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氷室池から東の谷を登る



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平成16年11月6日(土)  メンバー 私だけ

広峰山 ひろみねさん 310m+

2万5千分の1地形図「姫路北部」を参照すること。


今度は氷室池から広峰道へ

前回、前々回と広峰道から氷室池へ下る谷を辿った。広峰道307m標高点北東の鞍部にも「トラロープ・氷室池←」の案内があり、今回は氷室池側からその案内のある鞍部を目指し遡ることにする。

兵庫県 300山 登山ルート紹介で紹介されている氷室池から広峰道へ谷筋を登る3ルートのうち、一番北の「氷室池〜氷室沢〜広峰道〜307m標高点」に相当するものだろう。

9:28
妻その1に送ってもらい、書写ゴルフ場の北にある山富団地の入口まで送ってもらう。

氷室池から夢前川に注ぐ山富川に架かる氷室橋の南側に、入口の両側がブロック積の低い塀、入ると両側に有刺鉄線の柵がある道がある。これが氷室池から広峰神社・そうめん滝へと続く近畿自然歩道だ。

9:48
灌漑用の溜池の役目を終え、今は水が溜まることのない氷室池の堰堤の下に近畿自然歩道の解説板がある。

氷室池

姫路藩主、酒井忠学の時、天保13年(1842)に夢前町玉田、姫路市安室村六か村の灌漑水源として、莫大な工事費をもって完成した大池です。
周囲は約4Km余りあり、当時としては姫路藩でも屈指の大池であったが、現在は灌漑用としては利用されていません。

近畿自然歩道 環境庁・兵庫県

氷室池の堰堤
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近畿自然歩道から離れ広い谷を行く

9:55
氷室池の左岸沿いに近畿自然歩道を行くと、

(北西)氷室池0.4Km
(南東)吉備神社・荒神社2.4Km 広峰神社2.8Km氷室池
近畿自然歩道

の腕付き道標が立っている。この道標の手前から左へ、流れを横切る堤の上に踏み跡がある。ここが広峰道へ至る3本の谷ルートの始まりだ。

道標の手前を左に

ここから先の様子は、進み方が逆になっているが広峰神社から氷室池・獨協大学へ第2弾 広峰神社から氷室池・獨協大学へを参照すること。

驚くほどよい道が続いているが、一部ササが繁り道を覆い隠している部分もある。渡渉ポイントも何ヶ所かあるが、昔は橋が架けられていた形跡があるところも。

よい道が流れに沿って続いている

10:01
石積堰堤(流れの部分は崩れている)。

10:07
下流のよりも規模が大きい石積堰堤(これも流れの部分は崩れている)。

10:11
何度か流れを渡り、左岸側を行くとツタが絡まった古い倒木がある。倒木を乗り越えてから1分も行かないうちに、左手の渓流に渡渉ポイントがあり、ここが198m標高点から北西方向の谷の分岐地点だ。

対岸の木にビニール紐のマーキングがあるが分りにくい。尚、沢の合流地点はここの少し下流側にある。

この倒木を越えた先の

ここで流れを渡る

歩きやすい道がこの谷にも続く。渡渉地点の流れの中にどうしたわけかコンクリート製のU字溝が置かれ渡りやすくなっている。それなりの重さもあるし誰がここまで持ってきたのだろうか、不思議だ。


ここからが始めて歩く道だ

10:22
そのU字溝の渡渉ポイントで右岸に渡り1分ほど行くと、198m標高点から北方向の谷が分かれる地点に着いた。

流れを渡らずに左へ

流れの手前、道の左側にマーキングが付けられた木があり、左方向の谷にも道が続いている。

幾分狭くなった左の谷に入り数分も行くと、道が薄くなり消えてしまう。明確な渡渉地点は無いが、左岸に渡ってみると道が続いている。

北東に登る谷にも道が

何度も流れを渡る

10:46
所々にマーキングが付いた道を、6回ほど渡渉を繰り返し登って行くと、谷が二つに分かれている。右側は谷底は土、左は石となっている。このルートは右側の谷・右側の谷と行けばいいはずだが、この底が土の谷は枝沢と判断し左へ進むことにする。

10:56
今度は両方とも底が石で同じ位の幅の谷に分かれている。両方にマーキングが付けられていて(左は赤テープ、右は白ビニール紐)、方向からすると右側が307m標高点から北東方向の鞍部へ行く谷のようだ。両方にマーキングがあるのが気になるが右に行くことにする。

