく判別できず、本当にこれが静岡おでんなのかな。おでん鍋の状況を写真に撮らなかったのでスープが黒かったか記憶にないが、よく炊き込まれていてその上に味噌ダレと、味が凄く濃い。薄味仕立てのお上品な「松江おでん」と交互に食べているので、その差があまりにも大きい。

店の写真を拡大してみると、青のり・だし粉が用意されているように見え、思い返せば、どちらにするか聞かれたような気もする。もうビッシと静岡おでんは『青のり・だし粉』だと、有無を言わさずにぶっ掛けてくれれば、こんなに悩まずに済んだのに。

来年こそは、青のり・だし粉の本当の静岡おでんを食べに姫路食博2010へ行こう。でも、静岡おでんは出店するのかな。それとも静岡に行って本場の静岡おでんを食べなさいというおでんの神様の啓示だったのだろうか。

静岡おでんは六品セットで500円
半丸のが黒はんぺんかな、いや丸揚げだったかもしれない
(単品では一品100円)


二皿でおでん戦線から逃亡か、でも焼き牡蠣はすごく美味しいぞ

おでんを二皿食べて、続けておでんはいくらなんでもきつい。そういえば一日目に、私が何枚目かのお好み焼きを食べていると、隣で焼き牡蠣を食べてる人がいて美味しそうだったな。店はどこにあるんだろう。

10:14
あった、あった。会場の北西の端近くの「はりま御津うまいもんネット」で、殻付の牡蠣を炭火で焼いている。

はりま御津うまいもんネット

残酷なことに生きたままの牡蠣を焼くだが、殻の中でもがきのたうち回る牡蠣の身が見えるわけではないので、美味しそうとしか感じられないのは人間の業だろうか。

炭火で焼かれる牡蠣

ただ焼いただけで、何も味付けはしていないが室津で育ったジューシーな牡蠣の美味しいこと、美味しいこと。お代りしたいが、室津まで行き「炭火焼き!殻つき牡蠣食べ放題(90分)2,600円)要予約」で30秒に1個づつ食べたら、2,600円÷(焼き牡蠣2個×90分)=14円44銭/牡蠣1個となるので、これも室津に行かなくてはならないな。

焼き牡蠣は3個で250円

あっという間に焼き牡蠣を平らげてしまった。牡蠣3個では、その美味しさを味わうことなど出来やしない。せめて10個は食べたかった。

10:33
ステージでは播磨の歌姫、シンガーソングライター梅谷陽子さんの弾き語りが始まった。平成17年10月に「季節はずれのサクラ」でインディーズデビューし、なんと今年の10月に4枚目のCD「ゆめ恋Missing」を出したのだ。かくいう私は、一昨日の朝までは梅谷陽子さんを全く知らなかったのだが、この姫路食博2009のステージで歌う姿を見て聴いて、ファンになりそうだ。

今日の梅谷陽子さんは「季節はずれのサクラ」はもちろん、「高砂にくてん」のテーマソング「にくてん た・べ・た〜い」も楽しそうに歌っていた。

今日も元気に歌う梅谷陽子さん

続いて備後府中焼きをPRする横山祟氏の独り舞台。氏のお好み焼きに対する入れ込み・いや情熱は凄い。一日目の初回は、準備不足のためかそれはそれは短いものだったが、三日目となれば観客がジャガイモに見えてきたのか、自分の歌に酔いしれていた。

備後府中焼きを情熱的にPRする横山祟氏


おでん戦線に復帰、姫路おでんいくぞー

11:00
生姜醤油で食べる『姫路おでん』、一気に二皿いくぞ。

まず「ひめじおでん たこ焼き さくら」だ。でもこの店、なぜか「姫路おでんガイドマップV」に載っていないし、こういうイベントだけに出店しているのかもしれない。Webで調べてみると、この播州野歩記のお友達サイト「真・竹千代楼の姫路食道楽日記の中に「山陽電車飾磨駅から亀山駅のほうにいく路地をあがっていったとこにあります。テイクアウトのいかにも昭和の香りがするたこ焼きやさんです。 なかなかウマイでっかいのが8個入りで300円です。」と紹介している「たこ焼きさくら」しか出てこないが、その店なのだろうか。

