大きなお友達の
JR西日本夏休みポケモンスタンプラリー2014
海の京都コースと天橋立観光
平成26年8月2日(土) メンバー 私だけ
三宮バスターミナル〜福知山駅〜天橋立駅〜成相寺〜天橋立駅〜西舞鶴駅〜三宮バスターミナル
今年の私のJR西日本ポケモンスタンプラリーは四部作となっています。
- 1stチャレンジ・フルチャレンジ
- 前半戦ゴールと大阪ステーションシティコース
- 海の京都コースと天橋立観光
- 2ndチャレンジと後半戦ゴール
ポケモンスタンプラリー「海の京都コース」へ行こう
JR西日本夏休みポケモンスタンプラリーの『すべてのコースをゴールしてコンプリート認定書をもらおう!』を達成するためには、フルチャレンジ(ディアンシーコース)・ファーストチャレンジ(ゼルネアスコース+イベルタルコース)・セカンドチャレンジ(クレッフィコース+ピカチュウコース)の5コースはもちろんのこと、私が住む姫路市から遠く離れた「海の京都コース」も制覇しなければならない。
海の京都コースは、北近畿タンゴ鉄道の駅々を舞台にしたもので、網野駅・天橋立駅・宮津駅・福知山駅に置かれたポケモンスタンプを2駅分押して(内1駅は他のコースのスタンプでもOK)、西舞鶴駅のゴールで賞品を頂くという、いたって簡単なものだが、ポケモンスタンプラリーのためだけでは姫路から遠すぎる。
そうだ、まだ訪れたことがない日本三景の天橋立を観光し、西国三十三所28番札所の成相山成相寺にも詣でよう。
福知山駅
9:37
三宮バスターミナル(ミント神戸)を8時10分に出発した日本交通の高速バス神戸〜福知山線610便は定刻通りに福知山駅前に到着した
JR西日本夏休みポケモンスタンプラリーの趣向から言えば、JR西日本を使うのが本来の姿だろうが、舞鶴若狭自動車道の福知山インターと福知山駅が近いこともあり、尼崎駅8時19分発〜福知山駅9時49分着の特急こうのとり1号城崎温泉行きと同じ時間しかかからないし、そのうえ高速バスの料金は1,650円と、特急こうのとり1号の自由席料金3,340円の半分ほどだ。これではJRを使うことは出来ない。
料金が安いなら窮屈な二人掛け4列シート車かというと、そんなことはない。一人掛け3列シート車・定員29人の、夜行高速バスタイプの、座席間隔が広くそしてリクライニングもできて、快適な時間を過ごせる。このバスの存在を知ったら、福知山までJRで行く人はいないだろう。
深網笠をかぶって踊る福知山音頭から、その深網笠をモチーフとした福知山駅は、JR山陰線・福知山線と北近畿タンゴ鉄道宮福線の接続駅だ。
駅前広場には「福知山踊り像」があり、女性が二人が浴衣・深網笠姿で踊り、そばで男児がそれを見つめている。
福知山踊りの由来
福知山踊りは、天正年間明智光秀が丹波を平定し、福知山城を大改修する際、領民たちが石材や木材を城に運ぶ時「ドッコイセ」「ドッコイセ」と手振り足振り面白く唄い踊ったのが始まりと伝えられ、幾多の変遷を経て江戸時代末期に現在の十六手振りにまとめられたといわれています。
平成13年3月 福知山市長 中村 稔
福知山駅のポケモンスタンプは何処にあるかというと、スタンプシートの注意書きによると改札内にあるということで、入場券(140円)を買い求めJRの駅の中に入った。
簡単に見つかるかと思いきや、改札口があるフロアーでは見つからない。これまでの経験からして駅事務室の近くにあるはずなのに無い。仕方なく駅員さんに聞いてみれば、ポケモンスタンプは、広い階段を上り左手へ行くとあるという。