紅葉もちらほら

11:18
しっかりした道はさらに続き、倒木も少なく、マーキングも時たまあり、もうすぐ広峰道かと油断していたら、行く手の谷には笹竹が繁り始めた。

笹竹の谷

どうやら、道を外してしまったようだ。上の写真では掻き分けて行けそうに見えるが、笹竹の密度が高く傾いているのやら真っすぐのやらで結構進みにくい。

笹竹の中から左手の雑木斜面を見ると、登りやすそうに見える。本当ならば引き返して道を捜すのが本筋だろうが、広峰道までもう一登り、左手の雑木籔を登ることにする。

11:34
雑木籔の急斜面は笹竹籔よりも手強かったが、15分ほど登ると姫路市と夢前町と香寺町の三市町界ととなっているピークの西側を巻く水平道に出た。幅は狭いが谷頭部分は石を組みしっかりと補強されている。

三町界ピークの西を巻く道

北方向はどこに出るのかと行ってみることにする。雑木の間の明るい道を進んでいくと、炭焼窯跡の残る谷に出た。地面も炭で黒くなっていて長い間炭焼きが続けられてきたのだろう。

この谷は「10:56の谷分岐」のうち赤テープが付けられた方に下りて行くのだろう。

11:44
炭焼き跡から谷を3分ほど登ると明確な尾根道に飛び出した。三市町界ピークから北西方向の鞍部に出たようで、木に幅広の黄色テープが巻きつけられている。

谷を戻り、巻き道を南に戻ると、道の両側は笹竹の密集する道となる。笹竹がなかったらそのまま登っただろう谷の谷頭は4mほどの石積の崖となっている。下りてみるが踏み跡も人の通った雰囲気もない。「トラロープ」も見つからず、本当のルートはどこなのだろうか。


広峰道で広峰神社へ

12:10
巻き道を南に進み広峰道に出る。

(北)奥須加・ADD岳
(南)広峰神社
(東)ソーメン
(西)トラロープ・氷室池

立木に案内板が釘で打ちつけられている。位置は307m標高点と三市町界ピークの間の鞍部だ。

広峰道に出る

この鞍部から広峰道を横切り、東に谷を下って木馬道からそうめん滝方面に行こうかなと考えていたが、時間も遅いしこのまま広峰道で広峰神社へ行くことにする。

12:34
「溝口線十九」送電線鉄塔通過。鉄塔手前で、本日の最初で、そして最後のハイカーと出会った。なぜ広峰を歩く人がこんなにも少ないのだろう。

12:41
墓地通過。

広峰道を南へ

13:01
近畿自然歩道と合流する。

13:10
広峰道に出てから1時間かけ広峰神社に到着。休憩所で昼食をとる。今日は霞んでいて瀬戸内海もよく見えない。

拝殿と軒を接する広峰神社本殿


ハイランドビラから旧参道を下る

13:45
七五三参りの家族が、車で拝殿前まで入ってきた。昔は麓から自分の足で登る以外になかったろうが、現在は車から降りて20歩も歩けば参拝でき、バリアーフリーの手本のようだ。

神社の石段を下り、舗装道路を駐車場へと進む。

13:55
神社の駐車場を抜け、国民年金保健保養センター「ハイランドビラ姫路」の駐車場まで下る。

駐車場のガードレールには

残すのは
想い出と足跡だけ
ゴミは残さず
持ち帰りましょう。

姫路のまちを美しくする運動協議会
社団法人 姫路観光協会

の掲示がある。駐車場の横からコンクリートの階段が下っていて、そこから昔からの広峰神社への参詣道が麓まで続いている。

ハイランドビラ駐車場下からの参詣道

駐車場脇から階段を下りたところに「十丁」と刻まれた丁石が立っていて、その下にも道端に丁石がポツポツと立っている。最近は歩く人もいなく整備も行われていないようで参道としては荒れ気味の道となっている。

道端にある丁石

14:10
参道脇にコンクリート造の廃屋があり、その庭にバスが置かれている。神姫バスのかなり古いもので、「行き先表示幕」がヘッドライトの間にあり路線バスとして使われていたようだ。

廃バスと三毛猫

バスを眺めていると、ニャーニャーという音が草木の間から聞こえてくる。なんなんだと緊張し体を固くすると、三毛猫が現れた。附近に民家はないし野良猫なのだろうか。それにしては愛想がいいし、毛並みもいいし、ここまで散歩に来た飼い猫かもしれない。

廃バスのある廃屋の下で車道を横切り、道の反対側から続く参道を下りて行く。

14:21
「宗教法人 平等大慧會 大行法支部道場」の看板がかかるフェンス際の道から車道に下り立つ。道端に広峰神社への道標石が4本立っている。

ここが広峰神社の旧参道入口

今日は妻その1はバレーボールの集いがあり、迎えに来てもらえない。しかしすぐ南が神姫バスの「広峰バス停」で、曜日を問わず昼間は1時間に1本だけ姫路駅行きの便がある。しかい、運がいいことに次のバスは5分後だ。



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