姫路おでん たこ焼 さくら

セット売りはなく、ごぼてん・牛すじ・ひら天・こんにゃく・たまご・じゃがいも・ソーセージ・あつあげ・ちくわ・だいこん、どれも一品100円だ。私はだいこん・こんにゃく・ごぼてんの三品を求めた。姫路おでんは生姜醤油をつけて食べるものとばかり思っていたが、手渡されたおでんは生姜醤油を上からぶっ掛けられていた。

生姜醤油のために別容器があれば良いのになと思ったが、経費が余計にかかるし、ゴミも増える。生姜醤油をつけて食べても、初めから掛けられていても味は同じとは思うが、なんだかな。

でその味の方だが、供給能力以上に炊いてしまったのだろうか。すでに二皿のおでんを食べて食傷気味のせいもあるが、はっきり言って………。

姫路おでん 一品どれでも100円

………………

同時に食べたのが、姫路市のペルシャ・トルコ料理専門店『カスピアンカバブ(CASPIAN KEBAB)』が出店したドネルカバブサンド(500円)とカスピアン風カレーおでんのお店。

横文字の店で、カレーおでんという風変わりなものを外人が商っているという、取っ付きにくさのためか客は少なかった。でも、お兄さん、お姉さんは愛想がいいし、日本語も通じるし、カレーおでんも美味しかった。

CASPIAN KEBAB

おでんの種は、だいこん・こんにゃく・ちくわ・たまご・だいこん・ごぼてんの六種類のみで、どれでも一品100円。

カレーおでんの鍋の中は、カレールーを出汁で薄めた中に、おでん種が沈んでいるのを想像していたが、違った。立ち昇る香りの中にスパイスの風味が感じられるが、見た目には普通とあまり変わらない。

カスピアン風カレーおでん
一品どれでも100円

姫路のカレーおでんは、当然ながら生姜醤油で食べる。見た目は少し黄色いかなぐらいだが、味はしっかりカレー味がしみ、二皿のおでんを食べて満腹気味なのに以外にも美味しい。

さすがペルシャ・トルコ料理の達人にかかれば、おでんもこんな風になるんだなと、感心してしまった。

生姜醤油で食べるカレーおでん


お終いは開場風景

11:34
姫路おでんの店はまだまだあるが、もうお腹はぱんぱん。ステージでは姫路のよさこいチーム夢笑志(ゆめわらし)による、姫路おでんPRの華やかな踊りが披露されている。黒い帯には金色文字で「オデンジャー ひめじ」と、衣装の背中には「しょうが醤油つけたってな。からしはあかんで」と白抜きで。

でも生姜醤油で食べる姫路おでんを愛するならば、他のおでんの作り方食べ方、その地方のおでん食文化を否定するような『からしはあかんで』は無いと思う。

姫路おでんPR隊
夢笑志 オデンジャー

12:09
お昼になり、姫路おでん横丁も大勢の人・人・人。周りをぞぞぞろ歩く人々に囲まれて、その中で落ち着いておでんを味わうことが出来るのかと心配だ。両側におでん屋台、その間にテーブル席という配置は少々無理がある。

ごった返す姫路おでん横丁

大テントの中も大勢の来場者で満員。どのお店にも長短あれど列が伸びてきた。そして、短い列に並ぶよりも、長い列に並ぶほうがより美味しいものが待っているのではという、群集心理により長い列はさらに長く長く伸びている。

正式開場時刻10時前に30人ほどが並んでいた「津山ホルモンうどん」は、今は開場を取り囲む勢いで列が伸び、1時間は待たなければならない。

どこもかしこも人だらけ

国宝であり世界文化遺産でもある姫路城は、来年の桜が咲き終わるころ(平成22年4月12日)から「平成の大修理」が本格化し、天守閣は素屋根に覆われ4年間ほど姿を隠してしまう。そのためか最近は目に見えて観光客が増えてきた。

今日はその多くの観光客がこの姫路食博2009にも来場している思うが、来年の今頃はすっぽりと素屋根に覆われた姫路城を見ながらの姫路食博2010となってしまう。観光客の減少を少なくするため、さらに規模を拡大するだろう姫路食博2010に閑古鳥が鳴かないことを祈ろう。

国宝姫路城と大手前通りのイチョウ並木を借景に
大盛況の姫路食博2009会場



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