連絡通路の北端は北近畿タンゴ鉄道の駅になっていて、JR駅側とは乗り換え口で分けられている。そのJR側の端にポケモンスタンプ台を見つけた。
おそらく、スタンプ台の管理は北近畿タンゴ鉄道の駅員さんがしているのだろうな。北近畿タンゴ鉄道側から見れば、改札の外の駅事務室の近くという、セオリー通りの位置に置かれていることになるな。
北タンゴ鉄道「丹後あおまつ1号」で天橋立駅へ
北近畿タンゴ鉄道全線と、天橋立から成相寺までの観光船やリフトやケーブルカーや登山バスがフリーパスで乗れる「天橋立まるごとフリーパス」というのがある。料金は3,090円で、成相寺まで行かないと元を取るのは難しいレベルだが、私の目的にはぴったりのものだ。
9:55
北近畿タンゴ鉄道のホームに上がると、1番線に黒いシックな1両編成の気動車が待っていたが、JR直通運転の特急自由席まで乗れる「天橋立まるごとフリーパス」だが、金・土・日曜及び祝日のみ運転のこの臨時列車「丹後くろまつ号」には乗れない。
● コンセプトは「『海の京都』の走るダイニングルーム」
● 美しい海、穏やかな山並み、のどかな田園風景など様々に移り変わる車窓の眺めとともに、『海の京都』ならではの食とお飲み物で、皆様をおもてなしいたします。
● 地域の憩いの場として、また移動そのものを楽しむ旅としてご提案いたします。
● 定期コース(金・土・日曜及び祝日)のルート及び料金
◯ 丹後くろまつ1号(スイーツコース)
福知山→天橋立 4,000円(小人3,600円)
◯ 丹後くろまつ3号(ランチコース)
天橋立→豊 岡 10,000円(小人9,400円)
◯ 丹後くろまつ2号(地酒コース)
豊 岡→西舞鶴 5,000円(講座付8,500円)
※ 料金は、運賃、特別車両料金、メニューのお食事・お飲み物、サービス料を含むパッケージ料金です
※ 地酒コースは、小人料金の設定はありません
※ 各コース定員30名(予約制)● 平日は団体貸切列車として予約受付します。
北近畿タンゴ鉄道HPより引用
9:59
2番線に入線してきた、これもシックな青色の1両編成気動車が、これから私が乗る「快速丹後あおまつ1号」(天橋立行き)だ。10時7分に福知山駅を出発し11時3分に天橋立駅に到着する。
車内は木材をふんだんに使った、いわゆる水戸岡デザインで、その是非は置いといて、一つだけ苦言を呈したい。私は幸いにも座れたが、立ち席も出る盛況だった。だが、吊り輪もない車内で立っている人は背もたれの突起に掴まるしかない。そうすると薄い背板のため、背板は気持ち悪いぐらいにぐらぐらと揺れて、非常に嫌らしい。
北近畿タンゴ鉄道天橋立駅
11:05
北近畿タンゴ鉄道天橋立駅は観光地らしさにあふれたあか抜けた駅舎だな。
北関東というか南東北というか栃木県の片田舎に生まれた私にとっての京都とは、滋賀県と同じく内陸の地という印象が非常に強い。しかし、京都府は実は日本海にも面しているのだ。うかつにも私は、このポケモンスタンプ海の京都コースツアーの計画を立てるまで、天橋立は兵庫県にあるものと信じて疑っていなかった。
福知山からこの天橋立駅までは電化されているが、なぜか北近畿タンゴ鉄道の車両は気動車ばかりで電車は在籍しない。走る電車は京都から直通特急のみだ。変なの。
ポケモンスタンプは一つしかない改札口の近くにある。
天橋立駅に着いた時は、観光客がごった返していてポケモンスタンプの写真を撮れず、帰りに撮ったためホームに止まっている車両が違っている。本来なら3番線に止まっているあおまつ号が見えるはずが、1番線に福知山経由の京都行きJR直通特急「はしだて6号」が見えている。使用車両は国鉄特急色に塗り変えられた、自然振子式の381系電車だ。
