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世界遺産姫路城十景、天空の白鷺編



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平成23年1月10日(月)  メンバー 一人法師

姫路城下をチャリンコであっちへ行ったり、こっちへ行ったり


姫路城大天守保存修理事業

 平成21年(平成2009年)10月から始まった姫路城大天守保存修理事業は着々と進行し、昨年の桜の花見以降に本格化した大天守を覆い隠す素屋根工事も終盤を迎えた。全国から素屋根の愛称を公募し『天空の白鷺(てんくうのシラサギ)』と命名された。

 平成5年(1993年)に屋久島・白神山地・法隆寺とともに日本初の世界遺産として姫路城が登録された。その記念に、姫路城が美しく見えるビューポイントを公募し「世界遺産姫路城十景」が選定された。以前その10箇所を巡ったことがあるが、はたしてそこから天空の白鷺はどのように見えるのかと思い立ち、チャリンコでまた一回りしてきた。

世界遺産姫路城十景

姫路城は平成5年(1993年)12月に世界遺産として登録されました。これを記念して姫路城ビューポイントを公募し、その結果をもとにして、「世界遺産姫路城十景」を決定しました。姫路城が最も美しく見える10ヶ所です。

 実際に回った順ではなく、案内板の番号順にしている。


@ 大手前通り(JR姫路駅前)

 それぞれの姫路城十景ビューポイントには石造り台座の案内標示が設けられている。でも地図に標示された市川が「洪水で堤防を越えて氾濫しなければこんなに広くはならないぞ」というほどの川幅になっていたり、@からIの位置表示が結構適当なこともあり、世界遺産姫路城十景を巡るのは、奇特な好事家しかいないと姫路市当局者は確信しているに違いないと思わせるものがある。

各ビューポイントに設置されている案内

ここから見ると、姫路の玄関口にふさわしく、大手通りの正面に天守閣がお出迎えしています。

 JR姫路駅の北側、もうすぐ閉店する姫路駅ビル・FEST(平成23年1月31日)と淀井敏夫先生制作の彫刻作品・希望の間に、一番目の世界遺産姫路城十景のビューポイントがある。日本中から世界中からやって来た観光客は、ここで姫路城を始めて見ることになるが、何も知らずにやってきたらそのガッカリさを思うと一姫路市民として心が痛む。『な、なんなんだ、あの絵に描いた姫路城は』

姫路駅に降り立ち最初に見る光景

 姫路城を覆う素屋根「天空の白鷺」の南面と東面には姫路城の線画が描かれている。のっぺらぼうでは味気なかろうと、それなりの費用と手間隙をかけたものだろうが、発案者もがっかりの薄墨の喪中葉書のような、存在感のない姫路城になっている。まるで姫路城の墓標のように。

縁起が悪いが姫路城の墓標みたいだな
無事に工事が終わればよいが

 私が発注者なら即描き直させるのだが、このままで済ますのだろうか。昭和の大修理のときのように「国宝姫路城」の大看板でもよかったと思う。

 姫路駅から全長約1kmの大手前通りを、北へ進むと姫路城の大手門だ。この幅50mの大手前通りが1955年(昭和30年)に完成する以前は東側の商店街の中を行く「みゆき通り」が姫路城へ通じるメインストリートだった。今はアーケード商店街となっているが、バスや車も行き交っていたという。


A 姫路城三の丸広場

広い三の丸広場の芝生からみる姫路城はまさに絶景です。

 三の丸広場の芝は冬枯れしているのではなく、いろいろなイベントが行われ、そして大勢の観光客がやってくるため踏みつけられ、そのほとんどが消滅してしまった。

天守閣を間近に望む三の丸広場

 天守台を含めて高さが46mもある姫路城大天守をすっぽりと覆う「天空の白鷺」は、高さ52m横・奥行きが47mあり、容積はなんと0.1東京ドームほどもある。あれ、なんか思っていたほど大きくないな。

 「天空の白鷺」の大きな特徴はその基礎にある。いまどきの建築物なら深く基礎杭を打ち込み、どんな地震にも台風にも堪えられるようにするのが普通だが、なんと「天空の白鷺」は置いてあるだけなのだ。コンクート土台と鉄骨の重さだけで、全てに対応しようとしている。正面の備前丸はそれなりに広く、大きく重い土台が造れたが、他の辺は申し訳程度のものでバランス的には大丈夫なのかな。


B 城見台公園

噴水の前のあたりからは、安定感のある姫路城が見えます。まるで舞台の上の巨大なセットのようです。


C 美術館(前庭)

美術館の赤いレンガと木々の緑に姫路城の優美な姿が映っています。


D シロトピア記念公園(ふるさとの森)

ここからは、原生林の上に天守群の姿が、また県立歴史博物館の壁面のガラスにもお城が映っているのをお楽しみ下さい。


E 男山配水池公園

市民に親しまれる水道を目指すため水道施設の一つである男山配水池を市民の憩いの場として開放しています。
男山配水池から眺める城の景観は姫路城十景の一つとなっています。高い石段を登るとパッと視界がひらけ、眺望絶景。姫路城が姫路市街地とともに眼前に展開します。


F 景福寺公園

景福寺公園は、平成6年3月31日に都市公園として一部供用を開始し歴史的にも由緒ある景福寺山にあります。景福寺山は播磨風土記の十四の丘の一つである「船丘」がこの山であることが推定されています。その後西岸寺山・孝顕寺山・嵐山・群鷺山などと呼ばれてきましたが、山下の寺が景福寺となってから今のように呼ぶようになりました。


G 名古山霊苑高台

ここからは、眼前に広がる市街地越しに西方からの姫路城の美しさを見ることができます。


H 手柄山(緑の相談所広場)

ここからの姫路城の姿と、近代的ビル群や鉄道との対比がユニークです。


一、増位山(白国増位山線のポケットパーク)

白国増位山線沿いにあるポケットパークからは、山の間からのぞく天守群を眺望することができます。


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