ここから天橋立観光・成相寺参詣編
11:16
ナトリウム漏出火災事故・炉内燃料中継装置落下事故などにより、もう二度と運転することのない高速増殖炉「もんじゅ」により、その名は地に落ち穢されてしまったが、智慧を司る仏様、文殊菩薩を祀る知恩院を通り抜けると観光船乗り場は近い。
禅臨済 天橋山 智恩寺 宮津市字文殊
この智恩寺は「知恵の文殊」とよばれ、またこのところの名から「切戸[きれと]の文殊」・「九世戸[くせど]の文殊」とよばれ古くからの信仰の厚いところであった、寺伝によれば、その開創は千余年の昔、延喜年間という。世に三文殊と称するのは、ここ知恩院に加えて、奈良県桜井市の阿部院・京都市左京区金戒光明寺[こんかいこうみょうじ](あるいは、これに代えて、山形県高畠町大聖寺)の三寺の文殊のことである。
国指定の特別名勝「天橋立」というのは、海中に、3.6qにわたって連なる砂嘴の部分だけでなく、それを展望できる成相寺山麓の「笠松[かさまつ]」の地、そしてここ智恩寺の境内地をも含めているのである。
寺に伝わる古縁起にも、そもそも、九世戸あまのはしたてと申すは、本尊は一字文殊、鎮守ははしたての明神と申す、本地はおなじ文殊にておわします 云々と記し、橋立も一体の信仰の地と考えられてきたのである。
本尊は善財童子[ぜんざいどうじ]・優“門構えの中に眞”王[うてんおう]を従えた文殊騎獅像である。境内には、本堂をはじめ、山門・多宝塔ほか緒堂が並び、寺だけではなく、地方の歴史を語る多数の遺物に接することができる。宮津市教育委員会
11:17
天橋立駅の駅頭にも同じようなものがあったが、これが本家本元の「知恵の輪 灯籠」だ。輪の中に明かりをともし、天橋立の狭い文殊水路を行き交う船の標となっていたというが、この輪の中に明かり(灯明?松明?)を灯した姿が私には思い浮かばない。この輪を3回くぐれば文殊菩薩の知恵を授かるというが、見ている間に実行した人はいなかった。
11:18
対岸の一の宮までまで貸し切りで二人まで2,300円(一人増すごとに500円)、乗り合いなら一人700円のモーターボートは、天橋立まるごとフリーパスでは乗れないので、面白いだろうなと横目で見ながら観光船乗り場に行くと、出航間際だった。
総トン数19t、旅客定員80名、冷暖房完備、片道530円・往復960円のかもめ1号の船旅は、宇宙戦艦ヤマト2199とのコラボレーションによる声優・内田彩(岬百合亜役)による観光案内を聴きながら穏やかな内海を行く。乗客は少なく15人ほど。
船尾はオープンデッキとなっていて、そこでは船内で売られている1袋100円のかっぱえびせんを餌にかもめと戯れることができる。お子様たち餌やりに行き、カモメたちが集まってきたが、アルフレッド・ヒッチコックの鳥や、奈良公園の鹿みたいには集まってこなかった。
モーターボートが観光船を追い越していく。これまでの人生でモーターボートに一度も乗ったことがなく、これからも乗ることが無いだろうが、なんか楽しそうだな。
海を行くと天橋立の長さ(3.2q)を感じることは出来るが、幅(20m〜170m)を実感できず、帰りは歩きかレンタサイクルにしようと決めた。11:40
一の宮桟橋から国道178号線を渡り、左右をお土産物屋さんに挟まれた通りを行くとリフト・ケーブルカーの府中駅がある。左側がリフト、右側がケーブルカーで、片道330円・往復660円で、切符は共通で登りはリフト、下りはケーブルカーといった乗り方も出来る。運行ヘッド15分のケーブルカーよりも待ち時間が少ないリフトの方が人気があるように見えた。
途中までは緩やか、その先は急になるリフトで傘松公園まで登る。スキー場のリフトと同じ構造だが、乗った後は足を上げなくては引っかかるし、降りるときはスキーみたいに滑らないので自分の足で急いで離れなくてはならず、難易度は高い。途中でスピードが急激に落ちたので、誰かがなにかやらかしたのだろう。
11:51
リフトから降りるとそこは傘松公園で、標高は130mほど。天橋立が一望のもとに見下ろせる展望所だ。眺めは抜群だが、お土産物屋やレストランや各種展望施設、そして大勢の観光客と、静寂の中ゆったりと一人で天橋立を愛でようとするには向いていない。
ここに来た人の100人が100人とも行うのは、言わずと知れた「股のぞき」。馬鹿らしいことだと思いつつしてみると、これが思いもかけず斬新な感覚で、感動ものだ。股のぞきを考案した人は凄いと思う。
単純にカメラを上下逆さまに撮るか、または画像を上下反転すれば股のぞきで見える光景を再現できるかというと、そんなことはない。再現するには大画面モニターに天橋立を映し、その前で実際の股のぞきをするしかない。
12:00
傘松公園滞在10分で成相寺への登山バス乗り場へ行くと、これまた発車間際だった。登山バスは天橋立まるごとフリーパスで乗れるが、ここで入山料400円だけを払い乗車する。
12:09
小型バスが通れるだけの幅しかない、急峻な山道を登って行く。傘松公園までは大勢の観光客だったが、信仰心のない人々だったのか、はたまた登山バスの料金の高さに驚いたのか、乗客は私一人だけ。
7分ほどで、山門脇を通り抜け、本堂への石段下にバスは着いた。石段を登ると左手に「一願一言[ひとこと]の地蔵さん」が祀られている。『世界征服』は一言なのか二言なのか、どちらのはもうすぐ分かるだろう。
一願一言[ひとこと]の地蔵さん
この地蔵さんは唯一願[ひとつねがい]を一言でお願いすれば、どんな事でも必ず叶えて下さると伝えられる大変あらたかな地蔵さんです。
安楽ポックリの往生も叶えられると伝承されています。
約620年前に創られた大変古いお地蔵さんです。堂司
西国三十三所28番札所の成相山成相寺本堂だ。帰りがけに一組の夫婦がやってきたが、御朱印を頂いている間は誰もいなく、私一人だけだった。
成相寺由来
一人の僧が雪深い山の草庵に籠って修行中深雪の為、里人の来往もなく食糧も絶え何一つ食べる物もなくなり、餓死寸前となった。
死を予感した僧は「今日一日生きる食物をお恵み下さい」と本尊に祈った。すると夢ともうつつとも判らぬ中で堂の外に狼の為傷ついた猪(鹿)が倒れているのに気付いた。僧として、肉食の禁戒を破る事に思い悩んだが命に変えられず、決心して猪(鹿)の左右の腿をそいで鍋に入れて煮て食べた。
やがて雪も消え里人達が登って来て、堂内を見ると本尊の左右の腿が切り取られ鍋の中に木屑が散って居た。それを知らされた僧は観音様が身代りとなって助けてくれた事を悟り、木屑を拾って腿につけると元の通りになった。此れよりこの寺を成合(相)と名付けた。成相寺のパンフレットより
本堂の左手に手水鉢があり、鉄製の湯桶が転用されている。
鉄湯船[てつゆぶね]
重要文化財(工芸品)
鎌倉時代 正応3年(1290)
鋳物師 山河定清当山の湯屋にて湯船として使用していたもので、直接入るのではなく、湯釜で沸かした湯を入れ、かかり湯をするために用いられたと思われる。後に薬湯を沸かして怪我や病気の人を治療したとも伝えられています。
成相寺
12:23
成相寺境内の弁天山(標高320mほど)の頂上には展望台があり、訪れる人が少ない成相寺のなかでも、さらに人影のない展望台からは、天橋立の大展望を独り占めに出来る。
さらに本堂より1q、徒歩で30分ほど登ったところには、能登半島や白山まで見渡せる「日本一成相山パノラマ展望台」があるというが、この弁天山展望台で十分だ。
12:29
その昔、人々の宗教心厚き頃は、多くの堂宇が建ち並んでいた成相寺だが、人々の関心が寺社巡りからテーマパークでの遊興に移り変わり、いつしか山門・本堂・鐘楼(撞かずの鐘)だけになってしまった。
そんな規模を縮小する一方だったが、平成10年(1998年)に浄財を募り五重塔が建てられた。鎌倉時代の建築様式を再現した、本格造りの木造塔だ。そんな古い様式と、現在の建築基準法・消防法との適合性はどうなっているのか興味深い。
乗車予定の北近畿タンゴ鉄道の西舞鶴行きの乗車時刻は3時間先と、時間はまだ十二分にあり、時間を持て余すのが目に見えているのに、もっとゆっくりすればよいのにと自分でも思っていたが、せっかちな私は12時30分発の傘松公園駅行きの登山バスに飛び乗ってしまった。今度は一人ではなく、なぜか外人さんが3人。
12:43
登りにリフトを使ったので、傘松公園からの下りはケーブルカーにしよう。最大乗車人員75名というが、そんなに乗れるのだろうかと疑問に思うような可愛らしさ。
こういう観光用の車両には愛称が付けられているのが普通だと思っていたが、ここは例外のようで、この車両はすれ違いの際に山頂に向かって左側を通る2号車だ。
西側をリフト、東側をケーブルカーが通っている。リフトはその仕組みからして直線にしか作れないが、ケーブルカーまで合わせるように直線になっているのが可笑しい。
12:57
天橋立を行きは観光船で渡ったので、帰りはレンタサイクルにしてみた。お土産屋さんや専業のレンタサイクル屋さんで借りると、借りた場所に戻らなくてはならないが、観光船乗り場で借りると、対岸の観光船乗り場で返すことできる。料金は400円で保証金が1,000円。保証金は自転車を返すと戻ってくる。
13:03
天橋立を行く道は、舗装はされていないが堅くしまった路面で、表面は細かな砂利に覆われているが、高低差はなく自転車で快適に走ることができる。
13:19
天橋立は松林と砂浜だけではなく、こんなものも建っている。天橋立神社(天橋立大明神)だ。
天橋立神社(天橋立大明神)
天橋立神社の所在する場所は天橋立の濃松[あつまつ]と呼ぶ地点に当たる。近くに真水がわくことからも磯清水と呼ばれる井戸があり、磯清水神社とも言われて来た。
当社の祭神は、明治時代の京都府神社明細帳では伊弉諾冊[いぎなぎ]命とされ、江戸時代の地誌類では、かつて本殿の左右に祠があり、本殿の祭神を豊受大神、向って左は大川大明神、右は八大龍王(海神)とする。
当社は智恩寺境内にあったものを天橋立内のこの地に移したという説がある。確かに江戸時代前期の天橋立図屏風には、当地に社殿風の建物が描かれるとともに智恩寺境内に鳥居が描かれていて社殿が存在する。一方、南北朝期の「慕帰絵詞[ぼさえことば]」に描かれた天橋立の図や雪舟筆「天橋立図」には、すでに当地に社殿が描かれており、江戸時代中期の「与謝之大絵図」〔享保9年(1724年)〕や「丹後国天橋立之図」〔享保11年(1726年)〕には当地に「橋立明神」の文字も記されているため、中世半ば以降は当地に鎮座すると考えられる。
いずれにしても、天橋立は江戸時代には智恩寺の境内地(寺領)であり、天橋立神社も智恩寺に属する神社であった。現在の社殿は明治45年(1907年)の再建になる。
当社の参道は社殿から南西方向に進み、阿蘇海に達する地点に石造の鳥居が立つ。鳥居の石材は花崗岩[かこうがん]で形態は明神型、『吉津村誌』によると慶安4年(1651年)の造立、願主は智恩寺住持南宗ほかの銘が記されているが、鳥居表面の風化が著しく、現在これを読む事はできない。宮津市教育委員会
13:20
天橋立神社のすぐ奥には磯清水という井戸がある。両側を海に挟まれた砂地に、真水の井戸とは不思議としか言えない。
本来はつるべ式の井戸のはずだが、湧出しているように見えるのはポンプアップしているのだろうか。なお「湧水ですので飲用はご遠慮ください。」とあり、飲料水としての水質検査を通らなかったのかな。
磯清水[いそしみず]
この井戸「磯清水」は、四面海水の中にありながら、少しも塩味を含んでいないところから、古来不思議な名水として喧伝されている。
そのむかし、和泉式部も
「橋立の松の下なる磯清水 都なりせば君も汲ままし」と詠ったことが伝えられているし、俳句にも「一口は げに千金の磯清水」などともあることから、橋立に遊ぶ人びとには永く珍重きれてきたことが明らかである。
延宝6年(1678年)、時の宮津城主永井尚長は、弘文院学士林春斎の撰文を得たので、ここに「磯清水記」を刻んで建碑した。この刻文には丹後国天橋立之磯辺有井池清水涌出、蓋有海中而別有一脈之源乎、古来以為勝区呼曰磯清水、 云々とある。
湧き出る清水は今も絶えることなく、橋立を訪ずれる多くの人々に親しまれ、昭和60年には環境庁認定「名水百選」の一つとして、認定を受けている。宮津市教育委員会
磯清水記
丹後國天橋磯邊有井池清水湧出 蓋在海中而別有一派之源乎 古来以爲勝休區呼曰磯清水 郷談有言和泉式部和歌曰 橋立農松農下奈留磯清水都奈利勢波君毛汲末志云々 式部従藤原保昌来當國則其所傳稱非無縁也 今應清水混海鹹而尋其水路新構幹欄以成界限永使勝區之名垂於不朽而考古之人無辨尋之疑
延寳六戊午年 当國宮津城主 大江姓尚長 建
弘文院林學士 誌
13:24
天橋立は海水浴場としても有名で、南端の外海側が海水浴場となっている。ただ、今日は曇り空で、余り活気がないな。
姫路は一日中雨が降っていたようだが、中央分水嶺を越えた日本海側の天橋立は終日曇りがちだが、雨も降らず、逆に真夏の太陽に焙られることなく快適な旅を楽しむことができた。
13:30
レンタサイクルを観光船乗り場で返却し、海水浴場向かいの「はしだて茶屋」に戻ってきた。「名物あさり丼」を食べるためだ。
海水浴客は店外やテイクアウトで済ますのか、店内は以外と空いていている。注文して、しばし待つと生ビールとあさり丼がやってきた。
あさりがいっぱいの丼、あさり汁、冷たい出石そば(温かいそばも選べる)、もずく、漬物で1,000円は観光地としては安めの値段だと思う。おなかが減っていたせいもあるが、とても美味しかった。
おしながき
ようこそ いらっしゃいませ どうぞごゆっくり お過ごしください
あさり丼
内海でとれたアサリ貝をたっぷり使った当店の名物!素材のうまみが生きています。はしだて茶屋
午前9時〜午後5時まで営業
Tel:0722-22-3363(木曜日定休)
あさり丼 あさりがいっぱいの丼と出石そば 1,000円 浜焼膳 新鮮魚介とあさり汁 1,500円 かに雑炊 680円 あさり雑炊 680円 あさりうどん 800円 あさりそば 800円 ざるそば 700円 成相そば(山菜そば) 700円 きつねうどん 580円 なべやきうどん 800円 肉うどん 700円 冷やしうどん 650円 親子丼 850円 カツ丼 1,050円 おにぎり 600円 カツ鍋定食 1,600円 海老フライ定食 1,500円 黒口貝フライ 600円 手作り焼きたて黒ちくわ 430円 エビフライカレー サラダ・スープ付 950円 カツカレー サラダ・スープ付 950円 エビピラフ サラダ・スープ付 880円 アルコール類 生ビール 650円 瓶ビール 550円 地酒 京の春 450円 おつまみ フライドポテト 300円 おでん 6品セット 600円 浅蜊の酒蒸し 600円 手作り焼きたて 黒ちくわ 430円 新鮮干物もお焼きします アジ・カレイ・イワシ・サヨリ あったかいお飲み物 珈琲 400円 珈琲+和菓子 600円 紅茶 ミルク・レモン 400円 抹茶チーズケーキ 400円 チーズケーキ 400円 珈琲・紅茶とのセットは200円増です 冷たいお飲み物 ミックスジュース 450円 アップル100%ジュース 400円 オレンジ100%ジュース 400円 グレープフルーツ100%ジュース 400円 コカ・コーラ 400円 アイスクリーム 400円 ソフトクリーム 300円 クリームソーダ 400円 ちょっといっぷく 白玉ぜんざい 600円 知恵ぜんざい 600円 知恵だんご 400円 わらび餅(黒豆きなこ) 400円 あんみつ 400円 和菓子付おうす(抹茶) 600円 自家製 甘酒 400円 あめ湯(麦糖湯) 380円 《宮津湾の天草》自家製ところてん
黒砂糖か酢醤油400円 冷やしぜんざい 600円 冷やし白玉 600円 かき氷 みぞれ 400円 レモン 400円 メロン 400円 イチゴ 400円 宇治 400円 宇治金時 500円 ミルク 450円 金時 450円 イチゴミルク 500円 宇治ミルク 500円 ミルク金時 550円 夏季限定メニューです。恐れ入りますが時間帯により
ご遠慮頂くことが御座いますのでご容赦お願いいた
します。 店主
私が乘った天橋立観光船は平屋造りだったが、これは双胴船型の2階建てオープンデッキタイプだ。同じ総トン数19tだが、旅客定員は50%増しの120名となっている。
14:10
ポケモンスタンプラリー海の京都コースのゴール駅、西舞鶴駅へ行く列車は15時33分発とまだ1時間以上あるが、大丈夫。さあお土産屋巡りをするぞ。
あかまつ2号で西舞鶴駅へ行く
天橋立駅から西舞鶴駅は、途中の宮津駅から西舞鶴駅まで非電化でJR直通特急は走っていない。北近畿タンゴ鉄道の気動車で行くしか方法はないが、その中に「丹波あかまつ2号」(豊岡駅発14時1分〜天橋立駅発15時33分〜西舞鶴駅着16時23分)というのがある。
福知山から乗ったあおまつ号以上の観光列車で、2両編成のうち西舞鶴寄りのあかまつ車両は定員制(35名)で予約が必要だ。豊岡寄りの車両は予約なしで乗れるコミューター車両になっている。
丹波あかまつ号の乗車整理券は北タンゴ鉄道の駅やJTB、日本旅行、近畿日本ツーリストの店舗でも予約できるが、インターネットでも予約できる。料金は310円で、インターネットの場合はクレジットカード決済となる。
15:28
あかまつ2号が入線してきた。必ず座れるので並ぶ必要はなく、ホームの端で撮ってみた。でもあかまつ号と言うわりには真っ赤ではなくえんじ色だな。
車内はそのほとんどがペア席で、御一人様は先頭海側に面したカウンター席が指定席のようなものだ。でも、よく磨かれた窓ガラス越しに日本海の風景が広がり、一番良い席であるともいえるが、落とし穴がある。一番先頭寄り席の前は窓ではなく、戸袋の壁でガッカリ席だ。
♪車内販売お姉さん♪ではなく、あかまつ号のサービスカウンターでアテンダントのお姉さんから「ハクレイ酒造 本醸造 大辛口 酒呑童子(180ml)250円」と「天橋立チーズスティックケーキ(1個)150円」を買い求める。名前にたがわず酒呑童子は辛口で美味しく、チーズスティックケーキも期待以上の味で大満足。
アテンダントのお姉さんより、紙おしぼりと一緒に「丹後あかまつ記念乗車証」を頂く。あかまつ号登場時はあかまつ車両とあおまつ車両の編成だったのが、現在のコミューター車両との編成に変わっているのが反映されている。
15:55
駅でも信号所でもない、若狭湾を一望できる景勝地の奈具海岸であかまつ号は停車する。乗客サービスのための停車で、結構長いこと止まっている。
16:02
由良川河口の北近畿タンゴ鉄道由良川橋梁は長さが551mもあり、京都府内では最長の鉄道橋だ。あかまつ号はその橋梁を渡るとき最徐行する。別に橋梁が痛んでいるための徐行ではなく、これも観光列車らしいサービスだ。
16:24
1時間もかからずに西舞鶴駅に着いてしまった。毎日、姫路から大阪まで通っているが、機能一辺倒の新快速という味気ない車両ではなく、このあかまつ号みたいに楽しげな内装で、景勝地の明石海峡大橋を姿形よく見える所で停車したりすれば楽しくなるのになと思う。
あかまつ号ばかり取り上げられて、後ろのコミューター車両がないがしろにされているのが可哀想で、写真を撮ってみた。ベージュ色の塗られた車両は黒や青や赤といった自己主張はないが、逆に豊岡駅に向かうあかまつ1号では先頭を切って走ることになり、その時は君が主役だ。
内装も改修されているが、座席は転換型クロスシートで変わっていない。
海の京都コースのゴールは西舞鶴駅まいづる観光ステーション
西舞鶴駅西口は一面カーテンウォールの、個性があるような無いような駅舎だ。でも駅舎は大きいのに人通りが全くない。
JR西日本夏休みポケモンスタンプラリー海の京都コースのゴールは、駅舎西口側の舞鶴観光ステーションの横にある。
大阪駅や天王寺駅ではお兄さんお姉さんが大々的に呼び込みをしているが、ここ西舞鶴駅では呼び込みをしようにも人通りが全くない。ゴールではお兄さんが一人ポケモンサンバイザーを被り、お客さんが来るのを待っている。
福知山駅と天橋立駅でスタンプを押したシートを見せて賞品を受け取る。
頂いた賞品は181o×256oの、いわゆるB5サイズの下敷きで、これも小学生を対象としたサイズだな。ファーストチャレンジとセカンドチャレンジの賞品は先着30,000名、フルチャレンジは60,000名なのに、海の京都コースはわずか5,000名と狭き門だが、この調子だと大量に余ってしまう予感しかしない。
17:00
帰りもJRを使うよりも安く早い高速バスだ。日本交通と京都交通が共同運航する舞鶴〜神戸線の561便で京都交通の担当便だ。終点の三ノ宮駅前のミント神戸バスターミナルへは1時間40分ほどで着き、西舞鶴〜三宮バスターミナルの料金は2,000円。
車両も車内も日本交通のと変わらず、横3列シートの快適なものだ。途中のサービスエリアでのトイレ休憩はないが、車内にはトイレもあり問題ない。
こうして私のJRの影が薄かった「JR夏休みポケモンスタンプラリー海の京都コース」は終わり、残るのは8月11日から始まるセカンドチャレンジのみになってしまった。昨年までのように1日で終えてしまうよりも、こうして何日にも分けて参加するのも、より思い出深いものになると確信する。
大きなお友達のJR西日本夏休みポケモンスタンプラリー2014
2ndチャレンジと後半戦ゴールへ続く
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